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そんなに需要あるの防弾車。最高レベルの防弾性能を持つリムジン、メルセデス・マイバッハ・プルマン・ガードVR9が一気に3台も販売中

2020/06/10

| 現時点でこれ以上「安全なクルマ」は存在しない |

さて、非常に珍しいメルセデス・マイバッハの防弾仕様車、「ガード」が一気に3台も販売中。

これらのクルマを販売しているのは欧州のエキゾチックカーディーラー、ホールマン・インターナショナル。

このショップはロールスロイスやベントレー、フェラーリ、ランボルギーニといったエキゾチックカーのほか、自社にてカスタムした車両を販売することが多く、先日もランボルギーニ・ウルスをカスタムして販売しているとお伝えしたとおりです。

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欧州にはそれだけ「需要」があるのだと思われる

そして今回販売される車両を順番に見てゆきたいと思いますが、まずこちらは「S 600 MAYBACH PULLMAN GUARD VR9 ARMOURED」。

「ガード」はメルセデス・ベンツが一部車両に設定する防弾仕様グレードで、カタログの中から「ハンドガン」「ライフル」「マシンガン」など様々な銃火器に対応した装備を選んでカスタムすることが可能です。

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ただ、その見た目は「要人が乗っている」と思われないように地味に仕上げるのが通例でもあり、この車両のように「リムジン」つまりお金持ちが乗っているということがひと目でわかる仕様は非常に稀。

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搭載されるエンジンは6リッターV12ツインターボ、出力は350馬力。

「リムジン」ではない通常のマイバッハSクラス・ガードだと最高速度は210キロ(リミッター作動)だそうですが、このストレッチ版の走行性能は不明。

装甲そしてストレッチによって軽く1トンは重量が増えているものと思われ、それに対応すべく足回りやブレーキにも強化が施されているものと思われます。

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走行距離はわずか50キロであり、おそらくは中古ではなく、ホールマン・インターナショナルがメルセデス・ベンツに発注した「新車」を販売しているのでしょうね。

価格は約2億1000万円に設定されています。

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こちらは分厚い防弾ガラス。

黒いフチがあることがわかりますが、数少ない「ガード」車両の外部からの識別点となります。

防弾のためにポリカーボネートを使用した「合わせガラス」で、しかし重量が重いために通常のモーターでは昇降ができず、油圧による昇降システムを採用している、とのこと。

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後部座席は4人が座ることができ、前席とあわせ合計で6人が乗車可能。

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ルーフにもキルティングが施され、カーテンは分厚い「レザー」が用いられているようですね。

もちろん、緊急警報システム、自動消火装置、緊急換気システム(毒ガス対策)も装備しています。

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ほかにはこんなメルセデス・マイバッハ”ガード”も

こちらはメルセデス・マイバッハS600 プルマン・ガード(販売価格は1億8000万円)。

上のクルマと同じく「VR9」の防弾レベルを持ちますが、このVR9は現在自動車で考えうる最高レベルの防弾性能だとされており、BMWが少し前に発表した「BMW X6 VR6」よりもさらに上の防弾性能を誇ることに。

このVR9はライフルによる狙撃、手榴弾攻撃にも耐えるレベルであり、ボディパネルの内側には防弾用特殊鋼が仕込まれるほか、アラミド繊維を使用することで銃弾が断裂し破片が飛び散るのを防いでいる、とのこと。

アンダーボディについては民生用のクルマとしてははじめてERV2010企画に適合する装甲が用いられているようですね。

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こちらはメルセデス・マイバッハ・プルマンS600 Lガード。

やはりVR9規格の装甲を持っており、販売価格は1億8000万円。

相当に高価なクルマではありますが、命を守る手段としては「安い」のかもしれません。

近年では銃火器を使用した凶悪犯罪が多発しており、こういった防弾車の需要が増加しているといいますが、「物騒な世の中になったな・・・」という印象です。

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ちなみにメルセデス・ベンツはリムジンに「プルマン」の名称を与えていますが、名称の由来はアメリカの鉄道車両製造会社である「プルマン社」が製造した豪華寝台特急車だとされ、これが後にメルセデス・ベンツの豪華なリムジンに転用されるようになった、とされています。

初代はメルセデス・ベンツ770(W150/1938年)で、その後W189、W100、W140と続くことになり、現行マイバッハSクラスにも「プルマン」が設定されており、もちろん新型マイバッハSクラスにもこれが設定されることになりそうですね。

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VIA:Hollman International

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