
| カストロールカラーにライトポッドが「雰囲気満点」 |
やはり素性の良いスポーツカーはオフロードでも速かった
「スープラでラリー?」とは疑問に思うかもしれませんが、その意外性こそが今回の主役です。
もともとは低く構えた後輪駆動スポーツクーペとして生まれたGRスープラですが、しかし今回、アメリカのチーム・オニール・ラリースクール(Team O'Neil Rally School)が証明したのは、このマシンが雪やグラベルを駆け抜ける“ラリービースト”にもなれるという事実。
▶ 改造ポイント:GRスープラの見た目はそのまま、中身はラリー仕様
YouTubeチャンネル「Capitan Crankshaft」によって改造されたこのGRスープラには以下の”ラリー仕様”カスタムがなされ、一方で駆動系や心臓部であるBMW製直6ターボエンジンと後輪駆動はそのままである、と説明されています。
- フロントにロングトラベル式ラリーサスペンション
- グラベル用タイヤ
- 安全対策としてハーフロールケージ
- フロントに4連ライトポッド装着
▶ 驚きの高評価、ATが「正解」だった?
テストドライブを担当したのは、チーム・オニールの主任インストラクターワイアット・ノックス氏。なんと、
「ブレーキング時の回頭性が良く、スライドコントロールも簡単。しかも8速ATの反応が驚くほど良い」
と絶賛しており、手動変速に気を取られず、ステアリングとペダル操作に集中できる点がポイントとのこと。
▶ GRスープラのラリーステージでのタイムは?
そしてこのGRスープラ「ラリー」ですが、実際にコースを走ってみると「まさかの大健闘」。
- 雪道のラリーステージで記録したタイムは2分09秒
- これは正真正銘のフォード・フィエスタ・ラリーかーやスバルWRXよりも速いタイム
この数字を見る限り、スープラ=ドリフトマシンという固定観念は、今や過去のものかもしれません。
この挑戦が示したのは、「本気で遊べば、なんだってラリーカーになれる」ということ、そして「もともと素性が良い車は、オンロードでもオフロードでも速い」ということなのだと思われます。
GRスープラ「ラリー」が激走する動画はこちら
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参照:Team O'Neil(YouTube)