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三菱「ランサーエボリューション」復活のウワサ。ニュルFF最速たるメガーヌR.S.のエンジンを搭載し、セダンボディ、4WD、341HPで登場か

2019/06/28

| 三菱が日産に吸収された今、十分にその話はありうる |

三菱は「ランサーエボリューション」は2015年の”ファイナルエディション”をもって消滅していますが、その後ミツビシは「ランエボの復活はない」と明言。
もしランエボが登場するとすればSUVになるだろうという話がかろうじて出たくらいで、慣れ親しんだボディ形状(セダン)を持つランエボは二度と新車で購入できることはないだろう、というのがここ最近までの流れです。※画像はVilnerによる「RONIN」ランサーエボリューション

なお、「ランエボ復活はない、復活するとしてもSUVになる」という理由としては、2012年をもってPWRCが消滅し「ランエボがワークス参戦できるカテゴリがなくなった」ため。
もともとランサーエボリューションはWRC参戦のためのホモロゲーション取得を目的に作られたクルマなので、その活躍の場を失った今、ミツビシとしてはランエボを市場投入する意味はなく、あるとすれば「ランエボの名を活用して」人気カテゴリであるSUVへとスイッチしたほうがいいだろう、ということ”だった”のかもしれません。

日産に吸収されてなんらかの事情に変化が生じる

しかしながら2016年10月に日産傘下へとミツビシが併合されることになり、そこでちょっと事情が変わった模様。
もともと日産が三菱に対してメリットを見出したのは、日産が推し進めようとしていた「エレクトリック」分野において三菱が強みを持っており、これを活用すればEV市場で大きな存在感を示すことができる、というのがひとつ。

そして三菱は「パジェロ(販売終了になりましたが・・・)」はじめ4WDにおいて強みを持ち、しかもこれは「世界に通用する」レベルであることがもうひとつ。

そこで今回英国Autocarが報じているのが「ランエボ復活」の話で、”日本の関係筋”からの情報だとし、ランエボXI(11)がルノー・メガーヌR.S.のエンジンを搭載して復活するであろう、というもの。

なお、ルノー・メガーヌR.S.はそのホットバージョン「トロフィーR」が7:40.1にてニュルブルクリンクを周回し、ホンダ・シビック・タイプRの記録を破って「FFニュル最速」モデルの座を奪還したばかり。

ルノー・メガーヌR.S.がシビック・タイプRより3.7秒速く走りニュルFF王者へ。どうするホンダ!

新型ランサーエボリューションは431HPを発生か

今回出てきた「ランエボXI」について、そのメガーヌR.S.トロフィーRに搭載される1.8リッター296HPエンジンを2リッターに排気量アップし、ルノー=日産=三菱アライアンスによって開発された48Vマイルドハイブリッドシステムを得て出力は341HPに達する、とも言われています。

なお、この「341HP」というのはちょっと控えめのように感じられ、というのもランエボは過去に英国市場限定ながらも「ランサー・エボリューションX FQ-440MR」なる440馬力モデル(40台限定生産)が「存在するため。

そして近日中に発表されるであろうメルセデスAMG A45 Sのエンジンは(三菱と同じグループにある日産の技術を使用して)2リッター4気筒(量産)エンジン最高の421HPを発生すると言われ、過去や現在における、三菱を取り巻く環境を鑑みると、新型ランサーエボリューションは400HPくらいを発生しても良さそうです。

使用されるプラットフォームまでが報じられる

なお、今回のランエボXIは「モータースポーツとは無縁の」ランエボとなり、プラットフォームはルノー=日産=三菱アライアンスによって開発されるCMF-C/Dプラットフォームだと報じられています。

もちろんボディ形状はセダン、そして駆動方式は4WDだとされますが、これは「ランエボがランエボ」であるために採用されるものと思われ、つまりランエボXIは「ランエボの名をフルに活用した、ランエボらしいクルマ」として企画され、その名を再び世界に轟かせることになりそう。

ただ、ランエボが復活したとしても、それ単体のセールスで「黒字」を得るのは難しいかもしれません。
かつて日産は「合理的な」判断でフェアレディZやGT-Rの生産を終了させましたが、その後「イメージ的に」必要だとして、カルロス・ゴーンCEOがそれらを復活させています。

もちろん、これらも販売面において成功したとは言い難く、しかしイメージ面において日産ブランドを大きく押し上げたことは誰も否定できないのもまた事実で、今回のランエボはそれと同じことをしようとしているんじゃないかと思うわけですね。

よって、販売よりも「イメージ」そして三菱のブランドを大きく引き上げるという目的を考えると、おそらくは「衝撃的な」モデルになるだろう、とも想像しています(でないと復活させる意味がない)。

三菱単体ではなしえなかった「ランエボ復活」ですが、三菱は三菱は「ランサーエボリューション」は2015年の”ファイナルエディション”をもって消滅していますが、その後ミツビシは「ランエボの復活はない」と明言。
もしランエボが登場するとすればSUVになるだろうという話がかろうじて出たくらいで、慣れ親しんだボディ形状(セダン)を持つランエボは二度と新車で購入できることはないだろう、というのがここ最近までの流れです。日産そしてルノーという思わぬバックアップを得て復活に向けて動き出した、ということなのかもしれません。

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