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BYDの高級SUV「仰望U8」はタンクターンや水上航行も可能。最大3時間、時速3kmにて水上を進むことができ、タンクターンとともに機能をお披露目【動画】

BYDの高級SUV「仰望U8」はタンクターンや水上航行も可能。最大3時間、時速3kmにて水上を進むことができ、タンクターンとともに機能をお披露目【動画】

| BYD 仰望 U8はライバルに対抗するために「(現時点で)他者が持ち得ない」視覚的にわかりやすい機能を備えてきた |

Yang Wang U8は時速3キロ、最大で3時間の水上航行が可能

さて、BYD傘下の高級EVブランド「YangWang(仰望=ヤンワン)」が最新モデル”U8”を発表。

これは見るからに大きく立派なエレクトリックSUVで、その価格は中国国内では108万9000元(現在の為替レートだと日本円で2200万円くらい)という高額車です。

ポジションとしてはメルセデス・ベンツGクラスやレンジローバーに対抗する「オフロード寄り」の高級SUVということになりますが、その価格の妥当性、ライバルに対する優位性を示すため、ライバルにはない2つの機能を持っています。

Yang Wang(ヤンワン) U8はタンクターンが可能

まず1つ目の機能としては「タンクターン」が可能ということ。

これは戦車のようにその場で360度くるっと回転できる機能ですが、「クワッドモーター、1,196馬力」というスペックを活かし、左右のタイヤをそれぞれ反対方向に回転させてその姿勢を無理やり変化させるわけですね。

YangWang-U8 (5)

動画ではけっこうジワジワと回転しており、「4輪に急激にトルクをかけホイールスピン」させることで車両を回転させると思っていただけにある意味では「驚き」ですが、現実的にこの機能を使用する機会はほとんど無いものと思われ、これを(GクラスのEV版である)EQGに装備する予定のメルセデス・ベンツも「他人に自慢する以外は使い所がない機能」だと断じています。

メルセデス・ベンツは電動化時代のAMGモデルに自律型ドリフトモード、タンクターンを装備するもよう。「タンクターン?ええ、役に立ちませんが、自分のクルマを自慢するときに使うものです」

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Yang Wang(ヤンワン) U8は水上の航行が可能

そしてもうひとつは「水上航行機能」。

まずはその前にヤンワンU8のウエーディング能力(渡河性能)について触れておく必要がありますが、まずU8の標準モデルでは推進1メートルまでの渡河が可能だとアナウンスされており、「オフロード・マスター・エディション」ではこれが1.4メートルに増加します。

YangWang-U8 (4)

なお、この「40センチ」の差はシュノーケルの有無だそうで、本来(吸気が不要な)EVにシュノーケルが装着されるのは、搭載されるバッテリーに電力を供給するためのレンジエクステンダー(2.0リッター・ターボエンジン)の吸気を確保するためだと紹介されています。

YangWang-U8 (3)

ちなみにこのレンジエクステンダーのおかげで、仮にガソリンタンクを満タンにしておけば(75L)、これを発電機として活用することで49.05kWhのバッテリーへと電力を供給し、最大で1,000kmもの走行距離を確保することが可能になるのだそう。

YangWang-U8 (2)

そして本題の「水上航行」につき、これは「ヨットモード」によって可能となるもので、渡河性能を超える水深へと突入してしまった場合には(センサーがそれを検知)自動的にレンジエクステンダーが停止されるほか、内部の空調システムを(水を吸わないように)再循環モードに切り替え、さらにはサイドウインドウを閉める一方でサンルーフを開けて(エマージェンシーハッチよろしく)乗員に緊急脱出ルートを提供することに。

そしてこのモードでは、U8は最大30分間浮くことができ、車輪を回転させることによって時速3キロで航行できるようですね。

YangWang-U8 (7)

この「水上航行モード」について、当初はテスラが「サイバートラック」にて可能になると紹介したもので、しかし(タンクターンとともに)BYDが先に実用化してしまったということになってしまいます。

実際にこのヨットモードを使用するケースは極めて稀かもしれませんが、水害が毎年のように報じられる中国だけに、「いざという時のため」として魅力を感じる消費者も少なくはないのかもしれません。

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参照:CarNewsChina

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