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アルファロメオの新型スポーツカーはV6ミドシップ、限定台数100台以下、価格は7000万円とのウワサ。果たしてそれだけの台数が売れるのか?

2022/12/27

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たしかにモチーフになるという33ストラダーレは名車中の名車だが

さて、意外と「過去の人気モデルのリバイバルを行わない」ステランティス。

つまりランチアではデルタやストラトス、シトロエンでは2CV、アルファロメオでは33ストラダーレはじめ多くのアイコニックなモデルを持つものの、それらを復活させるという戦略が(もったいないことに)あまり見られないわけですね(ただしランチアでは若干動きが変わりつつある)。

ただ、ちょっと前にはアルファロメオから「ティーポ33ストラダーレのオマージュモデルが発売される」という噂が出ていて、今回は「2023年3月に発表」「限定台数は100台以下」「価格は万ユーロ」という怪情報が出ています。※画像はサードパーティーによる「33ストラダーレ・ヴィジオーネ」

この限定スーパーカーについてはアルファロメオから直々にコメントが出ていたが

なお、このアルファロメオの新型スーパーカーについてはアルファロメオCEO、ジャン=フィリップ・インパラート氏が「2023年に、ガソリンエンジンを搭載した新しいスポーツカー」を発売するとコメント済み。

その際には以下のように語っていて、過去の何らかのモデルにインスパイアされたクルマになるであろうこともわかります。

2023年前半に、”非常に”スポーティなものを見ることができるでしょう。私は、フルEVとフルICE(内燃機関)の2つのシナリオを考えています。このクルマは非常にエキサイティングなもので、非常に高価で、非常にセレクティブなものになると言えます。

アルファロメオの過去を愛しているのは、私だけではありません。私たちの象徴的な歴史に基づいた素晴らしいアイデアがたくさんあるので、過去にモチーフを求めるのかと問われれば、それはイエスと言えますが、実際に発売するスポーツカーは他にはないものだと言えるでしょう。私たちの提案のひとつひとつに、私たちのDNAや伝統のようなものが必ず見つかりますし、それをはっきりと、明確に目にすることもできるでしょう。ですから、その新型車を見たとき、これは何かを思い出させると言っていただけるものと確信しています。

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ただ、この発言があった8月には「11月の時点で、なんらかの情報を公開できるでしょう」とコメントしていたものの、現時点ではなんらかのインフォーメーションがなく、しかし一部ディーラーにはこの新型スーパーカーのレンダリングが公開されているもよう。

加えて今回のウワサでは、ミドシップレイアウトを採用すること、V6エンジンを搭載することについても言及されていますが、車体については「4C」のシャシーを改良して使用するか、もしくは同じグループにあるマセラティから(MC20の)シャシーの供与を受けるのかもしれません。

搭載されるV6エンジンについても詳細は不明であり、マセラティのV6”ネットゥーノ”エンジンの可能性、もしくはアルファロメオ自前(ジュリアGTAmに積まれるもの)という可能性が推測でき、これについては今後の情報提供を待つよりほかはなそうです。

アルファロメオの新型スポーツカーは「33ストラダーレ風に」

しかしながら、おおよそ間違いないだろうと言われるのが「そのデザインは33ストラダーレ風になる」というもので、たしかにアルファロメオにとってこれ以上のモチーフはないのかも。

33ストラダーレは「ティーポ33」の公道バージョンですが、ティーポ33自体は1960-1970年代に活躍したレーシングカーで、2000cc(2500cc版もある)のV8エンジンを搭載し、出力は270-315馬力、車体重量はわずか580キロに収まっています。

そして33ストラダーレ(「ティーポ 33 ストラダーレ」「ティーポ 33/2 ストラダーレ」とも言われる)はティーポ33の開発資金を吸収するために制作されたと言われ、実際に販売されたのは12台程度。

デザインはフランコ・スカリオーネ、製作はカロッツェリア・マラッツィが担当し、市販車としては初のバタフライドアを採用したクルマとしても知られます。

当時こそは(おそらく高価すぎたのか)思うように売れなかったようで、作成済み、しかし買い手のつかなかったシャシーはその後コンセプトカー「カラボ」等に転用されるといった状況ではあったものの、その希少性が後世になって高く評価されるようになっており、多くのアーティストにとってもそのイマジネーション元として高い人気を誇るようですね。

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参照:TheSupercarBlog

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