>中国/香港/台湾の自動車メーカー

【驚異の成長】シャオミ、発売から15ヶ月で30万台のEVを納車。1日平均647台、1時間で27台、2分に1台納車のハイペース。今後の展望は?

【驚異の成長】シャオミ、発売から15ヶ月で30万台のEVを納車。1日平均647台、1時間で27台、2分に1台納車のハイペース。今後の展望は?

Image:Xiaomi

| シャオミがEV事業に参入したのち、はやくも納車30万台を達成 |

中国企業の「スピード」はまさに恐るべきレベルである

中国のテック大手シャオミ(Xiaomi)が設立した自動車ブランド「シャオミ・オート(Xiaomi Auto)」。

2024年3月に最初のモデルを正式発売してからわずか15ヶ月間で累計30万台の納車を達成したことが明らかになっています。

なお、販売ペースもさることながら、「EV業界に参入する」と発表してからのスピードにも目を見張る物があり、まず同社の創業者でありCEOの雷軍(Lei Jun)氏が2021年に自動車部門を立ち上げ、わずか2年後の2023年12月には初のモデル「SU7」を発表(新規参入から2年で市販モデルを発表するというスピードの速さは異例である)。

2024年4月3日に初回納車が行われて以来(そしてやはり、発表から発売までのスピードも他に例を見ない)、現在に至るまで驚異的なペースでシェアを拡大しているわけですね。

シャオミSU7発売後もその騒ぎが収まらない。24時間で約9万台を受注、人々が試乗予約を取るためディーラーに午前3時まで並び続ける。なぜここまで成功できたのか

Image:Xiaomi

シャオミはなぜ「アップルが断念した」電気自動車の発売を実行し成功することができたのか?シャオミとアップルとの「相違」とは
シャオミはなぜ「アップルが断念した」電気自動車の発売を実行し成功することができたのか?シャオミとアップルとの「相違」とは

Image:Xiaomi | シャオミはアップルよりも「広く深い」レベルでその製品が人々の生活に根付いていた | さらにシャオミは「地の利」を掌握しサプライチェーンと生産拠点を確保 さて、昨年後半から ...

続きを見る

1日平均647台を納車、2025年は1日840台ペースに

シャオミオートはこれまでに464日間で30万台を納車していますが、これは1日あたりに換算すると平均647台、1時間あたりで約27台、つまり2分ごとに1台納車している計算に。

さらに、2025年に入ってからのペースは1日840台にまで加速しており、すでに16万台以上(160,513台)の納車を達成していますが、これは年間販売目標35万台の45.7%にあたります(7月10日時点。ここからさらに習熟効果によって生産が加速することを考慮すると、この目標を達成する可能性が非常に高い)。

EV第一弾「SU7」を発表し大量受注獲得に成功した中国シャオミ。すでに第二弾としてSUVが控えており、テスラ・モデルYを「狙い撃ち」との報道

Image:Xiaomi

シャオミのモデル構成:現在は3車種を展開

シャオミは現在、以下の3モデルを展開していますが、このうち、現在の納車台数の大部分を占めているのがSU7。

YU7は発売直後のため納車台数はまだ少ないものの、予約はすでに2025年分まで完売していると言われています。

  • SU7:フルエレクトリックセダン。最も人気のある基幹モデル
  • SU7 Ultra:高性能スポーツ仕様。納期は6~18週間と長め
  • YU7:新型クロスオーバーSUV。2024年6月26日発表、7月6日納車開始

シャオミ各モデルの納車までの待機期間:最短6週間〜最長60週間

各モデルの納車待機期間は以下の通りですが、特にYU7は需要が非常に高く、生産能力の拡張が急務となっています。

  • SU7 Ultra:6〜18週間
  • SU7(標準モデル):33〜42週間
  • YU7 SUV:40〜60週間
スマホメーカー、シャオミのEV第一号「SU7」ついに発売。受注開始後4分で1万台、27分で5万台の受注を獲得。「価格はテスラの下、機能はテスラの上」が奏功か
Xiaomi

北京に新工場「F2」稼働へ、生産体制を拡大

こういった旺盛な需要に対応するため、シャオミは納車スピードをさらに加速させるべく北京の新工場(フェーズ2:F2)を稼働予定。

これにより年間生産能力を拡大し、「2025年に35万台」という目標の達成を目指す、としています。※車種展開のみではなく、工場の建設スピードも日米欧の自動車メーカーに比較すると圧倒的に速い

まとめ:Xiaomi Autoの今後に注目

中国におけるEV市場での競争が激化する中、スマートフォンからEVへと転身したXiaomiの快進撃は業界内外で注目を集めており、日本市場への進出も、そう遠くないかもしれませんね。

  • 15ヶ月で累計30万台納車達成
  • 2025年の納車ペースは1日840台
  • モデル数は3種、YU7 SUVが新たに加わる
  • 年間販売目標35万台の達成へ向け、生産体制強化中

合わせて読みたい、シャオミ関連投稿

シャオミが年間生産計画を5万台引き上げて「35万台」へ。SU7はすでに20万台が納車され人気が衰えず、一体誰がこの快進撃を想像したであろう
シャオミが年間生産計画を5万台引き上げて「35万台」へ。SU7はすでに20万台が納車され人気が衰えず、一体誰がこの快進撃を想像したであろう

Image::Xiaomi(Weibo) | 現在シャオミは新工場を建設中、更に新型車「YU7」の投入も控える | ここからはさらに「世界展開」も控え、いよいよテスラも視野に入ることに さて、「20万 ...

続きを見る

シャオミが「1年未満で」20万台のSU7を納車したと発表。ここまでテスラに迫った中国車は例がなく、今後の工場拡張とともに大きな成長が期待できる
シャオミが「1年未満で」20万台のSU7を納車したと発表。ここまでテスラに迫った中国車は例がなく、今後の工場拡張とともに大きな成長が期待できる

Image:Xiaomi(Weibo) | ほんの1年前までは誰一人としてシャオミのここまでの躍進を確信するものはいなかったであろう | そしてここからの成長も「想像を絶する」ものとなるかもしれない ...

続きを見る

フォードCEOが半年間シャオミSU7を運転し、「手放したくない」と語る。「通常は他社製品を褒めないのですが、このクルマは本当に素晴らしいと認めざるをえません」
【リセール最強EV】シャオミ SU7は1年後にも”驚異の”リセールバリュー88.9%を維持。Aitoやテスラを上回り、「EVは値下がりする」を覆す

Image:Xiaomi | シャオミ SU7が1年後のリセール価値で首位を獲得 | なぜシャオミはここまで強いのか 2025年上半期の「中国自動車リセール価値調査報告(中国汽車流通協会/CADA発表 ...

続きを見る

参照:CarNewsChina

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->中国/香港/台湾の自動車メーカー
-, , ,