| 実際にTjクルーザーが発売されればちょっと欲しい |
さて、ベストカーによるとトヨタTjクルーザー2020年5月、GW明けに発表されるのでは?とのこと。
トヨタTjクルーザーとは、2017年の東京モーターショーにトヨタが出展したコンセプトカーで、トヨタによると『“使い倒せる”TOOL-BOXの「T」と、クルマと様々な場所に出かける楽しさを意味するJoyの「j」に、トヨタのSUVラインアップに伝統的に使用してきた「CRUISER」を用いて力強さを表現した』クルマ。
ハイエースとプロボックスとを合体させてSUV風味をプラスしたような車で、かなり道具=ギアっぽいデザインを持っています。
なお、スライドドア、フルフラットになるシートを持っており、「快適に移動する」よりもは「モノを運ぶ」ことに特化していて、レジャー/アウトドアアクティビティのほか、業務用としての使い方も考慮されています。
Tjクルーザーは本当に発売されるのか
なお、Tjクルーザーにはこれまでも「市販化」の噂が流れていて、2019年8月の時点では「北米にて予約が開始される」との報道も。
ただし実際には北米のトヨタディーラーではこういった事実はなく、その後の東京モーターショーに展示されるというウワサがあったもののこれも実現せず(新型ランドクルーザー、300系も同様にモーターショーに展示されるとの話があった)。
かなり具体的な話が出てきたにもかかわらずそれらが実際にはなかったということになりますが、「準備だけしていて、トヨタは発表の時期を見合わせている」のか、「そもそも発売予定はない」のかはまったく不明。
ただ、「火のないところに煙は立たない」と言いますし、実際に「ウワサ」が出てから数年経ってそれが実現する(発売される)クルマも多く、GRスープラについても2014年頃からウワサが出始め、2018年発売と言われながらも実際に登場したのは2019年。
これは「BMWとの共同開発」であり、発表や発売時期について足並みを揃える必要があったといえど、新型車の発売にはそれくらいの準備期間が必要ということなのかもしれません。
そしてトヨタは現在SUVラインアップを急拡大していますが、ランクル(モデルチェンジ間近)、ハリアー(モデルチェンジ間近)、RAV4、C-HR、ヤリスSUV(名称未定、近日発表?)といったラインアップを持っています。
そしてRAV4の登場によって販売が減少したのがハリアーそしてC-HRだと言われ、この状況でトヨタがTjクルーザーを投入する意味というのはちょっと不明(他社のシェアよりも自社のシェアを食う)。
ただ、三菱デリカD:5にぶつけるというのであれば存在意義は高く(トヨタは現在このセグメントのクルマを持ってない)、SUVというよりは、「アクティブなミニバン」という触れ込みで発売されるのかもしれません。※ベストカーもやはり、デリカD:5にぶつけてくるのではと推測している
ベストカーではトヨタTjクルーザー市販モデルをこう予想している
そして今回ベストカーは、Tjクルーザーの市販モデルについて「外観こそコンセプトモデルのTjクルーザーを維持するものの、その中身は大きく変えられる」と予想。
プラットフォームはTNGA、全長4,300ミリ、全幅1,775ミリ、全高1,620ミリ、ホイールベースは2,750ミリと報じていて、これはC-HRの4,390/1,795/1,550、ホイールベース2,640に近い数字(RAV4は4,690/1,865/1,690、ホイールベース2,690ミリ)。
となるとプラットフォームはGA-Cを使用する可能性が高いのかもしれません。
「道具」的クルマは当たり外れが激しい
ちなみに同じようなコンセプトのクルマとしては過去そして現在にホンダ・エレメント、ダイハツ・ネイキッド/ウェイク、スズキ・ハスラー/クロスビーといったところが思い浮かびますが(もちろんデリカD:5も)、それらの販売状況は悲喜こもごも。
ハイエースの人気っぷりを見ても、日本にはこういった「道具」的クルマが好まれる下地は十分にあると思われますが、ヒットしたクルマとそうでないクルマとの「差」が激しく、その原因はどこにあったのかは未だもって不明。
ただし「ヒットしなかった」クルマであっても根強いファンがいて、つまり「万人受けはしないが、少数に熱狂的に支持される」のがこういったクルマだと言えそうです(そしてトヨタは、あまりこのようなニッチを狙うようなことはしないのが通例)。
なお、このボディサイズだと米国では「コンパクト」に分類されるため、アメリカではほぼ需要がないだろうという懸念も(さらに米国ではラグジュアリーなSUVが好まれる)。
欧州だとルノーやシトロエン、フォードのバンと並んで「業務用」としての用途が大半になるのかもしれません。
いずれにせよ「日本では(一部に)受けるかもしれないが、欧米ではあまり一般的な需要がない」クルマでもあり、トヨタが世界各国において、どういった販売戦略を取るのかは楽しみなところでもありますね(東南アジアでは需要がありそう)。
市販版TJクルーザーの外装デザインは細部が変更?
そして外観について、ベストカーは「細部がかなり異なる」とも報じていて、逆台形グリルにメッキ版をサイドに配置。
ヘッドライトは丸形1灯を左右に、その下に小型ランプを設けたデザインを採用してこれをリアにも反復する、とのこと。
こうやって文字だけ見ると、けっこうコンセプトモデルとしてのTjクルーザーに近いようには思えます。
Tjクルーザーのラインアップ展開はこうなっている
エンジンについては1.8Lハイブリッド、2Lガソリン(自然吸気)、2.5Lハイブリッド、駆動方式はFFもしくは4WDになるだろうという予想がなされ、このあたりはC-HR、RAV4と近いということになります。
インテリアについては「使い勝手」を最重要視し、2列シート5人乗り、3列シート7人乗りをラインアップ。
「ラグジュアリー」には寄らずに「バンとしての使い勝手」を強調し、約3メートルの長尺モノも詰めるとしており、室内にはフックやタイダウンベルトを用いた積載物の固定ができる仕掛けた多数用意される、とも。
Tjクルーザーの価格は245~400万円?
そしてベストカーはトヨタTjクルーザーの価格を245~400万円と予想。
C-HRでは2,367,000円~309,500円、RAV4では2,656,500円~388,500円なので、おおよそこれらに近い数字です。
さらにトヨタのディーラーから得た証言として、「2020年5月に発売すると聞いている」というものも紹介されています。
ぼくはホンダ・エレメントに乗っていたということもあり、こういった「道具」的なクルマが大好きですが、本当に発売されるのであれば、購入を検討してみようと思います。
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VIA:Bestcarweb