テスラCEOが「サイバートラックは短時間であればボートとしても使用できる」とツイート→ワシントン州が「危険だからやめて」と公式にコメントを出す事態に

｜ たしかに、このままではサイバートラック納車後に「航行能力を試す」人が大量に出てきそう ｜

ただ、潮の流れが速いと確実に遭難するんじゃないかと思う

さて、ここ1週間ほどは人型ロボット「オプティマス」の発表、ツイッターの買収案の再公表など様々な話題を振りまいているテスラ。

そしてつい最近、イーロン・マスクCEOは「サイバートラックは防水であり、ボートとしても機能する」と自身のツイッターへと投稿し、さらなる話題を振りまいています。

なお、同氏は2020年以降何度かサイバートラックが「浮く」ことについて触れており、過去にはモデルSも短時間であれば浮くことができる、とコメントしたこともありますね（さらに、そのエアフィルターはバイオテロにも耐えうると投稿したこともあり、これは事実であるようだ）。

サイバートラックは海を渡ることも可能

最近の同氏の投稿だと、「サイバートラックは川や湖、あまり波が高くない海を渡ることができる」と述べていて、さらには「テキサス州の南パドレ島への海峡を横断できるくらい（距離にして10.5km）の性能を持たせたい」ともツイート（推力はタイヤの回転によって得られる）。

実際の発売時にはどこまでの防水性能や水上の航行能力が得られるのかまったくわかりませんが、実際にこの機能が備わることになれば、多くのユーザーが試すことになりそうですね。

このサイバートラックの納期は予定よりもかなり遅れてしまっていますが、最新の情報だと2023年から生産が開始されると言われ、その納車が開始されれば、この発言が真実であるかどうか、そして真実であればどの程度の航行能力を持つのかが明らかになるものと思われます。

ワシントン州は「サイバートラックをボートして使用しないよう」忠告

そしてこのツイートは大きな反響を集め、拡散によって思わぬ反応が得られたこともちょとした話題に。

これに反応したのはワシントン州天然資源局であり、同局によれば「サイバートラックをけしてボートとして使用してはならない」。

イーロン・マスクCEOの言うように「一時的にボートの役割を果たす」程度の機能であれば、それはボートとして使うべきではないとコメントしていて、たしかにこれはワシントン州天然資源局言うとおりかも。

上述のとおりサイバートラックが水上を航行するに際しての推進力はタイヤの回転によって得られるものであり、これだと流れの速い水域では思うように進めない可能性があって、さらに操舵能力にも乏しいと考えられるので容易に遭難してしまうことも予想できます。

よって、サイバートラックの納車が開始された後にはオーナーがこぞってこれを試し、大量に「海上で身動きが取れなくなった」サイバートラックが出現しそう。

そうなるとレスキューなどに負担がかかることになりますし、「一時的に」しかボートの役割を果たさないのであれば、救助を待っている間に沈んでしまう可能性も否定できず、かなり危険なことになってしまうのかも。

加えて、塩水が金属にもたらす影響も無視できず、長時間浮いていたサイバートラックはその後様々なトラブルに見舞われることになるのかもしれません。

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参照：Elon Musk （Twitter）, Washington State Department of Natural Resources (Twitter)