トヨタが「クラウンのオープンカー」を初公開。トヨタはセンチュリーやパパモビル、歴代クラウンなど様々なクルマをワンオフでオープン化していた【動画】

｜　クラウン「オープンカー」はオープン時の美しさにもこだわってデザインされ作られている　｜

センチュリーのオープンともども「珍しい」4枚ドアを持つオープンカー

さて、トヨタは2週間ほど前に大相撲初場所の優勝パレード用に製作した「センチュリーのオープンモデル」を公開していますが、今回なんと「クラウンのオープンモデル」がトヨタイムズにて初公開されることに。

これはトヨタ自動車の製品化技術部が「ハンドメイドにて」作り上げたもので、その苦労が動画にて語られています。

トヨタ・クラウンのオープンカーはこうやって作られた

ベースとなるのは「クラウン クロスオーバー」で、これは文字通りの「ワンオフモデル」。

通常、自動車は「金型」を用いて車体やボディパネルを「プレスして」作るものの、このクラウンのオープンモデルは量産車ではないので製品化技術部のスタッフがまずクラウンを分解し、そこからオープン化に関わる部分を試行錯誤しながら（文字通り”切った張った”しながら）製作したとのこと。

その製作過程は予想だにしなかった苦労の連続であったそうですが、可能な限りオリジナルのラインを崩さずにオープン化すること、そして4ドアのままオープン化するということが大きな難関であったようですね。

このセンチュリーのオープンモデルもやはり「4ドア」となっており、しかしオープン化すると後部ドアを支えるピラーが「フロアから生えているだけの棒」となってしまうため、クラウン、センチュリーともこの部分の補強には相当に知恵を絞る必要があったものと思われます。

なお、センチュリーのリアも本来の雰囲気を残しつつもうまくオープン化されており・・・。

しかしSUVボディをフルオープン化しているのでユニークなボディ形状に。

なお、トヨタはセンチュリーのボディ形状について「どのようにもカスタム可能」だと（発表時に）述べており、このセンチュリー「オープン」はその格好の（こんなこともできるという）宣伝となったのかもしれませんね。

トヨタはオープンカー製作に関してはかなりの歴史があった

なお、トヨタは様々な要人へとクルマを供給したり重要な場面でその車両が使用されることも多いため、過去には様々なオープンモデルを特別に製作しており、有名なのは天皇の即位パレードにて使用されたセンチュリーのオープンカー。

そのほかクラウンだと歴代モデルにオープンカーが存在するのだそう。

こちらは公務用。

ピンククラウンにもオープンカー。

こちらはローマ教皇のパレード用に製作した「パパモビル」。

バチカンからトヨタへとパパモビル製作の依頼があり、トヨタがこれを受けて2台を製作し、その後に日本カトリック司教協議会へと1台が寄付され、もう一台はバチカンへと納車されています。

トヨタが「クラウン」「センチュリー」のオープンモデルを紹介する動画はこちら

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参照 / Photo：トヨタイムズ