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香港ブランド「キャメル」の限定ボトルを買う。キャメルは一時ステンレスボトルや樹脂製ボトルに押されたものの、機械式腕時計のようにみごと復活を遂げた「魔法瓶」専業メーカーである

| 実際のところ、キャメルの製品は実用品を超え、オシャレアイテムとしての地位を獲得することに |

ボクはもう長いことキャメルを愛用しているが、その間にはかなり細かい「マイナーチェンジ」が繰り返されている

さて、香港の魔法瓶メーカー「キャメル(CAMEL / 駱駝)」の限定モデルを購入。

このキャメルは1940年創業という長い歴史を持つ会社で、香港にて家庭用・業務用の魔法瓶を製造・販売しており、お茶文化が一般的な香港にとっては非常に馴染みの深い会社そして製品です。

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一時キャメルは勢力を失ってしまうが

ただし魔法瓶という性質上、「衝撃に弱く、内側のガラス層が割れやすい」、「構造や素材上、どうしても重い」という課題もあり、後に登場した「割れずに軽量な」ステンレスボトルや樹脂製ボトルに取って代わられる形で一時的に勢力を失ってしまうことに。

しかしながら近年のレトロブームによって再評価がなされ、かつ「ステンレスボトルに比較して内容物の味の変化がない」「より温度を維持できる」という実用面が見直される形で近年大きな人気を獲得しているわけですね。

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なお、ぼくは随分前からこのキャメルを愛用しており、家には「内側のガラス層が割れてしまって使えなくなった」キャメルのボトルが勢揃いしていて、そのほかにも新世代のキャメル製品などいくつかを保有しているのですが、人気が衰えてしまった際にはキャメル製品を扱うお店が減ってしまい、当時は「町外れの金物屋にまで行かないと買えなかった」ことも。

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ただし現在では香港にて多数店舗を展開するシティスーパー、そして香港のクリエイターたちが手掛ける製品を扱うセレクトショップなどで購入ができ、比較的かんたんに入手できる環境となっています。

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ちなみにこのキャメルのボトルはステンレス製や樹脂製ボトルに比較するとけっこう高価であり、かつ「割れる」というリスクを今でも持っているわけですが、それでも多くの支持を集めるところは「クオーツに押されて衰退したものの、そのエレガントさや機能が視覚化されたつくり、あるいはステータス性によって再度脚光を浴びた機械式腕時計」のようだとも考えています。※キャメルも今やファッションアイテムのひとつになったと言っていい

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そしてこのキャメルの魅力の一つは「レトロなデザイン」にもあり、さらには「デザインの豊富さ」もまた特筆すべき点で、季節やイベントに合わせたデザイン、キャラクターとのコラボ製品(ディズニーやサンリオとのコラボ版もある)など多種多様な展開がなされています。

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そして今回購入したのがこの「香港っぽい」限定シリーズで、4つのデザインがあるうち「2つ」を入手したわけですね。

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さらにこのモデルでは外板に「エンボス加工」が施され、より特別感が演出されているもよう。※このエンボス加工は最新のいくつかの製品でも見られる

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加えてキャメルでは「外箱」にも注意を払っていて、モデルやデザインによって外箱が変わり、このモデルだと「より良くボトルが見えるように」透明な窓が用いられることに。※キャラクターとのコラボモデルであればキャラクターの図柄が再現される

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「キャメル」にはいろいろなバリエーションがある

そしてこのキャメルには非常に多くのバリエーションがあり、今回購入した「一般的な個人向け」のほか業務用の大きなもの、家に据え置くことを想定した家庭用なども存在します。

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そしてキャメルも様々な試行錯誤を繰り返しながら成長を続けており(レトロというだけでは再評価がなされず、魔法瓶という自身のルーツを守りつつ、細部をブラッシュアップしてきたらこそ今があるのだと思う)、たとえば注ぎ口だと以前はこういった「キャップ式」。

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しかし最新モデルだと「キャップレス」。※キャップが蓋側にビルトインされており、クルマの給油口と同じような進化である

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同じボトル形状であってもキャップの形状が異なる場合もあり、たとえばこちらはキャメル(ラクダ)の刻印が入っていますが、この刻印がないものも多く見られます。

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これまでの展開を見ていると、むしろ定番といったデザインはなく、生産ロットによってデザインを変えているようにも思われ、よってぼくは「気に入ったものがあれば」購入しておくようにしているわけですね(そのデザインにまた巡り会えるとは限らない。かつ、いつかは割ってしまうので、予備として持っておくという意味合いもある。なんだかんだで現在は15本にまで増えている)。

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こちらは飲み物以外、たとえばスープやおかゆなどを入れるために考案された製品ですが、現在では廃盤となっているようです(蓋の閉まりがあまり優れず、内容物が漏れることがあり、同様のクレームが多かったのかもしれない)。

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これはキャメルにしては珍しい「金属と樹脂」とを組み合わせた”魔法瓶ではない”製品で、そのぶんお値段も求めやすい設定です。※アウトドアブームを反映し、”割れない”製品の展開も増えている

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こういった感じで「時代を超え」香港の人々に愛されるキャメルですが、現在は輸出も増加しているといい、日本でも入手が容易になる日が来るのかもしれませんね。

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