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ルイ・ヴィトン傘下に入る前と後のリモワにはこれだけ変化がある。ハイブランドにふさわしいポジションへと昇華すべく、大きく美観が向上したようだ

ルイ・ヴィトン傘下に入る前と後のリモワにはこれだけ変化がある。ハイブランドにふさわしいポジションへと昇華すべく、大きく美観が向上したようだ

| 現在ボクは新旧リモワを使用しているが、機能的に感じられるもっとも大きな差異は「キャスターの転がり抵抗の小ささ」である |

「見た目」に関しては、ほぼ別の製品になったと言っていいだろう

さて、ボクはリモワ(RIMOWA)のスーツケースを愛用しており(一方でアタッシェケースはゼロハリバートン派である)、これまでにも様々な年代の様々なケースを使用してきましたが、そのほとんどは「ジュラルミン製」に集約されます。

たしかにポリカーボネート製スーツケースは軽量で使用しやすくはあるものの、どうしてもその見た目がエレガントではなく、よってぼくは「重くとも」ジュラルミン製にこだわっているわけですね(樹脂製のグラスのほうが割れにくく軽く洗いやすいことは間違いないが、ガラス製に比べるとエレガントではないことに似ている)。

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リモワは2016年にルイ・ヴィトン参加へと加入する

そんなリモワにつき、創業は1898年(ドイツ)と非常に古く、数回の経営者の変更を経て現在に至りますが、2016年にルイ・ヴィトンを筆頭とするLVMHグループの傘下企業となり、2018年にはそのラインアップやロゴを一新しています(同グループ傘下となったことで、同門のフェンディやディオールとのコラボレーションモデルが発表されることとなった)。

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そこで最近、「LVMH前」「LVMH後」のリモワのスーツケースを同時に使用する機会が何度かあり、そこで感じた製品的相違について述べてみたいと思います。

香港へ行ってきた。新しく変貌しつつある関空からキャセイパシフィック航空にて香港へ、そして市内へと移動する

リモワがLVMHへと加入する前後ではこんな変化がある

「LVMH前」「LVMH後」についてぼくが感じた製品の変化について触れてみたいと思いますが、比較対象につき、旧製品としては「トパーズ(たぶん68L)、そして新製品では「ORIGINAL Check-in L チタニウム(86L)」。

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まず「RIMOWA」ロゴはこの旧タイプから・・・。

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この新タイプへ。

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ちなみにこの「RIMOWA」という文字がある部分は引っ張り出すことができ、その奥にあるループをバッグの取っ手部分に通し、再びもとに戻すことで「バッグを手に持たずに運ぶことができる」という便利機能を提供可能。

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ただしぼくはこの機能を使用したことはなく、そして多くの人も同様であったようで、そのためニューバージョンだとこここは「はめ殺し」となっており、単なるプレートへと変更されているようですね。

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参考までに、ブランドロゴはモンクレールっぽい「M」をメインにしたものへ。

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そして外板において特筆すべきは「リブ」であり、これまではなんとなくファジーなプレスであったものの・・・。

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現行モデルでは明確な段差を持つリブへ。

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そしてコーナーパーツもこれまでのような「いかにも被せただけ」のような雰囲気から・・・。

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ツライチにビルトイン。

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けっこう「テキトー」であった段差や隙間が・・・。

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ほぼ均一に。

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こういった隙間が・・・。

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現行品ではほぼゼロに。

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シリアルナンバーはこれまでの「打刻」から・・・。

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レーザー刻印そしてQRコード(3次元バーコード)つきへ。

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ハンドル部分は旧モデルだとこんな感じ。

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ニューモデルだとやはりツライチに。

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こちらは旧モデルのキャスターで・・・。

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新モデルだとこう。

やはり全体的に滑らかに、そして凹凸がなくなっているように見えますね。

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構造的なものだと、旧バージョンでは左右ウィールの間にあるパーツが小さく・・・。

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新モデルではここが「ゴツく」なっています。

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キャスター取付部だと、旧モデルの補強リブはこんな感じ。

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新モデルだとこう。

「太く、複雑に」なっていることがわかりますね。

参考までにですが、キャスターの静粛性、転がり抵抗についても大きく改善され、新バージョンではもちろん「静か」、そして「より転がりやすく」なっていて、たとえば大理石の床など「硬いフロア」では、ほんの少しの傾斜がある場合、「新しい方のリモワ」だけがコロコロと勝手に転がりだしてしまうことも。

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トップのハンドル部では、旧モデルだとパタンと倒したときに本体部分の樹脂パーツと接触して傷を作りますが・・・。

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新バージョンではシリコン製の突起が取り付けられ、これにハンドルが当たることで本体との接触が避けられるように。

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こういった変更を見るに、リモワはLVMH傘下となることで、同グループに存在するディオール、フェンディと肩を並べることができる品質を担保できるように「美観の向上」が大きく図られたようにも思えます。

そしてこういった美観の向上によって、リモワはそれまでの「質実剛健な実用ブランド」から「プレミアムカード」へと変貌を遂げることになったわけですが、その分価格も大きく上がってしまい、しかしそれは「やむなし」なのかもしれませんね(リモワの価値もそれによって向上し、リセールも上がっている)。

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ひとまず今回は「新旧リモワの外観的相違点」を紹介しましたが、次回は「内装の相違」「逆に変わっていないところ」をお伝えしたいと思います。

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