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もしもトヨタがGRヤリス”カブリオレ”を発売したらこうなる?かつてトヨタはオープンモデルを多数揃えていたが現在は”ゼロ”という事実

2020/01/20

| やはりオープンスポーツの爽快感は捨てがたい |

ニューモデルが発表されると必ず登場するのが「ボディ形状違い」の仮想レンダリング。
クーペモデルが登場すれば「オープン」「ワゴン」「ピックアップトラック」等のレンダリングが作成されて公開されるワケですが、今回はGRヤリスの「もしもオープンモデルがあったなら」なレンダリング。
なお、作成したのは”もしも系レンダリング”ではおなじみのX-TOMIデザイン。

おそらく現実には登場しそうにない

このレンダリングを見ると非常に良くできていて、このまま発売されてもおかしくないと思えるほど。
ただ、現実に登場するかどうかで考えると、残念ながら「100%無い」だろうな、とも考えています。

その理由としては、まずGRヤリスがWRCのホモロゲーション取得を目的としたハードコアモデルだから。
そして現在トランスミッションはMTのみで、そういったスパルタンな性質と「オープンモデル」という性格は相性が良くないだろうと考えるわけですね。
さらにはこういったピュアスポーツを好む人々はボディ剛性の高いクローズドボディを求めると思われ、サーキット走行にしても「オープンだと許可されない」場合も。

加えて、現在オープンモデルの市場は極端に縮小していて、数が出ないオープンモデルを開発することはもはや許されないから。
かつて、販売のメインが北米市場だった頃は「オープンスポーツは北米で好まれるから」というエクスキューズが成立したものの、現在の主戦場は中国であり、その中国で「人気が無い」オープンスポーツに手を付けるだけの理由が乏しい、とも考えています。

かつてトヨタは「オープンを多数用意」していた自動車メーカーだった

なお、トヨタがオープンに対して否定的かというとそうではなく、過去にはセリカやソアラにもオープンモデルを用意し、オープン専用のMR-S、そしてスープラやMR2にもエアロトップやTバールーフを設定したことも。
レクサスにおいても過去にはいくつかオープンモデルが見られ、つい最近もLC500カブリオレを公開したばかり。

これらはおそらく(オープンが好まれる)アメリカ市場を意識してきたためだと思われるものの、トヨタがもともと「オープン好き」なのは間違いのかもしれません。

なお、86のオープンモデルは実際にプロトタイプが製作されて市販化直前まで話が進んだとも報じられており、GRスープラ開発主任の多田哲也氏はスープラのオープンモデルについてもその可能性を示唆(しかし現段階では実現性は低い)。

トヨタ「スープラのオープンは技術的に可能。タルガはさらに容易」。なお86のオープンは「発売直前」まで行っていた

そんなトヨタですが、なんと現在オープンモデルは「ゼロ(GRコペンをカウントすれば”1”)」。
これはさすがに寂しいという気持ちもあり、心情としてはオープンスポーツを望みたいところでもありますね。

VIA: X-Tomi Design -Facebook

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