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新車時に米国に輸入されたのは22台のみ、「アブソルートリーレッド」のレクサスLFAが競売に。またしても1億円を軽く突破しそう

2023/04/13

新車時に米国に輸入されたのは22台のみ、「アブソルートリーレッド」のレクサスLFAが競売に。またしても1億円を軽く突破しそう

| レクサスLFAは販売終了後になってその高い芸術性が評価され、継続的にその相場を上げている |

おそらくレクサスLFAはもっともっと価値を上げるだろう

さて、500台が生産されたレクサスLFAのうちの173番め、そして米国には22台しか納車されなかったアブソリュートリーレッド(3P0)を纏う個体が中古車売買サイト、ブリング・ア・トレーラーに登場しています。

なお、驚くべきは(現在のエキゾチックカーディーラーが買い取るまで)ワンオーナーであったということで、走行距離は4,000マイルだと記載されています(もっと走行距離が少ないように見える)。

Lexus-LFA (4)

このレクサスLFAはこういった仕様を持っている

このレクサスLFAはにつき、新車時に納車を行ったのはネバダ州ヘンダーソンのレクサス正規ディーラーだといい、ボディカラーは上述の通りアブロソルートリーレッド、インテリアはブラック仕上げ。

Lexus-LFA (7)

ホイールは20インチのBBS製ダークプレミアムメタリック仕上げ、タイヤはフロント265/35、リア305/30のミシュラン・パイロットスポーツ4S。

ブレーキキャリパーはレッドペイント、ブレーキシステムそのものはブレンボ製です(ブレーキローターはカーボンセラミック)。

Lexus-LFA (6)

レクサスLFAはこんなクルマ

そこでレクサスLFAについて振り返ってみると、レクサスLFAは「酒の席にて、(当時)第一開発センター第一企画部の棚橋晴彦氏が、センター長である服部哲夫氏に、「何の制約もなく自由にできるとしたらどんなクルマを作るか」と聞かれ、「スポーツカーです」と答えたことに始まったとのこと。

その後棚橋晴彦氏は自身の「スポーツカー計画」を実現させるべく服部哲夫氏を説得することに成功し、トヨタの最も優秀な人材を集めたチームが与えられることになったとされています。

Lexus-LFA (3)

このLFAプロジェクトの主眼は「お金儲けのためではなく、”それまでのレクサスが、台数を販売することのみを考えて、差し障りのないクルマばかりをつくり、退屈な自動車メーカーとして認知されていた”現状を覆すため」、そして「フェラーリにも負けない官能的なドライビングエクスペリエンスを提供できるような、真に優れたマシンを作る能力を持っていることを示すこと」にあったようですね。

Lexus-LFA (2)

そしてこの目的を達成するため、4.8リッターV10エンジンは専用に設計され(あまりに吹け上がりが速く、アナログメーターでは表示が追いつかないという理由にてデジタルメーターが選択されている)、組み合わせられるのは6速オートメイテッドシーケンシャルギアボックス、そしてエンジンからの出力を伝えるのは「航空機の製造と同様の精度で加工されたプロペラシャフト」。

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なお、精度の高いプロペラシャフトを採用したのは「センタートンネルを細くし、左右シートを近づけて重心を中心に寄せたかったから」だといい、これによって各部のクリアランスを最小限に抑え、センタートンネルの幅を約7.5センチに抑えているわけですね。

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エンジン搭載位置は「フロント」であり、これは当時のライバルでもあったフェラーリ458イタリア、ランボルギーニ・ガヤルドの「ミドシップ」とは大きく異なるところ。

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そしてレクサスがミドシップではなくフロントエンジン・リアドライブレイアウトを採用した理由はただひとつ、それは「操縦安定性」。

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ミドシップレイアウトは加速や旋回性能に優れるものの、その特性がピーキーということもあり、レクサスとしては扱いやすさ、姿勢変化を感じやすいという点を重視してFRを選択したと報じられています。※たしかにレクサスLFAの事故報告はほとんどないように思う

https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/52811489959/in/dateposted-public/

ちなみにボディパネルはカーボンファイバー製ですが、耐久性を考慮して(織り目が見える)ヴィジブルカーボンの採用は見送ったといい、これらを鑑みるに、レクサスは「オーナーの側に立った」クルマづくりをしている、ということがわかります。

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リアセクションだとこの「トライアングル」テールパイプが一つの視覚的特徴となっていますが、サウンド面も素晴らしく、「もっともサウンドが官能的なスポーツカー」の一大にも数えられます。

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さらには各部の造形にこだわったこともレクサスLFAの特徴の1つとして知られ、ひとつひとつのパーツがまるで芸術作品のようだとも。

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テールエンドやテールランプ、そしてL文字を再現したグリルの造形も素晴らしく、こういった芸術性についてはライバルを大きく凌駕していると言えるかもしれません。

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シートベルトガイドも美しい造形を持っており、こういった細かいこだわりの積み重ねがレクサスLFAの魅力を(色褪せるどころか)いっそう際立たせており、それが現在の高い取引相場に結びついていると考えていいのかも(これだけの芸術性は、ほかのスーパーカーメーカーでは実現できないと判断されていると考えていい)。

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そのほか、このレクサスLFAの装備としてはパワーアジャスタブルシート、マークレビンソンサラウンドシステム、Bluetooth接続、音声コマンドカーナビゲーションなどが紹介されており、付属品としては(新車時に貼られている、価格や性能などを表示した)ウィンドウステッカー、メンテナンスブックに鳥使い説明書、バッテリーテンダー(充電器)、カーカバー等。

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現在はあと1日を残して675,000ドルにまで価格が上昇していますが、おそらくは昨年に販売されたアブソルートリーレッドのレクサスLFAが記録した750,000ドルを超えるものと思われ、またしても日本円にして1億円を軽く超えるものと思われます。

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参照:Bring A Triler

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