| 新型メルセデス・ベンツGクラス(ゲレンデ)はそこまで大きく外観が変わらず、しかしエアロダイナミクスが飛躍的に向上 |
これによってGクラスの課題でもあった燃費が大幅に削減されるようだ
さて、メルセデス・ベンツがGクラスの生産を2024年初頭に終了させるとの報道。
これは9月14日付けにて発行されたメルセデス・ベンツの内部文書に記載された内容だとして報じられており、それによると「現行Gクラスの生産は2024年第1四半期に終了する」。
ただしそこからはフェイスリフトモデルが販売されることになり、この外観はピュアエレクトリックバージョンのEQGからインスピレーションを得た「より流線型でエアロダイナミックなデザイン」になるとされ、この恩恵として燃費が改善されることとなるもよう。
「新型」メルセデス・ベンツ Gクラスの情報は別ルートからも
なお、このフェイスリフト版「新型」メルセデス・ベンツ Gクラスについては少し前にもいくつかのメディアが報じていて、Gクラス・ビジネス・ユニットの責任者であるエメリッヒ・シラー博士の弁として「新型Gクラスに加えられた変更は大きな違いをもたらす」というものが紹介されています。
ただ、興味深いことに、そこまで大きな変化が与えられるわけではなく、(先代と現行Gクラスのように)「ほとんどのお客さまは、クルマの前に立ってもその変化に気づかないかもしれません」とも。
しかしエメリッヒ・シラー博士は「それでも、クルマの細部にまで踏み込むと、私たちはいろいろなことを変えていることが理解できるでしょう。変わらないように見えて、エアロダイナミクスは本当に劇的に改善されているのです」。
実際のところ、この「小さな変化」が大きな影響となって現れることは先日発表された新型テスラ・モデル3でも顕著であり、Cd値がわずかに変化(0.225から0.219へ)しただけでも航続距離が7%向上したと発表されています。
それを考慮するに、もともと空気抵抗に優れるわけではないGクラスにおいて空気抵抗の改善があれば大きく燃費/電費の向上があるものと考えられ、フェイスリフト版Gクラスの外観が「EQGにインスパイアされた」と言われるとおり、まず先に考えられたのは「EQGの空力を最適化すること」であったもよう。
事実としてエメリッヒ・シラー博士は「電気自動車では、エアロダイナミクスは非常に大きな課題です。EQGでは、クルマのデザインはそのままに、エアロダイナミクスを可能な限り改善することが最初の課題でした」とも語っており、象徴的なGクラスの形状を変えることなくエアロダイナミクスを改善することができたとも。
加えて「電気自動車で学んだことは、内燃エンジン車にも応用できる。そのため、来年内燃機関を搭載するGクラスのフェイスリフトが行われるときには、燃費の大幅な削減とともに、空力特性もかなりのレベルで改善されていることでしょう」と語っています。
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