| スバルは現在のブランドイメージ、そしてポジションをEV展開にうまく結びつけたようだ |
しかもこのコンセプトは「新しく」、多くの人に受け入れられるかもしれない
さて、スバルとトヨタが共同でEVを開発しているということはすでにアナウンスされている事実ですが、今回スバルがその新型EV「SOLTERRA(ソルテラ)」のティーザー画像を公開。
現時点ではスペックなど公開されておらず、しかし「SOL(太陽)」「TERRA(地球)」とをかけあわせたスバルらしいネーミングであり、自然に配慮しながらもアウトドアテイストを感じさせるという、他社のEVにはないアクティブさも感じさせます(一連のティーザー画像もそのイメージに則っているようだ)。
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基本的にはトヨタb4ZXと同じ?
なお、この新型ソルテラは「どこかで見た」ことがあるルックスを持っていますが、それはトヨタが先に発表したEV、b4ZXとの共同開発となっているため。
つまりは「GR86とBRZ」の関係と同様だと考えればわかりやすいかと思います。
この「トヨタと共同開発しているEV」について、「EVOLTIS(エヴォルティス)」という名が与えられるのではという話もありましたが、実際にはノーマークだった「ソルテラ」になったわけですね(そうなると、エヴォルティスは何の名称に使用するのかが気になる)。
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スバルとトヨタとが共同開発するEVの名称は「EVOLTIS(エヴォルティス)」に?商標も出願済み、2021年に発表か
https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/49803606231/in/dateposted-public/ | ただし”エヴォルティス”はアセントのPH ...
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このソルテラは「e-Subaru Global Platform」と呼ばれるBEV専用のアーキテクチャを採用し、トヨタのEVのノウハウとスバルの四輪駆動のノウハウを融合させており、サイズ的にはCセグメントに属し、つまりBMW X1やAudi Q3と同じくらいの大きさになります。
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スタイリングは、スリムなヘッドランプ、絞り込まれたウエスト、浅いグラスハウスの組み合わせによってスバルの他の車よりもスポーティな雰囲気が際立ち、リアにはアグレッシブに傾斜したリアウインドウがあり、ソルテラでは荷物を積むことよりもスタイリングを重視していることがわかります。
現在のところ、スバルはソルテラのバッテリーやモーターについて何も明らかにしておらず、しかしトヨタは以前、bZ4Xの市販版にデュアルモーターと四輪駆動を搭載することをに言及しているため、ソルテラもこれに倣うことになりそうですね。
なお、「ピュアエレクトリック」時代になると、ボクサーエンジンを核とするスバル特有のアイデンティティ「シンメトリー4WD」の存在感が希薄になり(モーターやその配置、ドライブトレーン構造をシンメトリー構造にすることはできるが、他社でもそれは実現可能。しかもボクサーエンジンが失われている)、そこでどうやってスバルらしさを押し出すのかはちょっと興味があるところ。
最近スバルはサブブランド「ウィルダネス」を登場させており、これとあわせ「ソルテラ」のネーミングから推測できるよう、「大自然との関連性」をスバルブランドとしてのDNAとして位置づけようということなのかもしれません。
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新型スバル・ソルテラのインテリアはこうなっている
ソルテラのインテリアもやはりトヨタbZX4と同様に見え、フラットなフロアエリア、背の高いセンターコンソール、大きなランドスケープ型のインフォテインメント・スクリーンへとがその特徴。
ステアリングホイールの後ろには、メーター類を表示するデジタルディスプレイがありますが、その位置が奥まっており、ヘッドアップディスプレイのようにも見えます。
参考までに、トヨタb4ZXではステアリングホイールの上部がカットされていて、計器類がよく見えるようになっていたものの、ソルテラでは従来型同様の円形ステアリングホイールを採用しているため、メーターに関してはトヨタb4ZXと「何らかの相違」が設けられているのかもしれません。