| 泥を「冒険の軌跡」として表現。この発想はなかなかできない |
マセラティは現在、ワンオフ仕様のカスタムに力を入れている
さて、マセラティは自社によるパーソナリゼーション・プログラム「フオリ・セリエ(シリーズ外の意味)」の展開を開始していますが、今回はそのフオリ・セリエを活用し、イタリア料理シェフ、マッシモ・ボットゥーラ氏のためにワンオフのレヴァンテを製作。
なお、同氏はマセラティのブランドアンバサダーを努めているそうですが、このカラーリングのモチーフは「オフロード走行後の泥」。
彼が実際にヴィンテージカーにてエミリア・ロマーニャ地方の田園地帯を走行し、その際についた泥を「冒険の軌跡」だと捉え、かつフルカラーにて再現したものだといいます(着ているロンTもこのクルマにあわせたデザインを持つようだ)。
レヴァンテ・トロフェオ・フオリセリエ・エディションはこんな仕様を持っている
このレヴァンテは「レヴァンテ・トロフェオ・フオリセリエ・エディション」と命名されており、マセラティいわく「創造性の爆発そして自由な表現の希有な表現であり、鮮やかな色彩の中で生きた人生の視覚的表現でもある」。
「泥」をフルカラーで再現するという発想には驚かされますが、マッシモ・ボットゥーラ氏の目に映る世界はこういった感じでなにもかもがカラフルなのかもしれませんね。
ベースとなるボディカラーがブルー、ホイールがブラックというのがなんともオシャレ。
なお、このフオリセリエは基本となる3つのラインを持ち、それは「コルセ」「ウニカ」「フューチュラ」。
コルセはジェントルマン・ドライバーに向けたカスタムとなり過去のアイコニックなレーシングカーにインスパイアされたカラーリングが特徴的です。
一方でウニカはファッション、アート、カルチャーのファンに捧げられフューチュラは最もスポーティ、そして技術志向だと紹介されています。
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今後こういったカスタムはさらに増加する傾向に?
現在、スーパーカーやハイパーカー、プレミアムカーについては、「そのメーカーの歴史を買う」というよりも「自己表現やセルフプロデュースの手段として買われる」側面が強く、よって各社ともこういった「ワンオフ」仕様は力を入れているジャンル。
先日ロールスロイスはその価格30億円という「ボートテイル」を発表していますが、各プレミアムカーメーカーからは、カスタム範囲の差こそあれ、次々こういったモデルが発表されることになりそうですね。
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