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VWが新型ティグアンを発表。デザインが刷新され内装の操作系も最新に。パサートやゴルフGTIなど様々なモデルから「いいところ」を受け継いだ高コスパSUV

VWが新型ティグアンを発表。デザインが刷新され内装の操作系も最新に。パサートやゴルフGTIなど様々なモデルから「いいところ」を受け継いだ高コスパSUV

| 通常はこのクラスに与えられないであろう装備などが「惜しみなく」注ぎ込まれ、VWの力の入れようがよくわかる |

おそらくは現行モデルを超えるヒット作となりそうだ

さて、フォルクスワーゲンが「最も売れている」モデルの一つ、ティグアンのフルモデルチェンジ版(3代目)を発表。

その骨子はひとまず以下のとおりです。

新型フォルクスワーゲン・ティグアンの特徴

  • PHEVモデルの電気航続距離は100km、DC急速充電が可能に
  • 新しいエルゴアクティブマッサージシート装備
  • ゴルフGTIから移植され、さらに強化されたDCC Proサスペンション・ダイナミクス装備
  • 荷室容量を1.3立方メートル拡大
  • 38,400個のLEDを使用したIQ.LIGHT HDマトリックスヘッドライトを採用
  • ミニスクリーンを囲む物理的なボリュームノブを備えた最新コックピットを導入
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新型フォルクスワーゲン・ティグアンはこんなクルマ

そこで新型フォルクスワーゲン・ティグアンの詳細を見てみたいと思いますが、現時点ではパワートレーンの詳細は公表されていないものの、わかっている範囲での最大のトピックは「PHEVモデルにおいて、エレクトリックモードでの航続距離が100kmに伸びたこと」。

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トランスミッションは(パワートレーンに関係なく)全モデルともDSG、そしてやはり全モデルにパドルシフトが備わります。

なお、ギアセレクターは(新型パサート同様に)「コラムマウント」となったことでセンターコンソール周りがすっきりとしていますね。

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ボディデザインは大きく変更され、ラジエーターグリルのインテークがバンパーの外側に移動してエアカーテンと連動するように(かなり力強い印象となっている)。

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新しいヘッドライトが採用され、全体的に凹凸が抑えられることで空気抵抗係数は0.33から0.28に改善されていますが・・・。

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オプションとしてトゥアレグ用に開発されたIQ.LIGHT HDマトリックス・テクノロジーも用意され、これを選択すると各ヘッドライトに(片側)19,200個のマルチピクセルLEDが搭載され、夜間に置ける視認性が大きく向上。

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当然テールランプも新しくなり・・・。

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LEDストリップが用いられることでフロントとのバランスを取っています。

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なお、使用されるプラットフォームは先代と同じMQB EVO、そしてホイールサイズは20インチ。

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まだ価格は発表されていないものの、相当に高いコストパフォーマンスを持ち、さらにオプション内容もかなり充実していると考えてよく、フォルクスワーゲンは今回のモデルチェンジにおいて「(ライバルに差をつけ、さらに販売を伸ばすべく)最大限の注力を行ってきた」と考えていいのかも。

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新型フォルクスワーゲン・ティグアンのインテリアはこう変わった

そしてこちらは新型フォルクスワーゲン・ティグアンのインテリア。

フルモデルチェンジによって15インチのインフォテイメントディスプレイを含む新しいデジタルコックピットが追加され、新しいメニューとグラフィックが追加されています(ヘッドアップディスプレイも新しくなっている)。

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そしてちょっと面白いのは独自のOLEDディスプレイを備えた新しいマルチファンクション・ドライビング・エクスペリエンス・スイッチの追加。

これは、ドライブモード、ラジオ音量、背景照明の色を変更するもので、最近のVWが顧客から受けた最大の不満(インフォテイメントシステムが使いづらくタッチパネルの反応が遅い)を解決するものだと考えられます。※ちょっと前の公約を守ったといえる

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フォルクスワーゲン
VWがついに現行インテリアの使いづらさ、問題を認める。「これは間違いなくブランドを傷つけた。改善を約束する」とし、デジタルから一部アナログへと回帰

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そのほか空気圧式4ウェイ・ランバー・アジャストメントと10チャンバー・マッサージ・システムを備えた新しいエルゴアクティブ・シートの装備も特筆すべき変更点であり、このシートは、外気温に応じてヒーターやベンチレーションを自動的に作動させるようにプログラムすることもできるとアナウンスされていますが、このクラスでこういったシートが装備される例は非常に珍しいと思います。

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なお、プレスリリースでは言及されていないものの、ダッシュボードやドアパネルに仕込まれたLED(ドット状の透過式に見える)はアンビエント照明に対応してカラーを変えたりするのかもしれません。

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そのほか、新型ティグアンには、レーンチェンジアシスト、自動緊急ブレーキ、レーンキープアシスト、バックカメラ、ダイナミックロードサインディスプレイシステムが装備され、オプションではリモートパーキング機能付きパークアシスト・プロトレーラーアシストも用意されているようですね。

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さらには全長が数センチ伸び荷室空間が拡大したこと、刷新されたアダプティブ・ダンピング・システムについても言及されていますが、後者については2バルブ・ショックアブソーバーを備えるDCC Proシステム(オプション)が核となっており、これはゴルフGTIから導入されたビークルダイナミクスマネージャーと連動して機能することに。

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電子制御ディファレンシャルロック、各ホイール個別のブレーキ介入、ショックアブソーバーのダンピング変更によって快適性と敏捷性の両方の向上を約束すると紹介されており、新型ティグアンは上位モデルであるパサート、そしてホットハッチであるゴルフGTIから様々な機能を受け継ぎつつ、さらに最新鋭の装備が与えられたクルマということになり、フォルクスワーゲン渾身の力作、そしてこの上なく高いコストパフォーマンスを持つこととなりそうです。※メルセデス・ベンツ同様、モデル間による境界線がなくなりつつあり、ラインアップの上下に関係なく装備の平準化が進んでいる

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参照:Volkswagen

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