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| シャオミがEV事業に参入したのち、はやくも納車30万台を達成 |
中国企業の「スピード」はまさに恐るべきレベルである
中国のテック大手シャオミ(Xiaomi)が設立した自動車ブランド「シャオミ・オート(Xiaomi Auto)」。
2024年3月に最初のモデルを正式発売してからわずか15ヶ月間で累計30万台の納車を達成したことが明らかになっています。
なお、販売ペースもさることながら、「EV業界に参入する」と発表してからのスピードにも目を見張る物があり、まず同社の創業者でありCEOの雷軍(Lei Jun)氏が2021年に自動車部門を立ち上げ、わずか2年後の2023年12月には初のモデル「SU7」を発表(新規参入から2年で市販モデルを発表するというスピードの速さは異例である)。
2024年4月3日に初回納車が行われて以来(そしてやはり、発表から発売までのスピードも他に例を見ない)、現在に至るまで驚異的なペースでシェアを拡大しているわけですね。

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1日平均647台を納車、2025年は1日840台ペースに
シャオミオートはこれまでに464日間で30万台を納車していますが、これは1日あたりに換算すると平均647台、1時間あたりで約27台、つまり2分ごとに1台納車している計算に。
さらに、2025年に入ってからのペースは1日840台にまで加速しており、すでに16万台以上(160,513台)の納車を達成していますが、これは年間販売目標35万台の45.7%にあたります(7月10日時点。ここからさらに習熟効果によって生産が加速することを考慮すると、この目標を達成する可能性が非常に高い)。

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シャオミのモデル構成:現在は3車種を展開
シャオミは現在、以下の3モデルを展開していますが、このうち、現在の納車台数の大部分を占めているのがSU7。
YU7は発売直後のため納車台数はまだ少ないものの、予約はすでに2025年分まで完売していると言われています。
- SU7:フルエレクトリックセダン。最も人気のある基幹モデル
- SU7 Ultra:高性能スポーツ仕様。納期は6~18週間と長め
- YU7:新型クロスオーバーSUV。2024年6月26日発表、7月6日納車開始
シャオミ各モデルの納車までの待機期間:最短6週間〜最長60週間
各モデルの納車待機期間は以下の通りですが、特にYU7は需要が非常に高く、生産能力の拡張が急務となっています。
- SU7 Ultra:6〜18週間
- SU7(標準モデル):33〜42週間
- YU7 SUV:40〜60週間

北京に新工場「F2」稼働へ、生産体制を拡大
こういった旺盛な需要に対応するため、シャオミは納車スピードをさらに加速させるべく北京の新工場(フェーズ2:F2)を稼働予定。
これにより年間生産能力を拡大し、「2025年に35万台」という目標の達成を目指す、としています。※車種展開のみではなく、工場の建設スピードも日米欧の自動車メーカーに比較すると圧倒的に速い
まとめ:Xiaomi Autoの今後に注目
中国におけるEV市場での競争が激化する中、スマートフォンからEVへと転身したXiaomiの快進撃は業界内外で注目を集めており、日本市場への進出も、そう遠くないかもしれませんね。
- 15ヶ月で累計30万台納車達成
- 2025年の納車ペースは1日840台
- モデル数は3種、YU7 SUVが新たに加わる
- 年間販売目標35万台の達成へ向け、生産体制強化中
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参照:CarNewsChina