レクサスが20年ぶりのフルモデルチェンジ版「GX」を予告！これまでのレクサスとは異なるタフな外観を持ち、メルセデス・ベンツGクラス、ランドローバー・ディフェンダーに対抗か

｜　まさか新型TXを予告した翌日に新型GXのティーザー画像を公開するとは思わなかった　｜

レクサスはモデルごとのデザインとキャラクターを分け、ラインアップ間の差別化を拡大している

さて、レクサスはつい先日、ブランニューモデルとなる「TX」の予告を行ったところですが、今回は新型GXのティーザー画像を公開。

レクサスGXはランドクルーザープラドをベースとして2002年に北米市場を中心に投入されていますが、そのポジショニングとしては「LXとRXとの中間」。

ベースがプラドということもあって「ボディオンフレーム（ラダーフレームの上にキャビンが載っている）」を採用し、これによる高い悪路走破性を誇るモデルでもありますが、そのためほかのレクサス各モデルとはやや異なる客層を持っていると認識されています。※LXもボディオンフレームを採用するが、ラグジュアリーを強く押し出している点ではGXよりもレクサスの基本路線に近い

そして、そういった性格が日本でのレクサスの受け止められ方とはギャップがあるせいか、現時点で日本市場への導入がないモデルでもありますね。

新型レクサスGXはどんなクルマに？

今回レクサスが公開したのは2枚の画像と短いキャプションのみで、画像を見てみると1枚目はヘッドライトやボンネット、そしてフェンダーを捉えていて、そのヘッドライト形状やボンネット形状はほかのレクサスとは大きく異なり「タフでボクシー」。※ボンネット形状にはランクル300との共通点が見られる

二枚目はリアセクションを写したものとなっていますが、最近のレクサスが好んで用いる「LEDバー」、そして新しいLEXUSロゴを確認でき、そして泥や雨で汚れたかのような演出が見られます。

これらを総合すると、新型レクサスGXは、「ラギッドでワイルド」なSUV（というかオフローダー）となることが想像でき、これまでにウワサされていたような、メルセデス・ベンツGクラス、そしてランドローバー・ディフェンダーのライバルとして開発が進められているのかもしれません。

ちなみにレクサスはこれまでにもGXにタフな装備を追加したコンセプトカーを何度か（最低でも公式で3台）公開し、これによってGXのキャラクターを強調しようと試みており、直近だと「レクサスGXアウトドアコンセプト（下の画像）」を公開済み。

レクサスGXは上述の通り日本では発売されていませんが、日本市場にてこうやってGXを持ち込んだということは、「新型GXを日本でも発売する」という予告にほかならないのかもしれません。

新型レクサスGXには謎が多いが

なお、今回レクサスが新型GXについて公開した情報は多くなく、文字情報だと「Don’t call it a comeback. The all-new 2024 Lexus GX, coming soon（カムバックとは言わないでください。 全く新しい2024年レクサスGXが近日発売予定です）」という一文のみ。

つまりはマイナーチェンジではなくフルモデルチェンジ版として登場するということになりますが、予想ではGA-Fプラットフォームを採用し、ボディオンフレームを継承する、とも。

パワートレインについても確たる報はなく、しかしガソリン/ハイブリッドモデル両方が用意されるというのが大方の予想です（新型レクサスTXだと、商標出願からTX350、TX500h、TX550h+というグレード構成が明らかになっており、新型レクサスGXでもこれに倣う可能性が高い）。

いずれにせよ、先に予告されたレクサスTXしかり、レクサスの各モデル間での差別化が拡大していること、それぞれのモデルに明確なキャラクターが付与され始めていることには間違いがなく、そしてその中でも新型レクサスGXはいっそう尖った存在になるものと予想され、その正式発表には大いに期待したいところです。

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参照：LEXUS