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BMW史上もっともパワフルな「XMレーベルレッド」発表!BMW史上最大のグリルに加え、そのインパクトも確実にBMW最強だと思う

BMW史上もっともパワフルな「XMレーベルレッド」発表!BMW史上最大のグリルに加え、そのインパクトも確実にBMW最強だと思う

| BMWはとことんそのインパクトを追求するデザイン的戦略を突き詰めるようだ |

ここまでのインパクトを持つBMWは過去に存在しないだろう

さて、BMWが以前に予告していた「BMW史上もっともパワフルなモデル」であるXM レーベルレッド(BMW XM Label Red)を発表。

このBMW XMレーベル・レッドは標準仕様のXMよりも95馬力高い数字である748馬力を発生し、M5 CSを超えて最強のBMWの座に就いていますが、これを達成したのはひとえに新しい”M HYBRIDシステム”の恩恵によるもの。

BMWによれば「エレクトリックモーターとV8エンジンの精密に磨き上げられた相互作用は、瞬時にパワーを供給し、力強く立ち上がり、最高回転域まで衰えることなく続くことを保証します。この内燃エンジンと電気モーターの組み合わせは、今年北米IMSAシリーズのデイトナ24時間レースで成功を収め、2024年のル・マン24時間レースなどにも参戦が決定しているニューBMW MハイブリッドV8耐久レースカーの駆動コンセプトとの関連性も有しています」。

それにしても驚くべきはこのスタイリングというかカラーリングであり、これは各方面にて様々な議論を巻き起こすことは間違いなく、「話題ならなければ負け」とするBMWの考え方をいかんなく発揮したものだと言えそうですね。

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BMW XM レーベルレッド最大トルクは1,000Nm

BMWはこのXM レーベルレッドにつき、まったく新しいレベルのダイナミズムと俊敏性を備えた独自のパフォーマンス体験を提供するとコメントしていますが、その俊敏性を担保するのは1,000Nmという途方もないトルクであり、そしてそれを余すところなく路面に伝えるのはM xDrive全輪駆動システム。

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搭載されるエンジンはおなじみ4.4リッターV8 Mツインパワー・ターボで、これはクロスバンク・エキゾースト・マニホールド、強化クランクシャフト、電気制御ブローオフバルブ採用といった特徴を持っており、最大出力(585馬力)を5,600 rpmで発生するほか、ピークトルク(750Nm)については標準のBMW XMに搭載されるエンジンと比較して100Nm増加し、1,800~5,400rpmという広い回転域にて発揮されます。

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さらにはスポーツ・エグゾースト・システムも装着され、これには2つの電子制御式連続可変フラップが備わることで2対のデュアル・テールパイプを通じてV8エンジンの躍動感、そして鼓動、特徴的なサウンドを放出することに。

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そしてこのXM レーベルレッドの驚異的なパフォーマンスに(V8エンジン以上に)大きく貢献するのがM HYBRID システムに組み込まれるエレクトリックモーターで、これは8速Mステップトロニック・トランスミッションに組み込まれており、(瞬時にピークトルクを発生するというエレクトリックモーターの特徴もあり)アクセルをわずかに動かすだけで瞬時にパワーが供給されるように設計されています。

このエレクトリックモーターは最高出力197馬力、公称最大トルクは280 Nmとなっていますが、BMWが特許を取得したプリギアリングステージによってトルクを実効最大450Nmにまで増大させることができるといい、コンパクトなサイズにもかかわらず、はるかに大きく重いユニットでしか達成できないようなトルクを発生することができるようですね。

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このプリギアリングステージによるパワーの向上は加速時に明確に感じられるといいBMWによれば「V8エンジンの最適化されたパワー・デリバリーとその高回転特性との組み合わせにより、類まれな威厳と落ち着きを備えたパフォーマンスが生み出される」。

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実際のところXMレーベルレッドの0-100km/h加速に要する時間はわずか3.8秒だとされ、最高速度は電子制御により250 km/hに制限されているもののオプションのMドライバーズ・パッケージを装着することで290 km/hに上まで引き上げることが可能です。

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加えてこのエレクトリックモーターは、加速時に電気的なブースト効果を発揮するだけでなく、定常負荷時にはサポート役としてガソリンエンジンの効率アップに貢献し、このアシストによってBMW XMレーベルレッドのWLTPテスト・サイクルにおける平均ガソリン消費量は100kmあたり1.7 - 1.6リッター、電気複合発電量は100kmあたり34.5 - 33.0kWh、二酸化炭素排出量はキロあたり39 - 35グラムに抑えられているのだそう。

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エレクトリックモーターは、アンダーボディ・エリアに組み込まれた(第5世代のBMW eDriveテクノロジーを採用する)高電圧リチウムイオン・バッテリーから電力が供給され、広い温度範囲において安定した動作を示し、特にスポーティなドライビング・スタイルがもたらす高負荷の下でも一定の電力を供給することが可能です。

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それにしてもBMW XMレーベルレッドがここまでインパクトのあるデザインを採用するとは

そしてパフォーマンス以上に強烈なのがこのスタイリング。

XMは「M1」以来はじめてM専用モデルとして開発されたハイパフォーマンスカーですが、今回のXMレーベルレッドではさらにそのエキゾチックさを際立たせており、Mモデルの中でも最高のパフォーマンスをもつクルマにのみ与えられるという”トロント・レッド・メタリック”がアクセントとして採用されることに。

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そのレッドはBMW史上最大とされるフロントグリルや・・・。

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ウインドウモールやボディパネル、モデルバッジやホイールインサートにも採用されるなど、これまでのBMWには見られない手法にて表現されています。※このカラーバンドは「ブラック」も選べる

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ちなみにリアウインドウ上部左右には、M1をモチーフにしたBMWエンブレムも(これは通常モデルのXMにも用いられている)。※M1のテールエンド左右にはBMWエンブレムが装着されている

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BMW XMレーベルレッドのボディカラーはソリッド1色とメタリック8色にて構成され、BMWのパーソナリゼーション部門であるインディビデュアル(Individual)ではアーバン・グリーン、ペトロール・マイカ・メタリック、アングルシー・グリーン・メタリック、セピア・メタリックなど50以上の特別塗装色を選択できるようですね。

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なお、このBMW XMレーベルレッドそのものはレギュラーモデルだそうですが、500台のみの限定モデルが用意され(今回公開されている公式フォトはその限定モデル)、これはカーボンブラックのボディにトロントレッドのアクセントといった仕様を持っていて、出力やキドニーグリルのサイズだけではなく「インパクトもBMW史上最大」であるように思えます。

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新型BMW XMレーベルレッドのインテリアはこんな仕様を持っている

そしてこちらはXM レーベルレッドのインテリア。

外装同様にレッドとブラックを中心としたカラースキームを持っており、シートのアッパー部がレッドという大胆な仕様が印象的です。

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シート、インストルメント・パネル、ドア・トリム、センター・コンソールのブラックレザー部分にはレッドのコントラスト・ステッチが施され、エアベントにも同様にレッドのアクセントが付与されていますね。

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コントロール・ディスプレイの下にはレッドの「XM」バッジ、限定モデルには「1 of 500」と刻まれたプレートが装着され、Mマルチファンクション・シート、ニーパッド、BMWカーブド・ディスプレイに加え標準装備のBMWヘッドアップ・ディスプレイ(M専用コンテンツが表示される)、Mギア・セレクター・レバー、センターコンソールのM専用コントロールパネルといった装備もアナウンスされており、とにかく「気合の入った」仕様を持つのがこのXMレーベルレッドということなのかもしれません。

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ダッシュボードやセンターコンソールなどに採用されるカーボンファイバー(サテン仕上げ)にはレッドとブルーのアクセント・スレッド入り(Mカラーっぽい)。

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Mレザー・ステアリング・ホイールには、ブラック・クロームのトリム・エレメント、Mボタン、カーボン・インレイ付きギアシフト・パドル(プラスとマイナスのマークはレッド)が装備され、XM レーベルレッド専用装備として、左側のシフト・パドルにはブーストモードを示すシンボルが描かれているようですね。

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XMレーベルレッドのリアスペースは広々とした空間、上質な素材、贅沢なデザインによる「エクスクルーシブなMラウンジ」が演出されており、メリノ・レザーのクッションには赤いコントラスト・ステッチと「XM」バッジが施されるなどラグジュアリー空間を演出しています。

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参照:BMW

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