| このオプションはけっこう人気が出そう |
さて、ミニは306馬力を発生する「史上最強のスーパーミニ」、JCW GPを発表していますが、今回はMINI JCW(3ドアハッチバック)をJCW GPっぽくするオプション、「JCW GPパック」を発表。
残念ながら出力向上はなく、あのオーバーフェンダーも含まれないようですが、ボディカラーはレーシンググレー、ルーフ他にはコントラストカラーとしてメルティングシルバーが採用され、見た目は「かなりJCW GP風」。
かなり高い精度で「JCW GP」を再現
そのほか、ボンネット上のエアスクープやドアハンドルなどがブラックへと変更され、18インチホイールのセンターキャップも「GP仕様」へ。
エンジンそのものには変更がなく、つまり2リッター4気筒ターボの出力は228馬力、トランスミッションは6速マニュアルもしくは8速AT。
0-100km/h加速は6秒フラットとなりますが、今となっては「さほど速い数字ではなく」、ミニJCWの価格を考慮すると相対的に競争力が落ちているという印象で、ミニ全体の販売が下がっているのも同様の理由なのかもしれません。
今回インテリアの画像は公開されていませんが、シート表皮が「レザーダイナミカ」へと変更され、ステアリングホイールにはレッドのコントラストステッチが施されて「GP」仕様となる模様(ATを選んだ場合は、パドルシフトもGP仕様)。
現時点で、このJCW GPパックについては価格が発表されていませんが、日本だとオプションパッケージと言うより、これを装着したものが独立した車種として扱われるのではないかと考えています。
こうやって並べると「差」が目立ちますが、サイドやフロントバンパー内にレッドアクセントを追加すると、JCW GPにぐっと近くなるかもしれませんね。
ミニはクラブマンに「JCW GP」っぽい限定モデルを追加している
なお、ミニはJCWクラブマンに対し、世界限定299台にて「MINI John Cooper Works Clubman GP Inspired Edition(ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・クラブマン・ジー・ピー・インスパイアード・エディション)」を追加。
日本だと615万円という設定を持ちますが、内容としては今回の「ミニJCWパック」に近く、しかしサイドスカットルのシリアルナンバー風処理、サイドのデカール、フロントバンパー内のレッドアクセントなど、JCW GPパックよりもJCW GPに近い雰囲気です。
ドアハンドルやウイングエンブレムがブラックというところもMINIジョンクーパーワークスGPと同じで、さらにはDピラーに「GP Inspired」のエンブレム、サイドにはMINI JCW GP同様のグラフィックも設けられています。
JCW GPパックと異なるのは「エンジン出力が306馬力(JCW GPと同じ)に高められていること」で、かつ後席シートと広いラゲッジスペースを持つということ、駆動方式が4WDであること、JCW GPよりもずっと少ない台数ということを考えると、なかなかに価値の高いモデルだと言えそう。
今回の「JCW GPパック」設定には、この限定モデルが非常に人気であったということも関係しているのかもしれませんね。