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キャデラックがハイパーカーを投入する可能性が報じられる。日本では高級車のイメージが強いが、実は2023年のル・マンでも3位と4位に入っている

キャデラックがハイパーカーを投入する可能性が報じられる。日本では高級車のイメージが強いが、実は2023年のル・マンでも3位と4位に入っている

Image:Cadillac

| キャデラックは過去にもカッコいいコンセプトカーを作っていた |

キャデラック シエン コンセプトは映画「アイランド」にも登場している

さて、キャデラックのデザイナー、マイケル・シムコー氏がハイパーカーに対する興味を語ったことでちょっとした話題に。

日本だとキャデラックといえば乗り心地の良い大きなアメ車といったイメージを持つ人が大半だと思われ、しかし本国アメリカではハイパフォーマンスなセダンをリリースしていることで知られ、かつてはシエン(上の画像)のような、V12エンジンを車体ミッドに搭載するカッコいいコンセプトカーも製作しています(2003年には13.6リッターV16エンジンを積んだシックスティーン・コンセプトをリリースしたこともある)。

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キャデラックは今後モータースポーツとの関わりを強める意向を持っている

参考までに、キャデラックは昨年のル・マン24時間レースへと21年ぶりに「Vシリーズ R(V-Series.R)」とともに復帰し、なんと3位と4位に食い込む活躍を見せていて、1位はフェラーリ、2位はトヨタ、5位はフェラーリ、ポルシェは9位であったと言えばその威力がわかるかもしれません。

しかもキャデラックはアンドレッティ・レーシングと組むことでF1への参入を目論んでおり、しかしFIAからは2025年からの参戦を否認されているため、もし参戦が可能になったとしても、それは最短で2026年からだと考えられます。

Cadillac-Sien (4)
Cadillac

つまり近年のキャデラックはモータースポーツとの関わりを急速に強めていて、フォードGTやマスタングGTDの人気を見るに、キャデラックも「超高額限定モデル」のバンドワゴンに飛び乗ろうとしていても不思議はなく、ブランディング、そして単にビジネス的な観点からもこの「キャデラックのハイパーカー」はアリなのかもしれません。

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Cadillac

なお、マイケル・シムコー氏はカーメディアによるインタビューにて、「ハイパーカーを作れるか」「ハイパーカーを作りたいか」という2つの質問に対して両方とも「イエス」と答えており、「では、ハイパーカーを現在開発しているか」という問に対しては「それに答えると、あまりに多くを明かすことになります」とコメント。

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Cadillac

この思わせぶりな発言を見るに、なんらかのハイパーカー計画が存在するのではないかとも考えられますが、もちろん現時点ではその詳細についてはなんら情報はなく、しかしル・マンでの快挙を考慮するに、Vシリーズ Rに積まれるV8エンジンを搭載する可能性が高いのでは、と見られています(現在のハイパーカー市場においては大排気量 / マルチシリンダーエンジンが再び脚光を浴びており、となると小排気量+ハイブリッドの線はなさそうだが、マイケル・シムコー氏は”ピュアエレクトリックの可能性も排除しない”と述べている)。

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