| CG職人が超速にてブガッティ・ディーヴォの「もしも」系レンダリング作成 |
ブガッティ・ディーヴォはつい先日その新型車「ディーヴォ」を発表したばかり。
W16エンジンを4つのターボで加給して1500馬力を発生するハイパーカーですが、その速さにも劣らないスピードにて、今回CGアーティストLaurent Scmidt氏が「もしもブガッティ・ディーヴォがル・マンに登場したら」というレンダリングを作成して公開。
ディーヴォはシロンと同じドライブトレーンを持つものの、「最高速狙い」ではなくて「コーナリングスピード向上」を狙ったクルマ。
そのために軽量化やサスペンションの強化、レース用ギアボックスの採用、アンチロールバー強化などを図ったモデル。
ディーヴォはレーシングカー並みのポテンシャルを持っている
とにかくブガッティ・ディーヴォは桁外れの性能を誇り、0-100キロ加速はガソリン車ではもはや敵がないと言える「2.4秒」。
もちろんレースに出てもそれなりの成績を収められるとは思うものの、問題がいくつかあって、ぼくが考えるのは「コスト」「燃費」「整備性」。
コストについてはもはや語る必要もはいほどで、車両本体価格があまりに高く、参戦コストが高額になりすぎるということですね。
加えてタイヤなど消耗品のコストも高く、まずレーシングカーとして現実的とは言えないクルマ。
さらに燃費の悪さも特筆もので、全開走行すると理論上は24分くらいしか走れないとしており、これではやはりレースを戦うのは難しそう(とくにル・マンのような耐久レースはキツい)。
そして現代のブガッティについて、もともとレース参戦を考えていないということもあり、そのため整備製は良いとは言えない部類。
これもレースでは不利に働くところですね。
なお、FIAがハイパーカーが走れるカテゴリを新設するとしていますが、これはおそらく実現しないのでは無いか、と考えています。
というのもハイパーカーとは「限界を越えようとして」自由な発想と新しい技術で作られたクルマ。
つまり何かの枠に収まらないことを目指して設計されたクルマを、レギュレーションという「枠」に押し込んでしまうのは難しく、メーカー側もそれを望んではいないだろう、と思うのですね。
よって、「ハイパーカーでレース」というのはレンダリングやゲームの中にとどめておく方がいいのかもしれません。
VIA:Laurent Schmidt