| ブラックアクセントがナイス |
このところ積極的にニューモデルそしてあたらしいバリエーションを展開しているベントレーですが、今回は「フライングスパーV8」を公開。
これまでのW12エンジンを搭載するフライングスパーに比較すると100kg軽く、しかもノーズが軽いために「よりドライバーオリエンテッド」な設定を持っているようですね。
このV8ツインターボエンジンはコンチネンタルGTに積まれるものと同じセッティングを持ち、つまり出力は550PS。
フライングスパーV8は「ドライバー好みの」設定を持つ
ベントレーによると、このフライングスパーV8については「顧客を対象に調査を行い」、その結果から導き出された結論を設定に反映させたとのことですが、より運転が楽しく、より快適に仕上がっている、とのこと。
0-100km/h加速は4.1秒、最高速は318km/hに達するとされ、たしかにこの数字を見ると「サルーン」の域を大きく超えたドライバースカーであるようにも思います。
W12モデルに比較すると足回りが固められており、3チャンバー式エアサスペンションが標準装備、そして48ボルトシステムをベースとするアクティブサスペンションはオプション装備。
4輪操舵もオプションにて選択でき、その選択次第でスポーティーにも快適仕様にもその性格を振り分けることができそうです。
なお、オフィシャルフォトではこういった壮大な自然の中を走るミュルザンヌ、
そして都会的な風景の中にたたずむミュルザンヌ両方とが公開されていますが、どちらも似合ってしまうのは「さすが」というところ。
オフィシャルフォトの個体はブラックのテールパイプ、ヘッドライトやテールランプベゼル、ブラックのホイールやそのほかブラックアクセントにカーボン製パーツが見られますが、これらはおそらくパッケージオプションだと思われます。
ヘッドライト内部は「ダイヤモンド」をモチーフとした複雑なカッティング。
ボディは全体的に優雅なラインを持つものの、フェンダーには強い角度を持つプレスが入ります。
リアフェンダーにも明確なプレスラインが入りますが、これはアウディとも共通する意匠であり、フォルクスワーゲングループのみがなしうる加工だと認識しています(ここまでの角度と鋭さをもってプレスできる自動車メーカーはほかにないと思う)。
フロントフードには例の「光る」エンブレム。
そういえばロールスロイスの「光るスピリット・オブ・エクスタシー」は欧州だと条例によって禁止されたそうですが、ベントレーについては(今でもこれを装着しているところを見るに)禁止の対象となっていないようですね。
ベントレー・フライングスパーV8のインテリアはこうなっている
そしてこちらはフライングスパーV8のインテリア。
見たところW12モデルと大差ないように思えます。
ダッシュボードには「ローテションディスプレイ」、そしてブライトリング製のクロック。
ステッチはおなじみ「ダブルダイヤモンド」ですが、そのパターンもモデルを追うごとに複雑化しているようですね。