>テスラ(TESLA)

テスラが欧州と中東を対象に高輝度塗装のオプションを導入!さらにオンラインにてスーパーチャージャー(充電器)を作って欲しい場所の投票を開始

2022/10/24

テスラが欧州と中東を対象に高輝度塗装のオプションを導入!さらにオンラインにてスーパーチャージャー「充電器」を作って欲しい場所の投票を開始

| テスラはけっこう新しいことをどんどんやってくる |

なお充電施設とEVとを同時に展開する自動車メーカーはテスラのほかには殆どない

さて、テスラの第三四半期の決算報告会開催にあわせ多くの情報が公開されていますが、まずは「モデルY」の新しいボディカラーとして、「クイックシルバー」と「ミッドナイトチェリーレッド」の2色を発表に。

これらは見る角度や光の状態によって見え方が変わる「高顔料メタリック塗装」だとされているので、マツダの「ソウルレッド」同様のペイントだと思われます(ただし現時点では、欧州と中東地域のオーナーしか選べない)。

製造できるのはギガベルリンのみ

なお、この新色が欧州と中東のみでしか選べないのは、この塗装を行うことができる工場が今のところ(ドイツの)ギガベルリンのみであるため。

公式コンフィギュレーターによると、クイックシルバーのオプションは3,000ユーロ、ミッドナイトチェリーレッドは3,200ユーロで、これらはそれぞれ1,600ユーロ、2,000ユーロに設定されていたミッドナイトシルバーメタリックとレッドマルチコートのオプションと比較して高価になりますが、これは同時に「修理の際のコストも高い」ということを意味します。※デュアルモーター仕様のモデルY(ロングレンジとパフォーマンス)でしか選べない

ちなみにこの「ミッドナイトチェリーレッド」は、2018年に宇宙に打ち上げられたイーロン・マスクCEOが個人的に所有していたテスラ・ロードスターのボディカラーと同じカラーなのだそう。

テスラCEOが火星行きのロケットにテスラ・ロードスター搭載。「何十億年も宇宙空間に存在することになる」

| あの発言は本気だった | ちょっと前にテスラCEO、イーロン・マスク氏がツイッターにて、同氏が同じくCEOを務める「スペースX」社から打上げるロケットに「テスラ・ロードスター」を搭載する、と投稿。 ...

続きを見る

テスラ・モデルYはフォードF-150の販売を凌駕する可能性も

そしてもうひとつ報じられているのが、2022年にはモデルYの販売が急増し、フォードのベストセラートラック、F-150の販売台数を抜くだろうということ。

トヨタRAV4
アメリカで「2020年、最も売れた車トップ25」のうち14台が日本車!ただし上位3モデルはすべてトラック。とくにフォードFシリーズは「1分に1.5台以上売れている」

| 日本とアメリカ両方でランクインしているのはカローラとRAV4のみ | さて、米Forbsによると、2020年のアメリカ自動車市場にて「もっとも売れた25台」のうち、じつに14台が日本車であった、と ...

続きを見る

モデルYが登場した時、イーロン・マスクCEOは「モデルYがテスラのベストセラーになる」とコメントしていますが、すでにテスラは今年50万台のモデルYを納車していると報じられているので、その予言どおりになったということですね。

テスラ
2022年上半期の米国高級車市場はテスラが圧勝!ベスト5ではテスラのみが伸び、モデルYだけでも「アウディのクルマを全部足したよりも」多くを売る

| アウディは拡大傾向にある電気自動車市場で「一人負け」を喫する | 一方、フォードやヒョンデといった既存自動車メーカーの販売が伸びる さて、現在自動車市場としては第二位のアメリカにおける2022年上 ...

続きを見る

わずか2年前、テスラ全体での販売が50万台に満たなかったことを考えると驚くべき躍進としか言いようがありませんが、年内には76万台のモデルYが納車されるだろうと予想されており、となればグローバルでの販売ランキングのトップ10に入るのは間違いなく、しかも上位に食い込む可能性が高くなってきます(2021年、世界で最も売れたクルマはトヨタRAV4とカローラで、それぞれ110万台であった)。

参考までにですが、テスラの現在のラインナップにつき、モデル名を並べると「S」「3」「X」「Y」となっていて、つまり「SEXY」と言いたかったわけですが、「E」ではなく「3」となっているのはフォードの圧力であり、2014年にテスラが実際に「モデルE」の商標出願を行ったところ、フォードの「モデルT」に発音が似ているとしてテスラにそれを取り下げさせたため。

テスラ
テスラのモデル展開はなぜ「SEXY」ではなく「S3XY」なのか?どうやらフォードが圧力をかけ「モデルE」の商標を奪ったもよう。なおフォードは実際に「モデルE」を発表

| 当時、テスラとフォードとのパワーバランスは今とは全く異なっていたようだ | 今だったらテスラはフォードの言うことを聞かないだろう さて、テスラは現在「モデルS、モデル3、モデルX、モデルY」という ...

続きを見る

当時テスラはまだ力がなくフォードに従うしかなかったわけですが、現在テスラはフォードと対等に渡り合えるだけの力をつけており、何年か後には「テスラがフォードに屈したなんて信じられない」と考える人も出てきそう。

なお、多くのアナリストはモデルYが「世界で最も売れたクルマ」となるのは間違いないだろうと考えており、「トップを取れるかどうか」は問題ではなく、問題は「いつ」トップを取るのか」だという意見が大勢を占めています。

テスラは「スーパーチャージャー」を設置して欲しい場所を投票で募る

さらにテスラは新しいサービスを開始し、それは「スーパーチャージャーの設置希望場所の投票を受け付けるサイトのオープン」。

これは今年9月にアナウンスされていたもので、「ここに設置してほしい」という要望を出すことができ、テスラ車のオーナー以外にも、テスラのアカウントを持っていれば投票が可能となります。

テスラはこの10年をかけ、46カ国にスーパーチャージャーを設置していますが、これがテスラ車の販売の成功の理由の一つであることは疑いの余地はなさそう。

多くの電気自動車メーカーがその充電インフラを外部に頼り、もしくは提携し、自社では「クルマだけ」を販売しているものの、テスラの場合は「充電サービスもいっしょに展開している」ことになり、これは他と大きく異なるところです。

ただ、投票が集まったからといって、必ずしも設置が叶うというものではなく、テスラがどういった判断基準でその設置場所を決めるのかも現時点では不明です。

あわせて読みたい、テスラ関連投稿

テスラの工場内にドローンを飛ばしてカバーを掛けたサイバーラックの撮影に成功!どう見ても運動会用のテントにしか見えない・・・【動画】
テスラの工場内にドローンを飛ばしてカバーを掛けたサイバーラックの撮影に成功!どう見ても運動会用のテントにしか見えない・・・【動画】

| カバーをかけるとテスラ・サイバートラックがこういった形になるということが衝撃でもある | おそらくは来年の生産に向け、製造ラインのキャリブレーションに使用されると見られている さて、テスラは「サイ ...

続きを見る

テスラ
テスラが公式に「サイバートラックの生産準備に入った」と発表!そしてドイツ市場ではVWグループのEV販売台数を抜いてNo.1に、モデルYはゴルフよりも売れたクルマに

| テスラのクルマは不思議なことに、他メーカーのクルマとは異なって、発売から時間が経つごとに受注が増えてゆく | 一方、VWグループのEVは発売以降減速が続いているようだ さて、テスラが「非常に利益の ...

続きを見る

テスラ
テスラが新型EVについて言及!「生産コストはモデル3 / モデルYの半分となり、販売台数は現在の全テスラを凌ぐものとなるだろう」。これによって利益の大幅増・株価高も期待

| テスラが新型EVについて触れるのはかなり久しぶりのことでもある | これまでにもテスラはひたすら生産効率を追求してきた さて、テスラCEO、イーロン・マスク氏が「次世代EVプラットフォームの製造コ ...

続きを見る

参照:Tesla(Twitter),  Bloomberg

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->テスラ(TESLA)
-, , , , , , ,