「高級車に乗ると偉くなったような気がする」？福岡で男子中学生をはねて死亡させた男は高級車を乗り継ぎ危険運転の常習犯だった

｜　危険運転をする人には一定の傾向が見られ、運転免許取得時にはその傾向も考慮して免許発行の判断をすればいいと思う　｜

クルマに乗っているというよりは「乗られている（飲まれている）」人は危なそうだ

さて、2021年5月、福岡県にて中学3年の男子生徒をはね、死亡させた罪にて山田穣被告(57)が在宅起訴された、との報道。

被告は福岡市早良区城西にて、道路を自転車で横断していた男子生徒をはねたとされていますが、事故の直前も対向車線にはみ出しての追い抜き、クラクションを鳴らしての幅寄せなどを繰り返していたと報じられており、いわば「危険運転、あおり運転の常習犯」のようですね。

SNSでは高級車自慢も

山田穣被告は自身の乗る高級車をSNSへと「自慢気に」投稿していたといい、2019年にも「アウディR8に乗り換えるよね〜」と言うコメントとともにR8の画像をアップ。

報道を見るとメルセデス・ベンツ、そしてアウディを選ぶことが多いようですが、大きなフロントグリルを持つ、押し出しの強いクルマが好きなのかもしれません。

なお、ぼくもSNS等へと自分のクルマをアップしているというのは同被告と共通しており、万一人命にかかわるような事故を起こした際には、同じように報道されることになるのかもしれません。

だからというわけではありませんが、ぼくはいつも、後ろ指をさされることがないような運転を心がけており、とりわけ危険な運転をしないようにしています（それでも事故を起こせば、いつも危ない運転をしていたと言われるのだと思う）。

危険なドライバーには共通した傾向も

なお、日本交通心理学会・志堂寺和則副会長によると、危険な運転をするドライバーには一定の特徴があるといい、それは「自分の運転に自信を持っている人」「少しくらい危険な運転をしても大丈夫だと考えている人」「高級車に乗っているという優越感を感じる人」「車格の高い車に乗ることで自分は偉いんだと感じるような人」。※クルマに乗っているというか、「乗られている人」のようなイメージ

これについては十分に理解のできるところで、さらにいえば「権力を持つとそれを濫用する人」と同様の傾向を持っているのかもしれません。

こういった危険運転については「あおり運転」とはまた別の性格を持つものと思われ、あおり運転はなんらかの「トリガー」によってその人の攻撃性や暴力性が引き起こされるものと思われますが、こういった危険運転についてはそういったトリガーがあるわけではなく、強いて言うならば「クルマに乗るだけで」危険性が発現する（と思われる）のがちょっと困りものでもありますね。

そして、こういった危険運転やあおり運転を行う人には「一定の傾向」が見られることがすでに明らかになっており、であれば運転免許取得時にこういった傾向を把握するテストを行い、あまりにそのスコアに問題がある場合は免許を交付しないなどの対策を取ればいいのになあ、と考えたりします。

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参照：FNNプライムオンライン