| 改造ポルシェは嫌われる傾向が強い昨今ではあるが |
このポルシェ911はポルシェへの敬意が感じられる仕上がりに
さて、ちょっと変わったカスタムがなされた1982年製ポルシェ911SCクーペがオークションに登場し、(改造ポルシェながら)95,000ドルという高値で入札され、さらにその値を上げています。
この911SC クーペが「ちょっと変わっている」のは930ターボにインスパイアされた前後フレアフェンダー、オリジナルデザインの前後バンパーにリアウイングを持つためで、さらにホイールはグループ4用のものをゴールドにペイントした上で装着することに。
このポルシェ911SCクーペにはポルシェ愛に満ちたカスタムがなされる
このほかアナウンスされているのは930ターボ用のブレーキキャリパー、そしてクロスドリル加工がなされたブレーキディスク、ビルシュタイン製ショックアブソーバー、社外品スプリングにコントロールアーム、エレファントレーシング製ボールジョイント、バンプステアキット、930ターボ用リアトーションバー、930ターボ用タイロッドエンド、さらには新しいアッパーショックマウントブッシュ装着などなど。
搭載されるエンジンはカリフォルニアのトルク・パワー・エンジンズが製作した3.8リッター空冷フラット6で、シャンパンゴールド仕上げのファンとインテークマニホールドが装着されています。
オイルクーラーはフロントにマウントされ・・・。
エキゾーストシステムはカスタム品に(珍しいセンターパイプ)。
ちなみにミラーはビタローニ(ポルシェに装着される例は珍しいかも)。
リアウイングはホエールテール風で車体の全長をわずかに超えています。
装着されるタイヤはフロントにクーパー製CS5ウルトラツーリング、リアにはニットー製NT555R。
結構いい具合に車高が落ちていますが、サスペンションにはヘルパースプリングが組み込まれているというので、アタリはマイルドなのかもしれません。
ウインドウモールなどはブラックアウトされステルス性を高めており、ゴールドのホイールと相まってなんともいえない「改造車っぽい」雰囲気を出していますね。
改造ポルシェということで万人には受けないかもしれませんが、こういったスタイルを好む人も多そうです。
この1982年製ポルシェ911SC クーペはこんな内装を持っている
そしてこちらはこの911SCクーペのインテリア。
エクステリア同様に大きく手が入り、この鮮やかなブルーのセンターを持つシートは社外品(クッションが厚く座り心地がよさそうだ)。
ポルシェに「チェックのシート」はさほど珍しくはないものの、ブルーのチェックはかなり少ない例かもしれません。
さらにはハーネスバー、MOMO製ステアリング、JWestエンジニアリング製レンシフト(917風のシフトノブ)も装着済み。
見た感じだとメーターダイヤルもリダンされているようですね。
ドアインナーパネルはRS風。
このポルシェ911SCクーペを紹介する動画はこちら
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