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テスラの値下げに対するライバルの対応は様々!新興EV組は即座に値下げで対応、一方GM、メルセデス・ベンツ、BMW、VWやなど既存メーカーは「値下げなし」

投稿日:2023/02/04 更新日:

テスラ

| おそらく、この値下げにはついてこれず米中の新興EVメーカーの多くは市場から撤退せざるを得ないだろう |

EVはどこかでバッテリーを入れ替える必要があり、買ったEVのメーカーが倒産すれば、もうそのクルマは価値を失うことに

さて、テスラが年始に大幅値下げを行った後、まずは米ルシード、そして中国Xpeng(シャオペン)がこれに追随。

加えてフォードもマスタング・マッハEの価格を引き下げていますが、この値下げ戦争に参加するつもりがないメーカーも存在し、ゼネラルモーターズもそのひとつ。

今週初めに行われたGMの第4四半期決算説明会において、メアリー・バーラCEOは同社が現在の価格戦略に自信を持っていると述べ、続けて「私たちの強力な製品ポートフォリオと、すでに発表した価格での関心を見てみると、私たちは良い位置にいると感じています。今年の最初の月に入って、我々は、我々の製品に対する、非常に強い顧客の関心を見てきました。我々は必要なゾーンにに価格を設定していると確信しています」と語っています。

参考までに、ゼネラルモーターズは、2023年末までに9つのオール電化モデルを発売する計画を持っており、2024年半ばまでに40万台以上の納入を目指すとしているので、このまま「強気を維持」ということになりそうですね。

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その他の「価格維持組」はこんなメンツ

そしてGMのほかにも価格を下げないと明言している自動車メーカーも存在し、ヒョンデ広報担当者マイルズ・ジョンソン氏は「現代自動車は、競合他社の価格変更に対して具体的な行動を取っていないが、我々のクルマが競争力のある価格であることを保証するために、常に市場全体を評価している」と述べ、現在は様子を見るときであってすぐさま値下げには踏みきらないとコメント。

フォルクスワーゲングループの最高経営責任者、オリバー・ブルーメ氏は(フランクフルター・アルゲマイネ・ゾンタークザイティング紙に対し)VWではEVの値下げを行わないと発言したほか、BMW、メルセデス・ベンツも「価格を下げる予定はない」。

これらについて、値下げしないことに対し「自社の製品に自信を持っている」という根拠を示しているものの、実情としては、まだまだEVの生産台数が少ないことから「開発コストを吸収できていない」状態であり、よって今販売価格を引き下げると赤字が拡大するだけで、何もいいことはない、という判断を下したのかもしれません。

フォルクスワーゲンID6(VW)

リビアンは値下げとともに従業員を解雇、負の連鎖に

ただ、GM、BMW、メルセデス・ベンツ、ヒョンデのように「名の通った」ブランドであればまだこの戦略が通用するかもしれませんが(ガソリン部門で黒字が出るので)、創業したばかりで会社自体を黒字化できておらず、値下げしてでも売らなければ赤字が膨らむ一方のEVメーカーも存在し、米リビアンもそのひとつ。

鳴り物入りで「R1T」を発売し、「テスラより優れる」という評判を集めながらも実際にはあまり売れておらず、よってこの評判の高さは「ヤラセ」だったとも言われているのですが、そのリビアンは値下げを行うとともに、従業員の6%を解雇するという報道がなされています。

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報道によれば、この「6%の削減」はR.J.スカリンジCEOが送信した社内メールから明らかになったものだといい、今後の価格競争に備え「現金を確保せねばならないため」という記載があったもよう。

カリフォルニア州に本拠を置く新興企業であるリビアンは、現在約14,000人の従業員を抱えており、6%となるとおよそ840人の雇用を削減しなければならない、ということを意味します。

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この社内向けEメールには、「我々は経営資源を成長と黒字化への道に集中しなければならない」ということ、従業員への感謝、そして生産を重視するためにイリノイ州ノーマルにある同社の組立工場の従業員は解雇対象ではないということが記載されていたそうですが、つい最近もリビアンからは上位職者が大量に流出した(一説では幹部全員が辞職)と報じられており、さらにはサプライチェーンの問題などが原因で、2022年の生産目標である25,000台の修正値をさらに下回ったと報じられたばかり。

それでも新車を製造するごとに赤字が続いているといい、アナリストによれば、生産コストの削減に取り組む中においても「現金が流出し続けている」状態。

なかなか黒字化できないのは生産台数が伸びないからですが、参考までにトヨタのEV専用プラットフォームの損益分岐点は「350万台」だといい、すでに様々なノウハウや人材、生産拠点を持つトヨタでもこの水準なので、リビアンが開発コストのモトを取るのは容易なことではないのかもしれません。

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さらにこの状況を悪化させているのが間もなく電気自動車市場に迫り来る価格競争で、これはテスラが仕掛けた”戦争”だとされ、生産ラインの効率化に何年も費やしコストの低下を成し遂げたテスラだからこそできることであり、しかしまだ「テスラの100分の一」程度、もしくはそれ以下しか生産できていないリビアンやルーシッドといった小規模な新興企業にはとうてい真似ができず、しかし値下げしなくては製品が売れずに倒産ということに。

おそらくは多くの新興EVメーカーが同様の状況にあると考えてよく、2023年は波乱とともに幕が開けたと考えていいのかもしれません。

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ちなみにですが、ルーシッド(ルシード)やリビアンが生産を開始した際、多くの人が「これでテスラも終わり」と考えたものの、イーロン・マスクCEOはリビアンやルーシッドに対し「本番はこれからだ」と軽く言い放ったことがあり、文字通りここからが「本番」なのでしょうね。

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参照:Reuters

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