
| けっこう独特のデザインへと進化していたようだ |
さて、英国の名門、「MG」。
そのルーツとなるモーリスガレージは1910年頃、そして会社としてのMGは1924年に設立されています。
これまでにもMGA、MGB、MGFといったスポーツカーをリリースしており、しかし残念ながら2005年のMGローバーの経営破綻とともに南京汽車傘下となり、その後南京汽車が上海汽車(SAIC)傘下となったため、現在のMGはSAIC MG(中国では上海名爵)という会社へと変貌を遂げることに。
MGは北京モーターショーにてニューモデルを2つ発表
そして今回、MGは9月26日から開催される北京モーターショーにて新型SUVを発表する、とアナウンス。
現在公開されているのはティーザー画像(下の画像)のみですが、このSUVはおそらく2018年に発表されたX-motionコンセプト(上の画像)の市販モデルだとみられています。

そしてMGはもう一台、北京モーターショーにて「MG5」を発表予定。
現在MGはセダンとして「MG6」、SUVとして「MG HS」「MG ZS」を持ちますが、ここにMG5が加わるということに。
新型SUV同様に独特なフロント部のデザインを持っていることがわかり、グリルやヘッドライト形状にも共通性が見られますね。

ボディサイズは全長4675ミリ、全幅1842ミリ、全高1480ミリだとされ、面白いのはタイヤサイズが前後異径となり、フロントに16インチ、リアに17インチを採用すること(画像だと前後同じサイズに見える)。
エンジンは120HPと173HPの1.5リッターターボだとされるものの、駆動方式については不明です(これでFFだったらちょっと驚く)。

参考までにMG6はこんなクルマ。
なかなかにスタイリッシュですが、新しいSUVそしてMG5を見ると、フロントのデザインは一新され、新しい世代に向かうということになりそうですね。

そのほか、北京モーターショーにはこんなクルマも
今回の北京モーターショーは4月開催であったものが「延期」によって9月にずれこんだものですが、欧米のモーターショーのほとんどが開催中止となった中での開催です。
おそらくは今年開催された数少ないメジャーモーターショーということになりそうですが、欧米の自動車メーカーはいまだコロナウイルスに対して強い警戒心を持っており、よって欧米メーカーが北京モーターショーに参加する可能性はかなり低そう。
となると北京モーターショーは「中国メーカーのオンパレード」になると思われ、ここでいくつか注目の中国車を紹介したいと思います。
Human Horizons HiPhi X
まずは「Human Horizons HiPhi X」。
一見すると到底中国車には見えないものの、「Human Horizons」なるれっきとした中国の自動車メーカーが発売するクルマであり、合計で268HPを発生する2基のエレクトリックモーターを積むEV。

0-100km/h加速は3.9秒、最高速は300km/hだとアナウンスされています。
全長は5,200ミリ、全幅1990ミリ、全高1,618ミリというかなり大きなクルマで、車体重量は2,380キロ。

なんと言っても特徴的なのは「ウイングドア」と呼ばれるガルウイング、そして観音開きドア。
シートレイアウトは2座×3列=6人乗りという一風変わったものとなっています。

相変わらずの「コピー」も
Human Horizons HiPhi Xのようなオリジナル要素を持つ中国車もあれば、やはりコピーも。
こちらはメルセデス・ベンツの現地パートナーである北京汽車が発売するBJ30A。
なんとなくジープ・ラングラーのような雰囲気もあります。

こちらはあまりにも早すぎるフォード・ブロンコのコピー、WEY P01。
ブロンコ発表の翌週くらいには公開されていたので、ブロンコのリーク画像を見てデザインしたものだと思われます。

参照:CARNEWSCHINA