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| アウディは新型A6を「裕福なビジネスエリート」向けに特化し進化させてきたようだ |
その内容はA8にも近く、高い品質と高級感を誇っている
さて、今年に入り続々とニューモデルを発表するアウディ。
今回、ワゴン(Avant)ほど派手な注目は浴びないかもしれませんが、おそらくは実売に結びつくであろう「ビジネスマンの間での需要が高そうな」新型A6を発表。
実際のところ、アウディはこのA6を「ビジネスクラス・モデル」と位置づけ、スタイル・快適性・テクノロジーのすべてを刷新した、とアナウンスしています。
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新型アウディA6のスタイリングは「より長く、より低く、より美しく」
新型A6は全長が4,990ミリとなり、従来型より約60ミリ長くなっていますが、この変更によりキャビンスペースと荷室容量が大幅に向上し、ラゲッジ容量は504L、そして40:20:40分割可倒式リアシートとキック動作対応の電動トランクも装備し、機能面でもラグジュアリークラスをしっかりカバーしています。
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驚異の空力性能:Cd値0.23でアウディ史上最も滑らかに
一見、空力的には特筆すべき内容があるデザインには見えないものの、実はこのA6、「アウディがこれまで販売した内燃機関車の中で最も低いCd値」である0.23」を実現しており、その秘密は以下の通り。
- エアカーテンが前輪まわりの空気を整流
- アクティブインテークでエンジンルームへの空気の流れを制御
- フラットなアンダーボディとフロントスポイラーが空気をスムーズに処理
これによって静粛性も大幅に向上し、さらにはそこから防音材を最大30%増加させたほか、ドアやウインドウ周りのシールも強化され、走行中のノイズが大きく軽減されています。
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参考までに、アウディは新型A6に置いて静粛性を高めることに注力していて、トランスミッション(DCT)内部のギア形状までもが静粛性のために最適化されているのだそう。
パワートレーンに関しては仕様地によって大きく差があり、北米だとV6(駆動方式はクワトロのみ)、欧州ではマイルドハイブリッドやディーゼルエンジンを選択できると説明されていますが、日本市場にはどのパワートレーンが導入されるのかは現時点では不明です。
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新型アウディA6のインテリアはこんな感じ
新型アウディA6の内装だと「ついに全画面時代が到来したこと」がひとつのトピックで、テクノロジー面において(以下の通り)大幅な進化がもたらされています。
- 11.9インチのデジタルメーター(バーチャルコックピット)
- 13.4インチのセンターMMIスクリーン
- 10.9インチの助手席スクリーン(オプション)
- 視野85%拡大の新型ヘッドアップディスプレイ
さらには「ダイナミック・プライバシーモード」により、助手席では動画視聴などが可能ながら、運転手には見えないという工夫が施されています。
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そしてこのダイナミック・プライバシーモードの導入が示す通り、アウディは(ドライバーだけではなく)「乗る人全員が主役」というコンセプトのもと、以下の装備を標準化することに。
- 16〜20スピーカー構成のBang & Olufsen製サウンドシステム(最大810W)
- ヘッドレストスピーカーでナビや通話案内を直接ドライバーに届ける機能
- オプションのアダプティブ・エアサスペンションや四輪操舵で快適性と取り回し性能を両立
新型アウディA6の発売時期と懸念点
アウディは新型A6の発売を「2025年後半」とアナウンスしていますが、これは市場によって導入時期が多少ずれるといい、さらにはマトリクスLEDライトや、デジタルライティングのアニメーション表示機能、Car-to-X通信機能など一部の注目機能は米国や日本には導入される可能性が低いと見られています。
それでも新型アウディA6は、サイズ・空力・静粛性・テクノロジーすべてにおいて上質さを増した、まさに「移動するビジネスクラス」として誇れる存在であり、A8に届かないまでも、最上級に迫る快適性を日常使いできるセダンとして”注目の存在”であることは間違いなさそうですね。
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