| 現時点ではアウディ Q6 e-tronオフロードコンセプトは文字通りコンセプトカーではあるが |
状況によっては市販化の可能性も捨てきれない
さて、アウディが突如「Q6 e-tronオフロードコンセプト」を公開。
これはオーストリアのキッツビュールで開催された今年のワールドカップウィークエンドにおいて発表されたもので、エレクトリックモーターを前後に2基搭載することで517馬力を発生し、新設計のポータルアクスルを備え最大45度の勾配を登ることができるのだそう。
なお、ポータルアクスルは通常、ホイールでのトルクを約20〜30%増加させ、しかしアウディの新設計はホイールでのトルクを50%増加させているといい、これにより車両の最高速度は175 km/hに制限されるものの、これによって急勾配を登ることが可能となり、アウディとしては明確に取捨選択を行ったということに。
アウディ Q6 e-tronオフロードコンセプトはこんなクルマ
まず、ベースとなるアウディQ6 e-tronはプレミアム・プラットフォーム・エレクトリック(PPE)を用いて初めて製造された量産モデルですが、アウディによれば電動駆動における新たな基準」そして「優れた走行性能と充電性能だけでなく、航続距離や効率性においても新たな基準を打ち立てたクルマ」。
そしてこのQ6 e-tronオフロードコンセプトはQ6 e-tronの優れた資質を引き継ぎ開発されたコンセプトカーですが、その根本にあるのは「どのようにして感動的な電動車両を作るか?」
味気ないと言われる電動車両においてなんらかの感銘を与えるために考案されたのがこのクルマであり、この問いから生まれたクルマとして、前後にはアクスルに新たに開発された4つのポータルアクスルを搭載し、ホイールハブアセンブリへと統合されることに。
「Q6 e-tronオフロードコンセプトは、クワトロの再解釈です。このモデルは、当社の全電動車両プラットフォームが今日すでに持っている可能性を示しています。この車両は新しい領域を切り開くことができます。お客様の反応を楽しみにしています。」
アウディCEO ゲルノット・デュルナー
現時点でアウディはこのクルマの市販可能性について言及していないものの、ゲルノット・デュルナーCEOの”お客様の反応を楽しみに”というコメントを見るに、場合によっては市販化の可能性が見えてくるのかもしれませんね。
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