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VWゴルフは今年の3月末で生産開始から50周年。これまでの8世代の特徴はこんな感じ、販売台数だと「ゴルフ8が最も売れていないゴルフ」となりそうだ

VWゴルフは今年の3月末で生産開始から50周年。これまでの8世代の特徴はこんな感じ、販売台数だと「ゴルフ8が最も売れていないゴルフ」となりそうだ

| ゴルフは常にコンパクトクラスのリーダーだけであっただけではなく、自動車業界における先駆者だった |

ゴルフにはいつの世代であっても、時代に先んじる安全性や機能が与えられている

さて、フォルクスワーゲンが「1974年3月29日にゴルフの生産を開始した後、ちょうど50年が経過した」と発表。

もともとゴルフは(2,150万台以上が生産された)ビートルの後継モデルとして誕生していますが、もちろん生産が開始された時は誰もが「このコンパクトカーがフォルクスワーゲン史上最も成功し、ヨーロッパで最も売れたクルマになる」とは考えておらず、しかし実際には「この50年、平均して1日2,000台のゴルフを販売し、累計で3,700万台を販売する」クルマとなったわけですね。

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初代ゴルフはかのジョルジエット・ジウジアーロによってデザインされ、現在では8代目を数えるに至っていますが、当初生産が開始されたヴォルフスブルクのフォルクスワーゲン工場のほか、ベルギー、ブラジル、中国、マレーシア、メキシコ、スロバキア、南アフリカの工場でも生産されており、いずれの世代においても1974年に定められた「ゴルフの原則」が貫かれています。

ゴルフは最大限のスペースと安全性を提供します。 妥協なく実用性を追求しました。 低いベルトラインはドライバーに明確な視界を与え、傾斜したボンネットは車両のすぐ前の道路を確実に視認できるようにします。 リアウィンドウは下までしっかりと伸びているので、バックがとても楽になります。しかし、その技術は常に進歩的なドイツ工学の典型的な例でした。

フォルクスワーゲン・ゴルフはこういった進化をたどってきた

そこでゴルフの各世代を振り返ってみると、”初代”ゴルフIをひとことで表現するならば「進歩の反映」。

以降のすべての世代と同様に、初代の時点で最先端の技術と現在の自動車トレンドを反映しており、スペースの独創的な利用と前輪駆動といった要素だけに当てはまらず、「GTI」の登場、ディーゼルエンジンを搭載した「ゴルフD」の登場、そして当時世界で最も売れたオープンカーとなったゴルフ・カブリオレの発売によって幅広い客層を獲得し、全世界で690万台が販売されています。

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ゴルフ IIは「マイルストーン」という言葉にて表現でき、そのデザインには初代を強く意識したスタイルが採用されます(デザイナーはアンドレアス・ミント)。

ただしその中身は大きく近代化され、制御触媒コンバーター、ABS、全輪駆動などのテクノロジーがゴルフ IIで初登場し、1983年から1991年の間に、合計630万台が製造されることに。

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ゴルフ III は「安全第一」をモットーに1991年8月に登場し、というのもこの世代のゴルフはフォルクスワーゲンにとって最初のフロント エアバッグを備えたモデルであったから。

さらにはボディ設計分野での大きな進歩によって衝突特性も大幅に向上することで高い評価を受け、1997年までに480万台が製造されていますが、これには初の6気筒エンジン搭載モデル (VR6)、初めてエステートモデルの設定が大きく寄与しています。

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フォルクスワーゲンが「スタイル アイコン」と語るゴルフ IVは1997年に発表され、その意図は「明確な特徴と印象的なCピラー デザインによって、1974年のゴルフ Iとのギャップを埋めたから」。

さらには高い品質基準の達成、ESPの装着、DSG搭載といったトピックが挙げられるほか、「これまでで最もスポーティなゴルフで、最高速度250km/hを誇る」R32も登場し、2003年までに490万台が生産されています。

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ゴルフ Vはクラスを超えた基準をもって2003年に発売され、とくにその卓越した快適性は上位クラスを超えるほど。

品質についても同様で、レーザー溶接されたボディは(先代に比較して)ねじれ剛性が35% 向上し、さらに初めて最大8個のエアバッグも搭載されています。

新しい4リンクリア サスペンション、バイキセノンヘッドライト、 7速へと進化したDSGを備え、22008年までに340万台が生産されていますが、はじめて生産台数が先代を割ったゴルフでもありますね。

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「ハイテクコンパクトクラス」と表現されるGolf VIは、2012年7月末まで、わずか4年間という短命ながらも360万台が送り出されており、さらにボディ剛性が高められることで安全性を大幅に向上し、ユーロNCAP衝突テストでは最高の5つ星を獲得。

そのほかライトアシスト (高度なメインビーム制御)、パークアシスト、ヒルスタートアシスト、アダプティブシャシーコントロール (DCC) などの新技術により、2009年の「ワールド カー オブ ザ イヤー」に輝いています。

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「軽量化、消費量の削減」をテーマとしたゴルフ VIIは2012年9月に登場し、前モデルと比較して重量が最大100kg削減され、燃料消費量も最大23%削減されています。

さらには自動衝突後ブレーキシステム、アダプティブクルーズコントロール、シティエマージェンシー ブレーキシステムを含む運転支援などの新技術によって人気を博し、2019年までに合計630万台のゴルフ VIIが生産されることに。

なお、e-Golfによって電動モビリティ時代へと足を踏み入れたのもこの世代ですが、ぼくがもっとも高く評価しているのもこの「ゴルフ7」世代です。

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最新そして現行のゴルフ VIIIは2019年10月に発売され、電動化をさらに進めて新しいマイルドハイブリッドとプラグインハイブリッドを搭載することに。

加えてトラベルアシスト(運転支援)を実装したほか、LEDヘッドライト、LEDテールライトクラスター、オートエアコンなどの機能が標準装備され、 オプションのアダプティブ シャシーコントロールDCCとビークル ダイナミクス マネージャーと組み合わせることで前例のない快適性とダイナミクスの広がりを実現しています。

なお、現在のところ販売台数は100万台にとどまっていて、これは現代における競争の厳しさを表現しているのかも知れません(もっとも売れなかったゴルフとなる可能性が高い)。

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参照:Volkswagen

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