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やはり結果的には「トヨタ回帰」。そのブランド / クルマをまた買うかという調査にてトヨタが首位に返り咲き、嘲笑の的だったプリウスが圧倒的1位に

トヨタ

| 結果的に、なんだかんだ言われながらもトヨタが正しかったことが証明される |

トヨタの目論見が正しかったこともあるが、なんといっても時代がトヨタに味方したと考えていいだろう

さて、米国では非常に重要視される一つの指標である「ブランドロイヤルティ」。

これは「同じブランドをまた買うかどうか」という回答により、そのブランドに対する忠誠心を測るもので、今回Carmaxが実施した調査ではトヨタが映えある1位を獲得しています。

なお、トヨタは数年前まで1位を獲得することが多かったものの、この数年では「魅力的なEVをラインナップしていない」ためにトヨタからの流出が相次いでおり、様々な調査会社によってなされるロイヤルティ調査において大きく順位を下げていたわけですね。

トヨタ
「そのブランドをまた買う」というブランドロイヤルティ調査でトヨタがまさかの7位に沈む。トヨタからテスラへの乗り換えが多く、EV拡充の必要性が鮮明に

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やはりトヨタの「一人勝ち」姿勢が強まる

ただしそういった「EVへの乗り換え需要」が一巡した後、昨今報じられるようにEV市場の成長が減速してしまい、EVのコスト高、そして充電エクスペリエンスの不便さからEV離れが進むとともにハイブリッドそしてプラグインハイブリッドを選ぶ人が増え、結果としてそれらを多く揃えるトヨタに人気が集まっているというのが直近の状況です。

トヨタ
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そして最新の調査だと実際にトヨタはブランドロイヤルティにおいて5位から1位に浮上し(トヨタ車のオーナーの28.5%がまたトヨタ車に乗り換えている。業界全体の平均は19%である)、もっとも高いロイヤルティを誇った車種はトヨタ・プリウスで、プリウスオーナーの実に38.1人のオーナーが別のプリウスに乗り換えたという事実も明らかに。

トヨタ

そこでまずは以下が「自動車メーカー(ブランド)各社のロイヤルティ調査」の結果ですが、ラム、そしてテスラが調査開始以降(といっても2017年以降ですが)はじめてランクイン。

一方、クライスラー、ダッジ、起亜自動車はもっともロイヤルティが低く、これら最下位になった理由については明らかではないものの、起亜自動車はソーシャルメディアを利用した盗難事件の急増の影響を受けた可能性がある、とも報じられています。

1トヨタ28.5%
2メルセデス・ベンツ27.9%
3レクサス27.7%
4ラム25.0%
5テスラ24.7%
6ポルシェ23.8%
7キャデラック23.6%
8BMW23.5%
9ホンダ22.7%
10フォード22.4%
11アウディ21.5%
12スバル19.9%
13シボレー19.6%
14ボルボ19.4%
15ジープ19.2%
16ランドローバー19.2%
17リンカーン17.4%
18ジャガー16.7%
19リンカーン16.3%
20アキュラ14.7%
21ヒョンデ14.2%
22ミニ14.2%
23フォルクスワーゲン13.5%
24インフィニティ13.1%
25GMC13.0%
26マツダ12.7%
27クライスラー11.5%
28キア11.4%
29ダッジ9.8%

その他にはこういった結果が示されている

今回の調査においてはブランド別のほか「車種別」のロイヤルティも示されており、トップは上述の通りトヨタ・プリウスで38.1%、ついでメルセデス・ベンツML350の35.0%、フォードF-250の34.7%、レクサスRX350の34.5%、レクサスES350の33.9%、メルセデス・ベンツC250の33.6%、トヨタRAV4ハイブリッドの32.9%、トヨタ・セコイアの32.9%、フォードF-150の32.2%、メルセデス・ベンツE150の32.9%と続き、基本体的にはプレミアムカーほど「またそのクルマを買う」比率が高いということがわかりますね。

レクサス

さらにボディタイプ別だとSUVのロイヤルティが非常に高く71.1%、ピックアップトラックが45.9%、4ドアセダンが35.3%、2ドアオープンが18.1%、4ドアハッチバックが15.1%、2ドクーペが14.0%、4ドアワゴンが7.4%、2ドアトラックが6.6%。

これまでの調査に比較して「SUV人気が一段と高まっている」ことが明らかになっているそうですが、これは5年前の61%から大きく上昇しており、全般的にスポーツカー人気が下がっているもよう(実際のところ、車種別だと2017年にはコルベットがナンバーワンだったものの、今回の調査ではランクインすらしていない)。

おそらくこの傾向は変わらずに(ここしばらく)推移するものと思われるものの、SUVブームが始まった際には「このままSUV市場が拡大するとは思えず、じきに収束するだろう」と言われたものの実際には拡大し続け、逆にEVは「このままEVが市場を制圧する」と言われながらもその人気が収束するなど「真逆の」予想結果となっているのがなんとも面白い、と思います。

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参照:CARSCOOPS

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