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新型トヨタ・センチュリーついに発表。その価格2500万円、「ザ・ショーファー」をコンセプトに掲げ、後席フルフラットモードを備えるなど独自の価値観で世界に挑む

新型トヨタ・センチュリーついに発表。その価格2500万円、「ザ・ショーファー」をコンセプトに掲げ、後席フルフラットモードを備えるなど独自の価値観で世界に挑む

| 外観はたしかにセンチュリーっぽくはあるが、その細部からは「和」テイストが失われる |

販売できるのは「センチュリーマイスター」在籍トヨタディーラーのみ

さて、トヨタが新型センチュリーを発表。

その名称は「センチュリーSUV」ではなく、単に「センチュリー」とだけ表記されています。

そしてそのルックスは「予想していたよりもずっとセンチュリー」という印象でもありますが、驚かされるのは「2500万円」という価格設定であり、名実ともにトヨタのフラッグシップたるクルマがここに誕生したということになります。

コンセプトは「ザ・ショーファー(The Chauffeur)」

この新型センチュリーのコンセプトは「ザ・ショーファー」。

ショーファーとは「運転手」を指し、いわゆるショーファーカー、ショーファードリブンカーは「運転手付きのクルマ」を意味しています。

もともとの(セダンバージョンである)センチュリーは「世界の高級車と比肩しうる」ショーファーカーとして1967年に登場していますが、今回トヨタはその原点に立ち返りつつ、しかし近年クローズアップされるようになった「オンラインミーティングや、エンターテイメントなど、移動時間を有効に活用する」という要素を加え、新しいショーファーカーとして”センチュリーを進化させた”ということになりそうです。

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車両デザインについては「水平」を貴重とし、Dピラーを太く取ることでリアに重心を置いたデザインを採用し、これによって”センチュリーらしさ”を表現。

ボディサイズは全長5,205ミリ、全幅1,990ミリ、全高1,805ミリ、車体重量は2,570kg(セダン版はそれぞれ5,335ミリ、1,930ミリ、1,505ミリ、2,370kg)。

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フロントには職人による「鳳凰エンブレム」が配置されます。

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なお、ボディ表面には「鏡面磨き」が施されているといい、つまり「ゆず肌」が均されて文字通りの「鏡面」になっているのでしょうね。

参考までに、センチュリーの伝統に則ってボディカラーには日本の伝統や美意識を反映させたネーミングが採用され、「麟鳳(りんぽう)ブラック」「白鶴(はっかく)プレシャスホワイトパール」「黎明(れいめい)プロミネントグレー」「黎明 単彩(れいめい たんさい)プロミネントグレー」「麟鳳 単彩(りんぽう たんさい)」「黎明 杼型(れいめい ひがた)プロミネントグレー」「紅蓮(ぐれん)グローリーレッド」という品揃え。※セダン版のセンチュリーのボディカラーだと「神威(エターナルブラック)」のほか、「摩周(シリーンブルーマイカ)」、「飛鳥(ブラキッシュレッドマイカ)」、「精華(レイディエントシルバーメタリック)」

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紅蓮(ぐれん)グローリーレッドはとんでもないインパクトだ!

なお、ヘッドライトとテールランプは新デザインの「4連」。

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この新しいセンチュリーは「世界中で販売すること」を考慮して設計されているといわれますが、セダンバージョンのセンチュリーほど「和」のテイストが見られないのはちょっと残念なところかもしれません(下の画像はセダン版センチュリーの和風テールランプ)。

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新型トヨタ・センチュリーのインテリアはこうなっている

そしてこちらは新型トヨタ・センチュリーのインテリア。

後部座席に乗ることをメインに設計されており、リヤシートはフルリクライニングが可能なうえ、より大きく広く(75度)開くドア、掃き出しを備えたドア開口部、電動格納式ステップやアシストグリップを備え、高齢者の乗降にも配慮しています。※現時点では4人乗りのみの展開。ちなみにスライドドア仕様も選べるようだ

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そのほかノートパソコンを置くことができる回転式テーブル、リフレッシュシート、電動オットマン、抗菌・抗ウイルスシート、着脱式マルチオペレーションパネル、丹後緞通フロアマット(販売店装着オプション)といった装備も。

なお、11.6インチ リヤシートエンターテインメントシステムを装備しており、オーディオシステムは「長年楽器作りを行ってきた匠」によるチューニングが施される、と紹介されています。

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ちなみにこの「フルフラットモード」は世界初採用なのだそう。

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運転席は(自分で運転することを想定したクルマではないためか)比較的シンプル。

インテリアカラーは3色が揃います。

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新型トヨタ・センチュリーの動力性能はこうなっている

新型センチュリーの車体構造には「ラゲージルームセパレーター骨格」が採用され、つまり荷室とキャビンとの間を仕切る補強材を入れたことでボディ剛性を大幅に向上させています(リヤシートを倒して大きな荷物を積むことはできないが、そういった使用方法を切り捨てたということになる)。

加えて、キャビンと荷室とを切り離すことで「荷物と同じ空間に座るのが嫌だ」という人に配慮したのかもしれません。※荷室とキャビンとの間には遮音ガラスが用いられる

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搭載されるパワートレーンはV6 3.5リッター・プラグインハイブリッド(PHEV)、駆動方式は4WD(E-Four)、そして4輪操舵(ダイナミックリヤステアリング)を装備することで取り回し性を向上。

ちょっとおもしろいのは「リアコンフォートモード」なるドライブモードを持つことで、車線変更時のふらつきや停車時の揺り戻しを抑え、後席に座っている人が「より快適に」感じられる制御を行うようですね。

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なお、販売に際しては「センチュリーマイスター」が在籍するディーラーのみにて行われ、このマイスターが顧客の要望を聞きながらパーソナライズを行うとされていますが、競合となりそうなベントレー・ベンテイガやメルセデス・マイバッハGLS、BMW X7に比較すると内外装の選択肢と高級感に乏しいように思われ(さらに言えばパワートレーンもちょっと頼りない)、しかしこの新型センチュリーの対象顧客は「控えめな主張を美徳とする」人々だと思われ、よってそこまで多くのカスタマイゼーションの必要性が存在しないのかもしれませんね。

生産はトヨタの田原工場にて行われ、目標月販台数は30台(結構強気)だとアナウンスされています。

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新型トヨタ センチュリー「コンセプトムービー」はこちら

参照:TOYOTA

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