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【1000馬力級EV】ポルシェ新型「カイエンEV」、最大出力986馬力超え、V8サウンドも合成で再現へ

【1000馬力級EV】ポルシェ新型「カイエンEV」、最大出力986馬力超え、V8サウンドも合成で再現へ

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| ついに来た「電動カイエン」。そのスペックはモンスター級 |

カイエン・エレクトリックは「最強・最速SUV」の仲間入り

ポルシェは、次世代「カイエンEV」のプロトタイプをグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにて披露し、そのスペックの一部が明らかになったというのが先週まで。

そして今回、関係者の弁として新たな情報が提供され、このカイエン・エレクトリックの最上位モデルの出力は986馬力以上となる可能性が高く、3基のエレクトリックモーターを搭載することで最高1000馬力超えも視野に入っているという話が出ています。

これが実現すれば、テスラ・モデルX プレッド(1020hp)やファラデー・フューチャー FF91(1050hp)に次ぐ世界最強クラスの電動SUVが誕生することになりますが、すぐ後ろにはメルセデスAMG、ベントレーの新型ハイパフォーマンスEVが控えており、このセグメントが一気に加熱する事となりそうですね。

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ポルシェ流「電動でもV8サウンド」

さらにポルシェは「EVでありながら伝統的なV8サウンドを合成音として再現する」とも報じられており、このサウンドはドライバーが任意でオン/オフ切り替え可能できるうえ、タイカンのように「エモーショナルな演出」を重視した設計がなされるもよう。

なお、ポルシェ・カイエンは2002年の初代モデル以来V8エンジンを”その象徴として”搭載しており、この合成サウンドはそのアイデンティティを継承する狙いもあるようですね。

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新型カイエン・エレクトリックのエレクトリックモーター構成、パワー、パフォーマンス

そこで新型カイエン・エレクトリックにつき、わかっていることやウワサをまとめると以下の通り。

なお、エレクトリックモーターの構成は新型マカンEVと類似していますが、パワーと制御はさらに進化している、と言われます。

  • フロントに2基のモーター、リアに1基のモーターを配置
  • 新開発のトルク配分システムにより、トルクは最大1355Nm以上になる可能性
  • 0-100km/h加速は3秒未満、現行「カイエン ターボEハイブリッド(3.7秒)」を大きく上回る
  • 最高速度は250km/h(155mph)に制限される見込み

3モデル展開で最上位は「ターボ」名称に?

ポルシェは以下の3モデルを展開する見込みだとされ、バッテリーパックは100kWh以上、航続距離は560km超が見込まれています。

これはロータス・エレトレやフォード・マスタング マッハEと並ぶレベルで、つまりはこれだけのパフォーマンスを誇りつつも「実用性」を備えるということに。

  • カイエン エレクトリック(ベースモデル):出力390馬力程度
  • カイエンS エレクトリック:中間性能モデル
  • カイエン ターボ エレクトリック:986馬力以上、3モーター
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オンロードでもオフロードでも妥協なし

電動SUVは重量増加が避けられない一方、ポルシェはアクティブダンパーと四輪独立懸架を採用することで従来のICE(内燃機関)モデルに匹敵するハンドリング性能を実現することが公式にアナウンスされており、実際のところ、シェルズリー・ウォルシュ ヒルクライムではカイエンEVが公式記録を更新していますね。

さらにポルシェは、この新型カイエンEVが“本物のSUV”としてオフロードでも使える性能を保持することを明言しており、どこから見ても「死角なし」の一台であるといえそうです。

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新型ポルシェ カイエン エレクトリックの市販は2026年初頭、価格は未定

ポルシェのバッテリーEVフラッグシップとなるこの新型カイエンEVは、2025年後半に注文受付開始、2026年初頭に欧州にて発売が開始される予定。
価格帯については現時点で明かされておらず、しかしタイカンと同様、プレミアムセグメントに位置するのは確実とみられます(つまり、かなり高価なクルマである)。

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