| 製作したのはマクラーレン・スペシャリスト”ランザンテ” |
イギリスのレーシングファクトリー、ランザンテ。
マクラーレンとの関連性が深く、サーキット走行専用モデルであるP1 GTRを公道走行可能な仕様へとコンバートすることでも知られます。
公道仕様へと変更された車両は「P1 LM」「P1 GT」といった呼称が与えられ、現時点ではP1 GTR総生産数のなんと半数がロードバージョンへと変更されている、とも。
ちなみにマクラーレンP1 GTRはマクラーレンP1(375台限定)のオーナーのみを対象に58台が販売されていますが、昨年末の時点で28台がすでにロードカーへとコンバート済みだそう。
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サーキット専用「マクラーレンP1 GTR」の半分がなんと「公道仕様」へとコンバートされていた!そのうちの1台をマクラーレン正規ディーラーが4.2億円にて販売中
| 限定販売台数58台のうち、少なくとも28台がロードカー仕様へと変更されている | マクラーレンP1 GTRの”ロードバージョン”がマクラーレンの正規ディーラー、「マクラーレン・ロンドン」にて販売中 ...
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ランザンテの新プロジェクトは「P1 GTR-18」
そして今回公開されたのは、そのランザンテの新プロジェクト、P1 GTR-18。
この個体は「6台が製造される」P1 GTR-18の最初のクルマで、カラーリングは1996年にチーム・ダビドフよりレースに参戦したシャシーナンバー28RのF1 GTRとまったく同じ。
なお、この「同じ」というのはパターンのみではなくカラーコードすらも同じだそうで、このあたりは「さすがランザンテ」。
ちなみに当時のマクラーレンF1 GTRはこちら。
これと比べると、ミシュラン、ケンウッド、ダビドフ、ガルフといったスポンサー、そしてドライバー名の表記はないものの、たしかにカラーリングは「完全一致」のように見えます。
ランザンテは1995年のル・マンにてマクラーレンF1 GTRで出場し優勝を記録しており、これによって「マクラーレン・スペシャリスト」としてマクラーレンに認められることとなっていますが、この活躍によって大きく地位を上げたようですね。
「ガルフカラー」は1901年創業の石油会社「GULF」がフォードのルマン参戦にあたりスポンサーとして資金を提供し、その見返りとしてGT40にカンパニーカラーである「ブルーとオレンジ」を採用させたのがはじまり。
これまでにもフォードのほか、マクラーレン、ポルシェ、アストンマーティン、アウディなどに協賛し、それぞれのメーカーの車を「ガルフカラー」に彩っていますが、「ブルー」については明確な定義がないようで、フォードやポルシェのような「淡いブルー」、さらにはこのマクラーレンのように「ネイビー」を持つレーシングカーも。
そしてマクラーレン自身もこの「シャシーナンバー28Rのチーム・ダビドフマクラーレンF1 GTR」を重要資産だと位置づけており、2018年には同様のカラーリングを身にまとう675LTを作成し公開したことも。
ポルシェやアストンマーティンも公式にて「ガルフカラー」を再現した車両を公開したことがあるものの、現在はガルフとのスポンサー契約が終了しているためか、「ガルフ(GULF)」のロゴは入っておらず、それは今回のマクラーレンP1 GTR-18も同様。
こちらはマクラーレンP1GTR-18のインテリアですが、なぜかセンターにはインドっぽいマーク。
この車両をオーダーした人がインド人なのかもしれませんね。
シートのヘッドレスト部分には「P1 GTR-18」のロゴ。
なお、このマクラーレンP1 GTR-18は完全に合法に公道を走れるそうです。