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トヨタがル・マン24時間レースに先立ち「プリウス 24h ル・マン・コンテニアル GR エディション」を公開!なぜプリウスなのかを考えてみた

2023/06/07

トヨタがル・マン24時間レースに先立ち「プリウス 24h ル・マン・コンチネンタル GR エディション」を公開!なぜプリウスなのかを考えてみた

| 気になるのはこの「プリウス 24h Le Mans Centennial GR Edition」が発売されるかどうか |

利益が出る出ないではなく、トヨタの考え方を示すには「発売すべき」であると考える

さて、トヨタが今週末に開催されるル・マン24時間レースに先立ち、「プリウス 24h ル・マン・コンテニアル GR エディション(Le Mans Centennial GR Edition)」なる新しいコンセプトカーを公開。

なお、このコンセプトカーは、日本政府観光局(JNTO)、マツダ、そしてトヨタ・ガズー・レーシングによる共同展示の一部として紹介されています。

トヨタとマツダが共同に展示を行うことにつき、現在両社が提携関係にあることが主な理由かと思われますが、マツダは1991年に日本のメーカーで初めてル・マンで総合優勝を成し遂げたことでも知られており、今年で記念すべき100回目を迎えるル・マン24時間レースの場をアピールの場として活用したいと考えたようですね(マツダからのプレスリリースはこちら)。

なお、現在マツダはル・マン24時間レースには参戦しておらず、一方のトヨタは日本から唯一参戦している自動車メーカーであり、現在5年連続で優勝を記録しています。

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プリウス 24h ル・マン・コンチネンタル GR エディションはこんなクルマ

このプリウス 24h ル・マン・コンテニアル GR エディションは、WECに参戦するレーシングカー、GR010ハイブリッドにインスパイアされた仕様を持っており、専用のエアロパーツ、ホイールが与えられています。

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現時点で公開されているのは数枚の画像とCG画像のみですが、トヨタによれば「専用エアロパーツによる空力改善、トラクション向上」「サイドスカート、カナード、大型リアウイング、リアディフューザー装着」「軽量カーボンボンネット装着」「ワイドトレッド化」「マルチヘッドランプの装備による夜間の視界確保(ル・マンはじめ耐久レースでの夜間走行を意識したものだと思われる)」といったものが主な装備と特徴として挙げられています。

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トヨタはやはり「ハイブリッド」をブランドの核に

なお、なぜ「ル・マン24時間レースの場にプリウスを展示するのか」ということについてはトヨタによる説明がなされており、それは「2012年以降、トヨタはル・マン24時間レースを始めとするWECの参戦を通じ、ハイブリッドシステムに磨きをかけてきたから」。

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そしてそのノウハウは市販車にもフィードバックされており、(トヨタの)ハイブリッドの代名詞がプリウスであること、そしてモータースポーツを通じて「もっといいクルマづくり」を行うトヨタの姿勢を端的に表すのがこの新型プリウスである、としています。

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なお、トヨタは脱炭素化の取り組みについて非常に独特な考え方を持っており、EVに対して積極的ではないことでも知られます。

その理由としては「EVの製造には大量の希少希土類を使用することになり、しかし同じ量の希少希土類を使用するならば、より多くのハイブリッドカーの製造ができ、そして”台数の少ないEV”よりも”台数の多いハイブリッド”のほうが環境改善効果が高い、というもの。※つまり、トヨタは環境保全に興味を示していないのではなく、独自の方法、トヨタにしかできない方法で環境をよりよくしようと考えている

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トヨタ・プリウス
トヨタ「EVに全面的に取り組むことは、ビジネス上の判断として間違っているだけでなく、環境にも悪い」。ある意味ではトヨタの考え方も理解でき、もしかすると生き残るのはトヨタかも

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たしかにこの考え方も一理あり、「トヨタはこの信念に従って行動し、その考え方を世に示す存在もまたプリウスである」とも捉えることができますが、その意味においてもプリウスはあらゆる意味において適任なのかもしれません。

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このプリウス 24h ル・マン・コンテニアル GR エディションはかなりアグレッシブな外観を持っていて、実際にこれが発売されるかどうかはちょっとナゾ。

ただしトヨタは意外と「とんでもないクルマを発売する傾向」を持っているので、このカナードなどは(安全性を考慮して)ややマイルドな形状になるかもしれませんが、実際にプリウス 24h ル・マン・コンテニアル GR エディションを発売する可能性があるんじゃないかとも考えています。

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そしてトヨタはプリウス 24h ル・マン・コンテニアル GR エディションを発売することによって、上述のように「ハイブリッドの第一人者であること」「モータースポーツでその優秀さを示していること」「ハイブリッドの方が環境改善に役立つこと」を示すことができ、トヨタに対する「環境改善に熱心ではない」という風評を改善することができる可能性も。

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ただ、それにはこのクルマに大きな注目を集めさせる必要があり、そのためには「誰もが驚くような」過激なクルマでないことには意味がないのかもしれません。

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ちなみにですが、このプリウス 24h ル・マン・コンテニアル GR エディションを展示しているブースの背景にある装飾は「capeta」でおなじみの曽田正人氏によるもので、これは日本の誇る文化でもある漫画(MANGA)を通じてトヨタの想いをアピールしたい、という意図があるようですね(とくにフランスでは、日本の漫画は芸術と同等に捉えられており、ルーブル美術館でも何度か展示が行われている)。※たしかに「Le MANGA」のフォントがカペタと同じものになっている

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参照:TOYOTA

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