| 組織変更がなされたニスモには一層のカスタム/チューニングパーツの拡充を期待したい |
リミッター「変更」については上限が上がるのか「解除」なのかはわからない
さて、こっそり2箇所に抽選を申し込んでいたもののまったく音沙汰のない2024年モデルの日産GT-R。
おそらく今後はYoutube上にジャーナリストがこぞって「当選」発表動画を公開したりするんじゃないかと考えていますが、結局のところは業界関係者や有力顧客のところに回されることになり、ぼくのような一見さんには購入権が与えられないままなのかもしれません。
それはさておき、今回NISMOが2024年モデルのGT-R専用に開発したECM「NISMO スポーツリセッティング」を発売する、と発表しています。
現在NISMOは新組織に移行
ちなみにですが、現在NISMOはオーテックとの経営統合が(2022年4月に)なされ、「日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社=NMC」内の一つのブランドとなっており、しかし活動内容そのものは以前とほぼ同じ。
ただし日産は「NISMOとオーテックの両社が持つ専門ノウハウや高度な技術力、実績に裏付けられた高いブランド力をさらに強化し、グローバルに活用の範囲を拡大し、この新会社を日産の重要な戦略的子会社として位置づけ、日産グループ全体の持続的な成長に貢献することを目指します」というコメントを発しており、より日産との緊密性を高め、コンプリートカーはもちろん、パーツ販売等によって利益を拡大してゆくものと見られ、実際に今回の2024年モデルGT-R向けのECM、そして少し前だとフェアレディZ向けのマフラー等、新型車に対するスピーディーなカスタムパーツ/サービスの提供を行っています。
こういった動きを鑑みるに、NISMOは今後もさらに豊富な、そして高度なチューニングパーツ郡を展開してくるものと考えられ、期待がふくらむところでもありますね。
-
4月から新会社に格納されたニスモ(NISMO)!今後は「日産グループの継続的成長に貢献する重要な役割を果たす」ことになりEVにも注力してゆくと発表
| EV時代のハイパフォーマンスカー、そしてカスタム/チューニング市場は今とは異なるものとなるだろう | EV時代到来の前に、新生NISMOは新型フェアレディZのハードコアモデルを投入しそう さて、4 ...
続きを見る
NISMO スポーツリセッティングには2種類がラインアップ
そこで今回発売されたECM、「NISMO スポーツリセッティング」についてですが、スピードリミッターのみを変更するTYPE-1(NISMO用、297,000円)、そして中低速域でのトルク向上を図ったTYPE-2(NISMO以外用、341,000円)の2種類がラインアップされています。
対象となるのはGT-RそしてGT-R NISMOで、しかし「違法改造車」「海外仕様車」「海外在住者」はスポーツリセッティングを施すことができないという注意書きがなされており、対象者がこのECMを購入する場合はNISMO大森ファクトリーもしくは全国のNISMOパフォーマンスセンター、ノバ・エンジニアリング(GT-R特約サービス工場)、ノルドリンク(同じくGT-R特約サービス工場)に連絡を取り、まず事前点検を行った上で注意事項の説明を受け、その後に申し込み→取り付けというステップを経る必要があるもよう。
作業終了後にはもともと装着されていたECMが回収され、新しいECMは封印された後にセットアップが行われることになるそうですが、さすがにNISMOの製品とサービスだけあって保証が継続されるのはありがたいところですね。
合わせて読みたい、GT-R関連投稿
-
ニスモとオーテックとが2022年に統合!なおニスモはR32/R33/R34世代のスカイラインGT-R向けにフルチタンエキゾーストシステムをリニューアル
| 12kgの軽量化、7%の出力アップが見込めるために効果は大きい | ただし価格は72万円超、受注生産のみの対応 さて、日産はニスモとオーテックとを統合すると発表したばかりですが、同日にNISMOブ ...
続きを見る
-
GT-R後継モデルがついに動き出す?ニスモ社長が「10年以内に、NISMO専売となるエキサイティングなハイブリッドスポーツを投入」とコメント。完全電化GT-Rまでの代替モデルか
| このGT-R代替モデルには、フォーミュラEやE-4ORCEからの技術が投入されることを期待したい | ただしおそらくは現行R35 GT-Rの「大幅改良」程度に留まるんじゃないかと予想 さて、現在は ...
続きを見る
-
日産が「R32 スカイラインGT-Rをピュアエレクトリックカー(R32 EV)にコンバートする前に」最後のガソリンを積んだ姿を公開。ここからいったいどうなるんだろうな
| おそらくは「GT-Rらしさ」を損なわず、よりGT-Rらしいクルマになるものと思われる | さらには電動化によって「当時はできなかったこと」も可能となるのかも さて、日産は先週「R32 スカイライン ...
続きを見る
参照:NISMO