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ブガッティはトゥールビヨンの他にも様々なモデル展開を考えている?「ブガッティはスポーツカーだけを作ってきたわけではありません。フロントエンジンも可能です」

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| たしかにトゥールビヨンの「250台」のみでは足りず、ブガッティは他の展開を考える必要がある |

おそらくはロールス・ロイス同様、コーチビルドをビジネスの新しい柱とすることとなりそうだ

さて、ブガッティはつい先日驚愕のハイパーカー「トゥールビヨン」を発表したところですが、このクルマはシロンのおよそ倍の価格設定(6億5000万円)を持ち、しかし生産台数はシロンの半分の250台にとどまります。

もちろんトゥールビヨンの収益性は非常に高いものと思われ、かつこれを購入するオーナーは硬度なパーソナライズを指定するであろうことが想定されるため、ブガッティには相応の利益をもたらすものと思われますが、それでも今後の展開を考慮するならば「これだけでは足りない」のかもしれません。

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ブガッティはフロントにエンジンを搭載する「ニューモデル」を検討中

そこで今回報じられたのが「ブガッティがフロントにエンジンを搭載する、まったく新しい新型車を検討中」という事実。

これはブガッティのデザイナー、フランク・ヘイル氏が「エンジンをモノコック内で移動させてさまざまなシルエットを実現できるかどうか」というカーメディアの問いに対して答えたもので、その回答は以下の通り。

もちろんです。タイプ 57SC アトランティックを見てください。フロントエンジンです。ですから、これは後から可能になるかもしれませんが、今のところは、この方法(トゥールビヨンに採用されるミドシップ)を採用できたことを非常にうれしく思っています。

さらに同氏はブガッティのパーソナリゼーションプログラム「シュールムジュール」の拡大にも言及し、ここでは単なる「トゥールビヨンの仕様違い」ではなく、完全に別のワンオフモデル、あるいは別のシリーズを作ることも可能であると述べており、「たとえば、私たちは、ボリードにて、ドライブトレインまたはローリング シャーシを使用してコーチビルディングを復活させ、それを異なるデザインでドレスアップすることが可能だと証明しています」とも。※ボリードはシロンの派生モデルではなく、全く別のモノコックを持つレーシングカーである

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Bugatti

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ブガッティは「コーチビルド」を強化?

これらのコメントを総合するに、今後ブガッティは(創業初期のように)コーチビルドへと回帰する可能性が高く、トゥールビヨンという「量産(しかし限定)シリーズ」に加え、顧客の要望に従い、完全なるワンオフモデルをリリースしてゆく可能性がありそうです。

これに近い例としてはロールス・ロイスの「ボートテイル」「ドロップテイル」が挙げられ、これらは数台づつのプロジェクトであり、1台あたりの価格は30億円以上とも言われるものの、これらは事実「排他性によって顧客の自尊心を満たし、ロールス・ロイスにも莫大な利益をもたらした試み」として知られます(実際のところせいこうを収めたと考えてよく、ロールス・ロイスはこういった少量生産プロジェクトを拡大する意向を示している)

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たしかに顧客一人一人の要望を聞き、それを実現するために専用のデザインを作成し、それを高いレベル機能するように調整し、かつ法規にも適合させ、場合によっては素材を開発するなど、開発と製造には相当な手間がかかりますが、その過程において顧客との強固な絆を構築できるうえ、顧客はロールス・ロイスに対してこの上ない忠誠心を抱くことは間違いなく、こういったコーチビルドはブランディングの観点からも非常に重要であるとも考えられます(そしてこれは、ロールス・ロイスやブガッティなど、一握りの自動車メーカーのみに可能となるビジネス手法である)。

Bugatti
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さらにブガッティの場合、購入できる人は限られ、またブガッティも顧客を選ぶとされるため、「選ばれた顧客のみに対し、世界に一台だけの特別なクルマを提供する」ことこそが顧客の望む理想の販売形態なのかもしれません。

今後ブガッティがどのような方向性へと進み、どのようなクルマを生み出すのかはわかりませんが、同社の最高技術責任者、エミリオ・シェルボ氏は「トゥールビヨンに使用するパーツやコンポーネントをシャッフルすることは可能です」と述べ、CEOであるメイト・リマック氏も「ブガッティは常にスポーツカーだけを作ってきたわけではありません」と語っているとも報じられるので、「フロントエンジン」「4ドア」など、トゥールビヨンとは全く異なるクルマが世に送り出される可能性も見えてくるように思います。

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参照:Autocar

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