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レクサスLFAは発売当時「売れない」と言われたのに、なぜ今では新車価格の倍以上の価値を誇るようになったのか

2021/08/17

レクサスLFAは発売当時「売れない」と言われたのに、なぜ今では新車価格の倍以上の価値を誇るようになったのか

| 当時、トヨタが「官能的なクルマを作った」と言っても誰も信じるものはいなかった |

しかも価格はフェラーリやランボルギーニよりも高く、数字的なパフォーマンスはそれらに劣る

さて、ここ最近レクサスLFAが相次ぎ高額にて取引され話題となっていますが、レクサスLFAは発表された時に「これは売れないだろう」と言われたクルマのひとつ(ぼくもそう思ってた)。

しかしながら現在では新車価格の倍以上のプレミアをつけており、多くの人がレクサスLFAについてその真価を見誤ったということになりそうです。

そして、その「価値を測ることができなかった」のはカーメディアや評論家も同様だとしており、今回「なぜ誰もがレクサスLFAの価値を見誤ったのか」という動画が公開されています。

レクサスLFAニュルブルクリンクパッケージが競売に登場、予想落札価格はなんと最高で1.2億円。この1年でレクサスLFAは急激に価値を上げ、新車価格の倍以上に
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レクサスLFAは利益を目的としたプロジェクトではなかった

この動画によると、レクサスLFAは「酒の席にて、(当時)第一開発センター第一企画部の棚橋晴彦氏が、センター長である服部哲夫氏に、「何の制約もなく自由にできるとしたらどんなクルマを作るか」と聞かれ、「スポーツカーです」と答えたことに始まったとのこと。

その後棚橋晴彦氏は自身の「スポーツカー計画」を実現させるべく服部哲夫氏を説得することに成功し、トヨタの最も優秀な人材を集めたチームが与えられることになったようですね。

そしてこのプロジェクトの主眼は「お金儲けのためではなく、”それまでのレクサスが、台数を販売することのみを考えて、差し障りのないクルマばかりをつくり、退屈な自動車メーカーとして認知されていた”現状を覆すため」、そして「フェラーリにも負けない官能的なドライビングエクスペリエンスを提供できるような、真に優れたマシンを作る能力を持っていることを示すこと」にあったといいます。

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そこでLFAの開発チームはその至上命題を達成するために「最も優秀な人材を集めたチーム」「潤沢な予算」が与えられ、そこでトヨタ初のカーボン製シャシーやカーボン製ボディ、航空機グレードのプロペラシャフト、専用設計のV10エンジンが開発されることになりますが、2000年のプロジェクト発足から9年後を経て2009年10月21日に満を持して発表されています。

なぜレクサスLFAは当初「売れない」と断じられたのか?

そこでなぜ「発表当初にレクサスLFAが売れなかったのか」。

これについてはいくつかの理由が挙げられ、まずは「退屈なクルマばかりを作り続けてきたトヨタが、3750万円という高額なスポーツカーをイキナリ作ってもその価格を正当化出来なかったこと」、そして「3750万円の割にはスペックが平凡で、ランボルギーニ・ガヤルドLP570-4スーパーレッジェーラ、フェラーリ458イタリアよりも出力や加速性能といった数字が劣っていたこと」「さらには(性能が高い)ランボルギーニ・ガヤルドLP570-4スーパーレッジェーラ、フェラーリ458イタリアのほうが安かったこと」が挙げられています。

この価格設定についてはどうやって決められたのか不明ではあるものの、「利益度外視」であったといえど、レクサスブランドのイメージを引き上げることがLFAの使命であれば「格安な」値付けをするわけにもゆかず、よって「そのコストに相応な(それでも内容を考慮すると利益が出ているとは思えない)」プライシングとなったのだと推測しています。

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つまりレクサスLFAが売れないと言われたの「は価格が高すぎた」ということに終止しているようですが、もう一つ重要な要素があるそうで、「生産台数が少なく、価格も高かったために十分な試乗車・広報車が用意されず、ジャーナリストたちも、それまでのトヨタ/レクサスの基準、そして紙の上の数字で判断するしかなかった」という理由が掲げられています。

たしかにトヨタがイキナリ「3750万円で、フェラーリよりも情熱的なスポーツカーを発売した。ただし価格3000万円のフェラーリよりはスペックが劣っているけど」と言っても、レクサスLFAの価値を(当時)認める人がだれもいなかったという状況は想像に難くありません(ぼくもその一人だった)。

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ただしその後には評価が一変

しかしながらその後にレクサスLFAの納車が進み、様々なレビューが登場したり試乗の機会が生じるにつれ「実際、このレクサスLFAはスゴいクルマなんじゃないか・・・」という認識が広く生まれることになり、かのジェレミー・クラークソンも「サウンドに関してはレクサスLFAの右に出るものはない」とも。

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そして今やその認識が確固たるものとして定着し(神話になりつつあるといっていい)、かつ多くの人がその価値を認めたことでレクサスLFAの取引価格がどんどん上昇し、今やかつての比較対象であったランボルギーニ・ガヤルドLP570-4スーパーレッジェーラ、フェラーリ458イタリアとは比べることができないほどの相場を形成することに。

この状況については、当時正しくレクサスLFAが評価されていなかったと考えるほうが正しく、今の価格こそがレクサスLFAの真の価値を示していると考えるのが妥当なのかもしれませんね。

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参照:ISSIMI Official

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