>スバル(SUBARU)

スバルがSTI「S201」コンセプトを発表、春には500台限定で発売へ。ただし歴代WRX STIに備わるセンターデフがないのがちょっと残念

スバルがSTI「S201」コンセプトを発表、春には500台限定で発売へ。ただし歴代WRX STIに備わるセンターデフがないのがちょっと残念

Image:SUBARU

| ついに「真正」WRX STIがここに誕生 |

現時点では価格は不明、もちろん壮絶な争奪戦になるのは間違いない

さて、STI(スバルテクニカインターナショナル)がコンプリートカーとしての「S210」プロトタイプを公開。

STIによれば「STIが参戦するニュルブルクリンク24時間レースで培った技術や知見を投入し、”SUBARU WRX NBR CHALLENGE”直系モデルとして、ドライバーがより意のままに車両を操りやすくすることができる操縦性を実現た」。

加えて(現時点では価格見ていながらも)500台限定にて2025年春頃に販売がなされることもアナウンスされています。

スバル WRX STI S201はこんなクルマ

現行WRX登場時に最も期待されていたのが「WRX STI」バージョンですが、当時は「もうガソリンエンジンの未来がない」という風潮があり、よってスバルは「販売台数が多く見込めないWRX STIを作っても、長くは販売できない」という理由にてWRX STIの投入を見送ったと報じられています。

衝撃の「新型WRX S4ベースのWRX STIはない」発言から数日。スバルが公的に「なぜガソリンエンジン版のWRX STIを発売しないのか」に言及
衝撃の「新型WRX S4ベースのWRX STIはない」発言から数日。スバルが公的に「なぜガソリンエンジン版のWRX STIを発売しないのか」に言及

| おそらく、スバルはつい最近まで新型WRX S4ベースのWRX STIを投入する計画でいたのだとは思われる | スバルだけではなく、多くの自動車メーカーが規制の波に翻弄される さて、先週「スバルが公 ...

続きを見る

「WRX STI」の名はラリーにルーツを持ち、そのため非常に高い人気を持つのですが、これまでにも多くの国々でその伝説を生かすための方法が模索されていて、スバルはこれまでにも「ほぼSTI」と言えるモデルをいくつか発表してきたものの、今回ほぼすべての面でWRX STIに近いモデル登場したということに。

3

Image:SUBARU

豪州スバルが「6速MT、ブレンボ、STIタイルのウイングつき」WRX クラブスペック を150台のみ限定発売。現地ではWRX30周年を迎え、さらなるサプライズがあるのかも
豪州スバルが「6速MT、ブレンボ、STIタイルのウイングつき」WRX クラブスペック を150台のみ限定発売。現地ではWRX30周年を迎え、さらなるサプライズがあるのかも

Image From:DRIVE | オーストラリアにおいて、スバルWRXは格別の人気を誇っている | これまでにもオーストラリアのスバル法人は様々な限定モデルを発売してきた さて、現行スバルWRXに ...

続きを見る

ただ、STI S210プロトタイプでは、従来のSTIモデルにおいて特徴的であった「ドライバーズ・コントロール・センター・デフ(DCCD)」を搭載していない点が少し残念で、このDCCDはセンターデフのロックを調整でき、より優れたハンドリング性能を発揮する重要な要素です。

ただし今回、これに代わって、プロトタイプには特別にチューンされた電子制御ダンパーとコイルスプリング、さらに新開発のリアスタビライザー・ブッシュが装備されており、オンロードにおける走行性能が格段に向上しているものと思われます。

1

Image:SUBARU

スバルからのプレスリリースに記載されている主な装備は以下のとおり。

【STIコンプリートカー「S210」の主な装備】

■ エクステリア

・ フロントグリル(クリスタルブラック・シリカ塗装、チェリーレッドストライプ)

・ ドアミラーカバー(クリスタルブラック・シリカ塗装)

・ シャークフィンルーフアンテナ(クリスタルブラック・シリカ塗装)

・ STIドライカーボンリヤスポイラー

・ S210オーナメント フロント&リヤ(エッジ部:メッキ)

・ STIエンブレム リヤ(エッジ部:メッキ)

・ フルLEDハイ&ロービームランプ(ブラックベゼル)

・ フロントLEDアクセサリーライナー

・ STIフロントアンダースポイラー(クリスタルブラック・シリカ塗装)

・ STIサイドアンダースポイラー(クリスタルブラック・シリカ塗装)

・ STIリヤサイドアンダースポイラー(クリスタルブラック・シリカ塗装)

・ STIリヤアンダーディフューザー(クリスタルブラック・シリカ塗装)

・ STIスポーツサイドガーニッシュ(ワイドタイプ+クリスタルブラック・シリカ塗装)+S210オーナメント付

■ インテリア

・ 本革巻ステアリングホイール(ダークレッドステッチ、高触感革、ピアノブラック調加飾パネル)+STIオーナメント

・ シフトノブ(本革+手縫いダークレッドステッチ)

・ プッシュエンジンスイッチ(チェリーレッド、STIロゴ入り)

・ RECARO®カーボンバックレストフロントシート[ナッパレザー]&リヤシート[ブラック、本革+合成皮革]

・ 運転席&助手席8ウェイパワーシート(前後スライド/前チルト/リフター/リクライニング)

・ インパネミッドトリム&ドアトリム(表皮巻+デザインステッチ S210刺繍)

・ センタートレイ加飾(ダークキャストメタリック、ブラック表皮巻+ダークレッドステッチ)

・ フロアコンソールリッド(ブランノーブ®*5表皮巻+ブラックステッチ)

・ ドアアームレスト(ブランノーブ®表皮巻+ブラックステッチ)

・ インパネ加飾パネル(ピアノブラック調)

・ フロント&リヤインナードアハンドル加飾パネル(ピアノブラック調)

・ S210シリアルナンバープレート

■ 安全装備

・ プリテンショナー&フォースリミッター付フロント3点式ELRシートベルト(レッド)

・ リヤ全席3点式ELRシートベルト(左右はレッド)

■ 足回り・メカニズム

・ 255/35R19ハイパフォーマンスタイヤ(ミシュラン パイロット スポーツ4S)

・ STI製フレキシブルパフォーマンスホイール フロント(BBS 19インチ×9.0J鍛造・マットブラック塗装・FRONT刻印入り)

・ STI製フレキシブルパフォーマンスホイール リヤ(BBS 19インチ×9.0J鍛造・マットブラック塗装・REAR刻印入り)

・ STI製フレキシブルドロータワーバー フロント(S210ロゴ付)

・ STI製フレキシブルドロースティフナー フロント(STIロゴ付)

・ STI製フレキシブルドロースティフナー リヤ(STIロゴ付)

・ STI製ラテラルリンク フロント&リヤ(STIロゴ付)

・ スバルパフォーマンストランスミッションフルードクーラー

・ 制振材追加(スペアタイヤパン・トランクスペース)

・ S210用リヤスタビライザーブッシュ

・ brembo製フロント18インチベンチレーテッドディスクブレーキ[専用ブレーキパッド、ドリルドディスクローター&モノブロック対向6ポットキャリパー(レッド塗装、STIロゴ入り)]

・ リヤ17インチベンチレーテッドディスクブレーキ[ドリルドディスクローター&キャリパー(レッド塗装)]

・ S210用電子制御ダンパー(ZF製)&コイルスプリング

・ S210用ドライブモードセレクト制御

・ 専用ECU・TCU

・ STI製低圧損エアクリーナーエレメント&ダクト(STIシリアルナンバープレート付)&ターボ前ダクト

・ STI製低圧損パフォーマンスマフラー&エキゾーストパイプリヤ

合わせて読みたい、スバル関連投稿

スバル
スバル車の「MT選択比率」は量産車メーカーではトップクラス。WRXでは83%、BRZもそれに続く数字を持っており、車種別だとポルシェ911GT3も敵わない

| その割にスバルBRZ、WRXは「販売台数としては」ふるわず、単に少数のMT派が購入しているだけという見方もできる | それでも新車販売全体に占めるMT比率が上昇していることは間違いない さて、現在 ...

続きを見る

その姿はまさに漆黒の怪鳥。スバルUSAが「これまでで最も速いレーシングカー」と誇るWRX プロジェクト ミッドナイト発表、670馬力に1,120kg
その姿はまさに漆黒の怪鳥。スバルUSAが「これまでで最も速いレーシングカー」と誇るWRX プロジェクト ミッドナイト発表、670馬力に1,120kg

Image:SUBARU | グッドウッド フェスティバル オブ スピードでのヒルクライム競技ではいかんなくそのパフォーマンスを発揮することとなるであろう | WRX プロジェクト ミッドナイトのステ ...

続きを見る

スバルが北米にて「WRX TR」発表。予想されたリアウイングはなく、スバルUSAは「それはSTIのみに装着されるべきもので、他に装着すればSTIの申し訳が立たない」
スバルWRXが北米市場にて40%も販売を失う。MTの選択ができ「売れない理由はない」ように思えるものの、その「奇妙な」フェンダーの評判があまりによくないようだ

| となると、スバルはフェイスリフトにおいてこのフェンダーを改善すれば大きく販売を伸ばせるのかもしれない | 現在でクルマの売れ行きを大きく左右するのは「性能」よりも「デザイン」である さて、北米市場 ...

続きを見る

参照:SUBARU

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->スバル(SUBARU)
-, , , ,