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マクラーレンが「ガルフ」カラーのエルバを公開。今後、このガルフカラーは一般顧客でも注文できるようになるらしい

2020/10/17

| ただ、その価格はとんでもないものになると思われる |

先日マクラーレンはガルフとの提携を発表していますが、今回は正式契約締結後「第二弾」となるガルフカラーの特別仕様を公開。

マクラーレンとガルフとの歴史は1960年代にまで遡ることができ、カンナム、F1、インディ等様々なレースにおいてそのパートナーシップが見られます。

最近だと1996年にチーム・ダビドフよりレースに参戦したシャシーナンバー28RのF1 GTRが有名ですね。

やはりガルフカラーはスポーツカーにとって「特別」なカラー

今回の「ガルフ仕様」エルヴァは先月に公開されたセナGTR LM 825/2に続くもので、1990年代というよりは1960年代をイメージしたもの。

エルヴァそのものがマクラーレンにとって「ごく初期の」レーシングカーへのオマージュなので、最新よりは1960年代のデザインの方がしっくり来るのかもしれませんね。

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ちなみにこの「ブルーとオレンジの」ガルフカラーについては正確に色が決められているわけではないといい、実際にこれまでガルフがスポンサーについたレーシングカーであっても微妙に色味が異なります(ブルー部分だと水色から紺色まである)。

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つまりは「ティファニーのブルー」のようにパテントとして登録されているわけではなく、とくにガルフとの契約がなくとも「ガルフっぽい」カラーを再現しても怒られないのだと思われ、よって多くのメーカーがこれまでにも「ガルフを連想させる」カラーリングを採用。

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ただ、これらについて、その多くはガルフとの正式契約を交わしたものではないと思われ、そのためか「ガルフ」のロゴがなく、しかしマクラーレンはガルフとパートナーシップ契約を結んでいるため、堂々と「GULF」ロゴを使用できるわけですね。

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今回の「ガルフ仕様のエルヴァ」はマクラーレンのパーソナリゼーション部門であるMSO(マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ)によってカスタムされたものですが、これは一般の顧客でも今後注文できるといい、しかし「ライセンス料」が上乗せされることになるのかもしれません。

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ガルフカラーとは?

ガルフは1901年にテキサスにて創立された石油会社で、その後1968年にフォードとスポンサー契約を締結し、ル・マンへとGT40で参戦したのがモータースポーツとの最初の関わりだと言われています。

そのためフォードは現在でもガルフカラーを「特別視」しており、現代のフォードGTにも「ヘリテージ・エディション」としてガルフカラーが設定されていますね(ただしGULFのロゴはない)。

そして一方のガルフもフォードGT40とのコラボレーションをひとつの資産として捉えており、現在でもガルフの発売するオイル「アロー」にはGT40なるグレードも設定されています。

おそらくはフォードGT40にガルフカラーを用いたことがガルフ社にとって大きな転機となったのだと思われ、その後ガルフは1968年にマクラーレン、1969年にはミラージュ(フォードGT40ベースのプロトタイプスポーツカー)、そのほかポルシェ、アストンマーティン、アウディ等様々な自動車メーカーへとスポンサーとして資金を提供することになり、その見返りがもちろん「ガルフカラー」。

スティーブ・マックイーン主演「栄光のル・マン」にはガルフカラーに彩られたポルシェ917が登場しますが、この映画がガルフカラーを世界に広めたとも言われ、ある意味では最も有名な組み合わせかもしれませんね。

ただしこの「ガルフカラー」のブルー部分については「コカコーラのレッド」のように厳密に色味が定められているわけではなく、ある程度自動車メーカーにその自由度が与えられていたようで、フォードGT40に採用されていたブルーについては、フォードのデザイナーがカラーを決めたと言われています(ゼニスブルーと命名されている)。

そしてマクラーレンについてはこれまで「ネイビー」を採用することが多かった、というのも一つの特徴です(ライトブルーが全く用いられず、ネイビーとオレンジのみの組み合わせを持つ個体もある)。

なおオレンジ部分については、ガルフ公式サイトだと下記のように紹介されています。

1903年、場所はNew Orleans。その頃はまだ灯油が主な製品の時代でした。灯油は食料雑貨店で販売されていて、客持参の容器にポンプで注入し販売していました。その灯油の仕入先は色で区別されていました。GulfがNew Orleansで商戦に勝とうとするなら、既に使われていない色を選ぶ必要があり、それがオレンジ色でした。

Gulf Japan

現在ガルフはシェブロンに吸収され、その中の一ブランドとなっていますが、「製品よりもそのカラーのほうが珍しい」という特殊な例でもありますね(そう考えると、ティファニーやコカコーラのように、コーポレートカラーは企業にとって非常に重要)。

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