
Image:SUBARU
| スバルがソルテラにここまでのコストをかけたということが未だに信じられない |
てっきりスバルはソルテラを放置し、次世代EVに注力するものと考えていたが
スバル初の電気自動車「ソルテラ(Solterra)」、2026年モデルとして大幅アップグレード。
今回のアップグレードは「フェイスリフト」ではあるものの、その内容は(外観、パフォーマンスともに)フルモデルチェンジにも近い内容を持っていて、新しいデザイン、出力強化、新グレード「XT」の追加、大容量バッテリー採用、NACS対応など注目ポイントが盛りだくさんです。
XTグレードで“電気スバル”が本気を見せる
新設定のXTトリムは、デュアルモーターを搭載し、システム最高出力338馬力を実現。0-60mph(約0-96km/h)加速は5秒以下と、これまでのソルテラからは考えられないパフォーマンスを見せます。
標準モデルも進化しており、233馬力のデュアルモーター(前モデル比+18馬力)、21センチの最低地上高、進化した全輪駆動システムを装備。
オフロード性能もスバルらしく健在です。
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バッテリー容量&航続距離が大幅向上
新型ソルテラの心臓部には、74.7kWhの大容量バッテリーパックが搭載され、これにより2025年モデルの約365kmから最大で約459km超へと航続距離が大幅アップ。
さらに、150kWの急速充電対応によって、10〜80%の充電が35分以内となり、テスラの推進するNACSポート(北米充電規格)標準装備によってスーパーチャージャー網にもアクセスできるようになっています。※さらには新開発のバッテリー予熱機能により、寒冷地での充電性能も改善されている
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新デザインで“未来感”アップ、スバルロゴも光る
外観も細かくアップデートされ、一見すると以前のソルテラとは似ても似つかないイメージとなり、文字通り「未来っぽい」印象へ。
特にフロントには目立つ変化が見られますが、リアからはスバル伝統の六連星バッジが消え、「SUBARU」のワードマークがテールライト間に配置されることになっていますが、ソルテラは「売れていない」ことでも知られており、しかしそこへこれだけの手を入れてきたということに驚かされます(スバルはソルテラをフェードアウトさせて次世代EVに注力するのではなく、ソルテラの魅力を向上させる戦略に出た)。
Image:SUBARU
- EV専用の新ヘッドライトデザイン
- 発光式のスバルロゴ
- 新デザインのバンパー&ホイール(18/20インチ)
- 一部モデルでは、ボディ同色のフェンダー採用で洗練感アップ
室内もよりプレミアムに:14インチ大型ディスプレイ搭載
一方のインテリア面では、以下のような進化が確認されていますが、エクステリアほどの変化は見られないようですね。
- 新しいセンターコンソールのレイアウト
- 14.0インチの大型インフォテインメントタッチスクリーン
- Apple CarPlay / Android Autoのワイヤレス接続対応
- 最新「EyeSight」標準装備(衝突被害軽減ブレーキ、前方交差点警報、ブラインドスポットモニターなど)
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新型ソルテラの価格&発売時期は?
現時点では価格は未発表ですが、2025年モデルは$39,915(約615万円)~。今回のアップグレードにより価格はやや上昇する見込みではあるものの、それを上回る内容の進化であるのは間違いなさそう。
発売時期は2025年末頃を予定しており、日本市場への導入タイミングは現時点では未発表となっています。
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デビュー当初は「トヨタbZ4Xの兄弟車」として控えめな印象だったソルテラですが、しかし2026年モデルでは、その存在感を一気に引き上げるスペックとデザインで「電動スバル」の未来を牽引しそうです。
XTの走行性能はもちろん、NACS対応や大容量バッテリーなど北米EV戦国時代を生き抜く装備をしっかり揃えてきたあたり、スバルらしい着実な進化が光りますね。
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