| テスラのクルマは不思議なことに、他メーカーのクルマとは異なって、発売から時間が経つごとに受注が増えてゆく |
一方、VWグループのEVは発売以降減速が続いているようだ
さて、テスラが「非常に利益の大きな」新型コンパクトEVの発売について正式に触れたという話題をお届けしましたが、この発表が行われた2022年第3四半期の決算報告会では、ほかに「テキサス工場にてサイバートラックの生産準備が開始された」ことについても触れています。
ここでは各モデルの現状(ステータス)について言及しており、モデルS、モデルX、モデル3、モデルYはもちろん「生産中」、サイバートラックは「ツーリング(Tooling)」、そしてセミ(トラック)は「初期生産段階」、ロードスター、ロボタクシー、その他は「開発中」。
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「ツーリング」とはどういう状態?
そこでこのツーリングという耳慣れない状態について、これは工場にて、生産を行うための工作機械(Tool)を設置しているという段階で、これが終わればプリプロダクション開始、そして問題がなけれな本生産ということに。
テスラはすでに「サイバートラックは2023年から納車開始」だと述べているので、現時点でツーリング段階というのは「計画通り」なのでしょうね。
なお、サイバートラックについてはさまざまなウワサがあり、テキサス工場(ギガテキサス)で製造されるのは間違いなく、しかしバッテリーパックはカリフォルニアのフリーモント工場にて作られているという話や、プラットフォームとボディの大部分を一回のプレスでズドンと仕上げる「(9000トンの)ギガプレス」がすでに稼働しているというウワサも。
現時点では「ようやく生産がはじまりそうだ」ということしかわかりませんが、いざ納車が始まると同時に、現在低迷中のテスラの株価も大きく上がることを期待しています。
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テスラは「再び」ドイツにて最も売れているEVブランドに
そしてもうひとつテスラについて報じられているのが「今年1~9月までの期間、テスラがドイツにおける電気自動車のベストセラーブランドに(VWから首位を奪還し)返り咲いた」というもの。
報道によれば、この期間、テスラは合計で38,458台の車両を登録しており、これは2020年の同時期と比較して約50%の急増となっています。
その一方、フォルクスワーゲンの(EVの)販売台数は40%減の32,236台に止まっており、これによってテスラがVWを逆転したわけですね。
なお、現在EVは急成長しているセグメントですが、「EVを出せば売れる」というわけではなく、「勝ち組と負け組」が明確となっていて、発売した直後は瞬間最大風速によって大きく販売が伸びるものの、それを維持できないブランドや車種も多く、フォルクスワーゲンはその例に該当する、ということに。
そう考えると、テスラは需要そのものをどんどん増やしており、イーロン・マスクCEOがいつも言う「問題は需要ではなく生産能力」ということにも納得がゆきますね。
ここでいう「フォルクスワーゲン」とは、アウディやポルシェなどを含むグループ全体ですが、VW内のブランド個々でも明暗が分かれているといい、アウディは1〜9月の期間において、前年比25%増の販売を記録している、とのこと(ただしモデル数が増えたほどには販売が増えていないのかもしれない)。
参考までにですが、フォルクスワーゲングループ全体(ガソリン、ディーゼル、ハイブリッド、EV含む)での販売台数は前年比で13%減少しているとされ、これはサプライチェーンのボトルネックに加え、インフレとエネルギーコストの上昇により、特に欧州全域で需要が制限されていることが一因である、とされています(ただしこれはテスラも同様であり、その対応の結果が異なったということになる)。
もう一つ参考までにですが、なんとテスラ・モデルYは9月に(ドイツで)9,848台を販売しており、フォルクスワーゲン・ゴルフの7,000台強を上回ったと報じられており、その勢いはまだまだ続きそうですね。
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参照:InsideEVs,