
Image:Ford
| そしておそらくその「2年間」にハングリーマーケットが形成される |
よって2年経過直後はとんでもない価格にて取引されることとなるであろう
さて、フォード史上「もっとも速くニュルブルクリンクを走ったクルマ」となり、アメリカ車でははじめて7分以下でニュルを走ったマスタングGTD。
その生産は最大で1,400台に制限されるということがアナウンスされていますが、今回はいずれの購入者に対しても「2年間の転売禁止ルールが適用される」ことが明らかに。
これはフォードによる正式な発表であり、2017年に発売された「GT」にも適用した転売対策となるものの、ハイエンドブランドでは一般的、しかし大衆向けブランドであるフォードとしては異例の”対策”です。
マスタングGTDは「マスタング史上もっとも過激な」モデルである
このフォード・マスタングGTDは5.2リッターV8(スーパーチャージャー)を積んで815馬力を発生し、その価格約4950万円(ポルシェ911GT3 RSよりも高い)というスーパーカー。
マスタング史上最も過激なモデルとして開発され、GT3レーシングカーに匹敵する走行性能を持ちますが、それを可能とするのはレース由来のインボード式リアサスペンション、セミアクティブダンパー、そして高度な空力パッケージなど。
Image:Ford
そのスパルタンさゆえに大きな話題となり購入希望者が殺到しているのが現状ではありますが(1,400台に対し7,500人の購入希望があるらしい)、もちろん「買える人」よりも「(購入権利をもらえず)買えない人」のほうが圧倒的に多いはずで、となると出てくるものと思われるのが「利益目的の転売」。
よってフォードは、限られた台数の特別な車両を真の愛好家に届けることを目的としてルールを設け、このルールのもと、GTDの購入者は、納車時に「機密契約」に同意する必要があり、その中に2年間の所有義務が明記されているというわけですね。
Image:Ford
マスタングGTDは、単なるマスタングの頂点ではなく、スーパーカーの領域に踏み込んだモデルであることは間違いなく、供給台数を考慮すると2年後の中古市場では高騰する可能性が非常に高鋳物と思われ、よって転売解禁後の動向にも注目が集まります(フォードGTでは、飢餓感が頂点に達した2年後にようやく中古車が出始めており、非常に高い価格にて取引されている)。
合わせて読みたい、フォード関連投稿
-
-
フォードがマスタングGTDの受注を開始。ただし購入希望者は「インフルエンサーやコレクターであるかどうか」を示し、さらには60秒の自己アピールを求められる
| フォードは「GT」の受注や販売において経験した内容をマスタングGTDにも反映させている | とにかく「いかに自身がマスタングGTDのオーナーに的確」であるかどうかを示さねばならない さて、フォード ...
続きを見る
-
-
フォードがマスタングGTDにて「はじめて」アメリカ車でニュルのラップタイム「7分切り」を達成。ポルシェ918スパイダーと同タイム、FRでは歴代2位【動画】
さて、フォードがマスタングGTDにてニュルブルクリンクにおけるタイムアタックを行ったことが公に語られていますが、今回はその結果が「6分57秒685」という驚異的な数字であり、アメリカ産の量産車としては ...
続きを見る
-
-
フォードがマスタングGTDのオプションやインテリアの情報を公開。ただし「5000万円オーバーの限定車にしては内装が通常のマスタングと変わらない」と批判が集まる事態に
Ford | 一方、マスタングGTDの外装は非常に特別感があると言っていい | 実際のところ、このクルマで走り出すとインテリアなぞ「どうでもいい」と思えてくるのかもしれない さて、なにかと話題のフォー ...
続きを見る