| ただ単に「車高を上げた」アウトバックではないようだ |
さて、スバルが予告どおりにニューモデル「アウトバック”ウィルダネス”」を公開。
これはアウトバック(日本だとレガシィ アウトバック)史上もっともタフ、そしてもっともオフロードに特化した仕様を持つワゴンですが、通常のアウトバックと比較して前後バンパー、フロントグリル、スキッドプレート、フォグランプ、ホイールアーチ、デカールなどに相違が見られます。
なお、オフィシャルフォトに採用されているボディカラーは新色の「ゲイザーブルー(Geyser Blue)」。
スバル・アウトバック・ウィルダネスはこんなクルマ
アウトバック・ウィルダネスは一見して「通常のアウトバックとは異なる」とわかる意匠を持っており、まず樹脂パーツが多いことがそう感じさせる理由なのでしょうね。
これはもちろん汚れや傷が目立たなかったり、もしくはそれらを気にしなくもいいよう、さらには「交換時の費用が抑えられる」という効果を狙ったものと思われます。
加えて車高が上げられていることも視覚的に(通常のアウトバックとの)相違を判別できるポイントで、車高(と最低地上高)は2センチ高くなり、ホイールアーチの変更にて全幅は+4センチ、前後トレッドは0.5センチ拡大することに。
なお、前後バンパー形状の変更、リフトアップによりアプローチアングルは+1.4度、デパーチャーアングルは+1.9度、ブレークオーバーアングルは1.8度増加しています。
スバル・アウトバック・ウィルダネスの細部はこうなっている
そしてスバル・アウトバック・ウィルダネスの細部を見てゆくと、単に「ワイルド」なだけではなく、けっこうオシャレな要素もあるようです。
たとえば(牽引フックの)アンカーポイントはメタリックオレンジ(アノダイズ仕上げのアルミパーツのようだ)。
フォグランプも専用の形状ですね。
ルーフレールのラッチもオレンジ。
なお、ルーフレールは「ラダー」タイプで静止耐荷重は317キロ。
もちろんルーフテント等の装備にも対応できます。
フロントグリルも立体的でゴツい形状。
やはりゴツくなったサイドロッカーパネルには立体的、そしてオレンジ色にて「OUTBACK」。
リヤハッチの「OUTBACK」文字はマットブラック仕上げ、そしてその下には「SUBARU WILDERNESS」のバッジ。
このバッジはフロントフェンダー横にも装着されます。
フロントフード上には反射防止のため、マットブラックのステッカーが貼られます。
スバル・アウトバック・ウィルダネスの仕様(スペック)はこうなっている
そして次はスバル・アウトバック・ウィルダネスの仕様。
ホイールは専用デザインの17インチ(マットブラック)、タイヤはヨコハマ製ジオランダー・オールテレーン。
足回りに関しては、リフトアップに伴いダンパーとスプリングのトラベルも延長されています。
搭載されるエンジンは2.4リッター直4ターボ(260馬力)、トランスミッションはリニアトロニックCVT、駆動方式はもちろんAWD(トルクベクタリング4WD)。
なお、スバルはギア比についても変更を行っており、「よりローギヤード」に設定しています。
オプション装備とはなるものの、スキッドガードやリアディファレンシャルプロテクター含むアンダーガード類が揃うようですね。
スバル・アウトバック・ウィルダネスのインテリアはこうなっている
さらに次はスバル・アウトバック・ウィルダネスのインテリア。
ヘッドライナー(ルーフ内張り)がダーク調へと変更されています。
シート素材には撥水加工が施されたスバル スターテックス。
ヘッドレストには「Wilderness」のエンボス加工。
シートサイドには「SUBARU WILDERNESS」のタブ。
ステアリングホイール、シフトレバー、メータークラスターにはメタリックオレンジ(カッパー)のアクセント。
一部にはオレンジのステッチが採用されているようですね。
そのほか、内装パーツはクロームからガンメタルへとトーンを落とされ、全体的に重厚な印象を醸し出しています。
マットもラバー製の「ウィルダネス」仕様。
そのほか内装だとアップルカープレイ/アンドロイドオート対応、オンラインアップデートが可能なインフォテイメントシステム「スターリンク」を備え、オプションだとムーンルーフ等もラインアップされています。
現時点でスバル・アウトバック・ウィルダネスの価格・日本導入は未定
なお、現時点でスバル・アウトバック・ウィルダネスの価格は発表されておらず、納車時期は未定。
価格については、おそらく4万ドルくらいになるんじゃないかと言われていますが、現在日本ではトヨタRAV4など、「ちょっとゴツめの」SUVが支持を集めており、国内にて導入されれば高い人気を誇ることになりそうですね。
スバル・アウトバック・ウィルダネスを紹介する動画はこちら
参照:SUBARU