>トヨタ/レクサス(Toyota/LEXUS) ■新型車・スパイフォト・ウワサなど

レクサスが新型TXの最新ティーザー画像を公開!フロントは「ユニファイド・スピンドル」採用へ、レクサスのスピンドルグリルは近年こう変わってきている

レクサスが新型TXの最新ティーザー画像を公開!フロントは「ユニファイド・スピンドル」採用へ、レクサスのスピンドルグリルは近年こう変わってきている

| スピンドルグリルは過去に批判も浴びてきたが、結果的にはレクサスのブランドを強固にするのに非常に有効な手段であったと考えられる |

なにごとも「批判に負けない強い意志」が必要ということなのか

さて、レクサスは6月8日に新型SUV「TX」を発表するとしてティーザー画像を(これまでに)数枚公開していますが、今回はその新型レクサスTXを正面から捉えた画像をリリース。

この画像を見るに、これまでの他のレクサスとは異なるフェイスを持ち、ヘッドライトやグリルなどフロントを構成するパーツ全てが新しいように思われます。

なお、レクサスは先日新型コンパクトSUV「LBX」を公開したばかりですが、こちらについても新しい顔つきを持っており、レクサスはこれを「ユニファイド・スピンドル」と表現していて、つまるところ「ヘッドライト、グリル、バンパーなど、クルマのフロントを構成するのに必要なパーツすべてを統合した」レクサスの新しい顔だとも考えることが可能です。

Lexus-LBX (11)

レクサスLBX正式発表!企画の起点はラグジュアリースニーカー、「高級感はサイズやフォーマット、ヒエラルキーに依存しないのです」。
レクサスLBX正式発表!企画の起点はラグジュアリースニーカー、「高級感はサイズやフォーマット、ヒエラルキーに依存しないのです」。

| 新型レクサスLBXはレクサスにとって様々なチャレンジが詰まった”原点回帰” | さて、レクサスが新型コンパクトクロスオーバー「LBX」を公開。現在、メルセデス・ベンツやBMWなど、プレミアムカーブ ...

続きを見る

レクサスのデザインは今後はどう変化するのか

なお、レクサスは現在急速にSUVのラインアップを拡大しており、LBX、UX、NX、RX、RZ、LX、そしてGXといった構成に。

これらの中には国や地域によって販売されていないものものありますが、ここまでラインアップが増えるとやはり各モデルの存在感が希薄になったりするのかもしれません。

加えて各モデル間でのカニバリズムが生じる可能性も高く、しかしレクサスはこれを避け、かつそれぞれのモデルには「他社の特定の顧客」を獲得すべく戦略的なデザインが与えられるものと考えていて、たとえばレクサスLXだとレンジローバー、そして新型レクサスGXだとランドローバー・ディフェンダーやメルセデス・ベンツGクラスの市場を獲得することを狙っているのだと思われます。

レクサスが20年ぶりのフルモデルチェンジ版「GX」を予告!これまでのレクサスとは異なるタフな外観を持ち、メルセデス・ベンツGクラス、ランドローバー・ディフェンダーに対抗か
レクサスが20年ぶりのフルモデルチェンジ版「GX」を予告!これまでのレクサスとは異なるタフな外観を持ち、メルセデス・ベンツGクラス、ランドローバー・ディフェンダーに対抗か

| まさか新型TXを予告した翌日に新型GXのティーザー画像を公開するとは思わなかった | レクサスはモデルごとのデザインとキャラクターを分け、ラインアップ間の差別化を拡大している さて、レクサスはつい ...

続きを見る

かくしてレクサスは各モデル間のデザインをより「差別化」することになるのだと思われますが、その最も大きな手法は「スピンドルグリル」によるものだと考えていいのかも。

レクサスのスピンドルグリルはなにかと批判にさらされることもあるのですが、BMWのジャンボキドニー同様、「議論を呼びつつもファンを獲得する」ための有効な手段として機能しているものと思われ、これはレクサスのデザイナーも認めるところでもありますね。

L1400623

縮小続く自動車市場でレクサス好調、なぜレクサスは強いのか?「あのとき、リスクを取ってスピンドルグリルを拡大したからだ」

| 批判はあれども、そのメリットも大きかった | LEXUS LC500 ITメディアにて、レクサスが好調ということ、そしてその理由について考察した記事が公開。これによると、欧州市場では2019年上半 ...

続きを見る

そしてレクサスでは今後どんどんラインアップが(PHEVやBEVなど)電動化することになりますが、となるとこれまでレクサスが用いてきたスピンドル”グリル”が不要になってくる可能性も(電動化車両では吸気や冷却のためにエアを取り込む必要性が薄くなる)。

そこでレクサスのデザイナーが考えたのが「スピンドルボディ」という概念であり、レクサスのアイデンティティである「スピンドル」を捨てず、これを車体と一体化するというものです。

この端的な例はコンセプトカーであるLF-30エレクトリファイドであり・・・。

20191023_01_23_s

レクサスLF30エレクトリファイド
レクサスLF-30エレクトリファイド発表!2030年のレクサスをイメージした、「ガソリン車では不可能なレベルに達した」高級EV

| なおスピンドルグリルは立体化し、もはやボディの一部に | レクサスが、先日よりティーザーキャンペーンを展開していた新型コンセプトカー「LF-30 Elictrified(エレクトリファイド)」を公 ...

続きを見る

市販車であればレクサスRZがその代表格かもしれませんね。

Lexus-RZ-450e-8

新型レクサスRZ 450eついに発表!スピンドルグリルを捨てて「スピンドルボディ」へと昇華、駆動方式は4WD、出力は313馬力、航続距離は450km
新型レクサスRZ 450eついに発表!スピンドルグリルを捨てて「スピンドルボディ」へと昇華、駆動方式は4WD、出力は313馬力、航続距離は450km

| レクサスRZの駆動方式は4WDのみ、残念ながら価格情報は発表されていない | 生産開始時期や注文方法も謎のまま さて、トヨタがついにレクサス初の「EV専用設計」を持つラインアップ、新型RZ 450 ...

続きを見る

ただしまだまだガソリンエンジン搭載車も存続することになり、内燃機関搭載車で新しい「スピンドルグリル」の表現を初めて行ったのが新型RX。

これは「フレームレスグリル」を採用し、かつフロントバンパーに設けられた「穴」との連携にてスピンドルグリルを表現しています(これに先立ち、レクサスはNXやLXでグリルレス化にトライしようとしたこともわかる)。

1

レクサスがフリモデルチェンジ版 新型RXを公開!「もっとも人気のあるレクサス」だからこそ保守ではなく変革に挑戦、その意気込みを見てみよう
レクサスがフルモデルチェンジ版 新型RXを公開!「もっとも人気のあるレクサス」だからこそ保守ではなく変革に挑戦、その意気込みを見てみよう

| レクサスは「新世代デザイン」をガソリン、エレクトリックの隔てなく採用するようだ | 今回のモデルチェンジでは、RXらしさを残しつつ、すべての方面でその性能と魅力、品質を向上させてきた さて、レクサ ...

続きを見る

こういった感じで「ボディ(フロントセクション)全体で立体的にスピンドルを表現する」「グリルを(フレームレスなどの手法で)バンパーにインテグレーテッドする」というのがここ最近のレクサスが採用してきた手法ではありますが、LBXそして新型TXで新しく採用されたのが「横方向のスリット」。

これは新型クラウンや新型プリウスにおいてトヨタが導入したメソッドであり、車両をワイドに、そして(ヘッドライトとの統合によって)先進的に見せる効果があると認識していますが、このデザイン言語が(LBXやTXを見るに)今後のレクサスにも反映されることになるのかもしれません。

新型トヨタ・プリウス

なお、レクサスはすでにテールランプについて「LEDバー」を採用しているので、このフロントの「スリット」はそのLEDバーと相性がよく、よって車体全体のデザイン的整合性を持たせるためにも、このスリットが存分に活用されるんじゃないかとも考えています。

合わせて読みたい、レクサス関連投稿

レクサス
レクサスはなぜスピンドルグリルを廃止し、スピンドルボディへと移行したのか?「ダース・ベイダーやプレデターのようだという酷評に耐えられなかったのだ・・・」

| たしかにスピンドルグリルは多くの人に酷評されたが、同時に一部の人を強烈に惹きつけた | それでも、その役目もガソリンエンジンとともに終わり、次の時代へと進むということなのだろう さて、レクサスは先 ...

続きを見る

レクサス「スピンドルグリル」は10周年!最初に登場したのは2012年のレクサスGS、これまでスピンドルグリルはこういった変遷を遂げてきた
レクサス「スピンドルグリル」は10周年!最初に登場したのは2012年のレクサスGS、これまでスピンドルグリルはこういった変遷を遂げてきた

| こうやって見ると、スピンドルグリルは時代にあわせて微妙に変化している | そして新しいデザインになるにつれ、その存在感が希薄になっているようだ さて、レクサスが「スピンドルグリルを採用して10年が ...

続きを見る

新型レクサスTXはこうなる?職人が「レクサスLM顔のトヨタ・グランドハイランダー」を作成、このまま登場しても違和感なさそう
新型レクサスTXはこうなる?職人が「レクサスLM顔のトヨタ・グランドハイランダー」を作成、このまま登場しても違和感なさそう

| レクサスは新型TX、フルモデルチェンジ版GXをたて続けに発表予定 | おそらくはレクサスRX Lの後任として快適に移動できる7人乗りSUVに さて、レクサスはつい先日、ブランニューモデルとしての「 ...

続きを見る

参照:LEXUS(Facebook)

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->トヨタ/レクサス(Toyota/LEXUS), ■新型車・スパイフォト・ウワサなど
-, , , , , ,