| ついに登場、ベトナム初の自動車メーカー |
ベトナム初の自動車メーカー」VINFAST」がついに市販モデルを公開。
今回はオンライン上の発表ですが、実車はパリ・モーターショー(9/4-11)にて公開される予定です。
今回発表されたのは「セダン」と「SUV」の2タイプ。
デザインは「ピニンファリーナ」で、ここが最大のウリとなっています。
「自然な美しさ」を目指したデザイン
VIFAST(ヴィンファスト)のデザイン責任者、デビッド・ライオン氏によると「力強く、特徴的なデザインを採用した」としており、ベトナム(VIETNUM)とヴィンファスト(VINFAST)の頭文字をあらわす「V」モチーフ、そこからつながる細いヘッドライトをそのアイデンティティとしているようですね。
ボディ全体としては「自然な美しさ」を意識したと語っていて、人工的なデザインではなく「優しさ」を感じられるものを選んだ、とのこと。
なお、VINFASTはデザイン案をいくつか作り、ベトナム国内にて投票を行って最終デザインを決定したのは以前に報じられたとおり。
今のところ2019年には生産を開始し、年間50万台レベル規模まで持ってゆきたいと語っており、今後の動向には注目が必要ですが、今のところスペックや価格についてはアナウンスがない状態です。
なお、ここ数年はいまだかつて無いほどの「自動車メーカー創業ラッシュ」。
中国で多くのメーカ尾が誕生したこともありますが、今回のベトナムや、シンガポールのほか、欧米でも電気自動車という新しいドライブトレーンを持つメーカーが多数誕生。
そして新しいメーカーが誕生したとしても、多くの人はそれを気にかけることはなく(知る機会もない)、しかしそれでも人々を振り向かせる手段が「著名デザイナー/デザインハウス」「記録」。
今回のVINFASTも「ピニンファリーナのデザイン」という触れ込みがなかったらほぼ報道されることはなく、「その他多数の新興自動車メーカー」として片付けられることになり、その意味でもやはりデザイナーやデザインハウスの名称はかなり重要だと言えそうです。
「記録」のほうにおいてはNIOのように「ニュルブルクリンク最速」等、わかりやすいモノサシでもってその性能を示すということですが、とにかく新興自動車メーカーにとっては「その存在を知らしめる」手段としては上記が重要、ということに。
ただ、近年はSNSやYoutubeにて簡単に拡散が出来るので、新興自動車メーカーにとってもプロモーションを行いやすい世の中になったとも考えられますね。
なお、ピニンファリーナにしてはデザインが「普通」といった印象は拭えず、その理由は不明。
ピニンファリーナがこういったデザインを好むのか、それともVINFASTの意向が強く反映されてこうなったのか。
ピニンファリーナは香港企業HKG=Hybrid Kinetic Groupに対してもSUVとセダンのデザイン提供を行っているものの、今回のVINFASTのクルマとよく似ていて、となるとピニンファリーナがこのテイストを好んでいる、とも考えられそうですね。
VIA:VINFAST