| もしウワサどおりのクルマが発売されるならば、モデル2はとんでもない旋風を巻き起こしそう |
テスラだけに、不可能と思えることでも実現してくる可能性もありそうだ
さて、2022年の発表が確実視されているテスラのニューモデル、「モデル2」。
これは25,000ドル(日本円で270万円くらい)の価格設定を持つ、いわゆる「ベイビーテスラ」ですが、その名称については「モデル2」だとも「モデルC」だとも「モデルQ」だとも言われます。
ちなみに現行テスラのラインナップは「モデルS」「モデル3」「モデルX」「モデルY」となっていますが、これらを並べるとつまり「S3XY」つまり「SEXY(セクシー)」。
よって、ここでいったんのラインナップ完結を見ていると考えてよく、この「SEXY」に次ぐモデル名は予測不可能といったところ。
本当にこれが実現されればEVの勢力図が確実に変わる
なお、現在のところテスラはこの「モデル2(もしくはモデルC、またはモデルQ)」について何も語っておらず、公式情報というと発売の可能性を示唆するにとどまり、中国においてコンパクトEVの発売を計画しているという話がとともにリリースされた一枚のスケッチのみ。
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よって現在のところ、この「テスラの新型EV」についてはほぼ何もわかっていないわけですが、そのボディ形状はクーペスタイルのルーフライン、大径ホイール、前後ショートオーバーハングが採用され、ポップアップ式ドアハンドル、グリルレスフェイス、パノラマサンルーフ、コンパクトなLEDヘッドライトなど、モデル3やモデルYが持つ特徴が採用される、とも言われます。
ただ、テスラには「サイバートラック」のような突然変異種も存在するため、必ずしもこのモデル2が他のテスラと共通するデザインを持つとは限らない、という可能性も。
しかしながら、インテリアについてはサイバートラック含むテスラ各車に共通するミニマリズムを踏襲すると考えてよく、巨大なインフォテインメント・タッチスクリーンを縦長に配置し、そこへ操作系を集中させるのはまず間違いなさそう。
そしてこのコンパクトモデルはもともと中国市場向けに企画されており、中国では「テクノロジー志向の内装」が好まれるということを考えると、なおのこと未来志向のインテリアが与えられることになりそうですね(話題性を考慮し、ヨーク型ステアリングホイールを採用するかも)。
最大の焦点は「価格」
なお、やはり最大の焦点はその価格。
実際にテスラが25,000ドルという価格を守れるかどうかということですが、これが実現されればフォルクスワーゲンID.3や日産リーフ、プジョーe-208やホンダeを大きく下回ることになるうえ、フォルクスワーゲン・ゴルフなどのガソリンエンジン搭載のコンパクトハッチバックと同等の価格帯となるわけですね。
ただし価格が安いぶん、一回の充電あたり航続可能距離が短いかというとそうではなく、技術面ではテスラ自慢の4680バッテリーセルを使用し、従来のバッテリーよりも航続距離を伸ばしながら、1kWhあたり107ドル近く生産コストを半減させる見込みだといい、加えてイーロン・マスクCEOはテスラ製品の最低許容航続距離について、少なくとも250マイル(402km)を確保するとも述べているので、「価格が安くとも航続距離が短いわけではない」と考えて良さそうです。
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もちろん、このベイビーテスラにはモデル3”ロングレンジ”の352マイル(566km)に匹敵する、より長い航続距離を持つ高価なバリエーションが提供される可能性があり、より強力なデュアルモーターを搭載し、ガソリンエンジンを積んだホットハッチを凌駕するハイパフォーマンスバージョンが登場する可能性も(もちろん、低価格モデルはフックであり、実際にはハイパフォーマンスな高価格モデルで利益を確保したいはず)。
さらにハイエンドモデルには、テスラのオートパイロットを含む最新のADAS技術が搭載されると考えてよく、テスラに大きな利益を落とすことになりそうです。
このテスラ・モデル2は、中国の上海ギガファクトリーで生産され、中国国内と輸出の両方が行われるほか、テスラは欧州市場向けとしてはドイツのベルリン・ギガファクトリーにて、さらに北米市場向けとしては米国工場で生産する可能性があるとする報道も見られ、仮に米国で生産される場合、テスラが米国工場の労働者に対し労働組合による代表権を与える場合に限り、現地生産EVに予定されている最大12,500ドルのインセンティブが適用されるため、「非常に安価で」購入できるということを意味します。
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