| アルファロメオとマセラティとの関連性を考慮するに、アルファロメオはMC20のシャシーを活用することになるだろうと予測 |
様々な事情を考慮しても、それ以外の可能性は考えられない
さて、ここ最近はその不振から脱却すべく様々な手を打っているアルファロメオですが、今回そのCEO、ジャン=フィリップ・インパラート氏が「2023年に、ガソリンエンジンを搭載した新しいスポーツカー」を発売するとコメント。※画像はアルファロメオ4Cベースの33ストラダーレカスタム、「二ヴォラ」
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アルファロメオは2027年までにすべてのラインアップをエレクトリック化するとコミットしており、そこからするとこの発言はかなり驚きではありますが、この新型車につき、マセラティのように「ガソリンエンジンをそっくりエレクトリックパワートレーンに」入れ替えることができる仕様を持っているもよう。
新型アルファロメオは非常にエキサイティングで、非常に高価で、非常にセレクティブ
ジャン=フィリップ・インパラートCEOによれば、この新型スポーツカーについて「2023年前半に、”非常に”スポーティなものを見ることができるでしょう。私は、フルEVとフルICE(内燃機関)の2つのシナリオを考えています。このクルマは非常にエキサイティングなもので、非常に高価で、非常にセレクティブなものになると言えます。おそらく今後2年間は、必ずしもフルEVにならないような、意外性のある面白い提案をしていくことになるでしょう」とコメントしており、このコメントを見るに「2025年にはエレクトリック化」される可能性も伺えます。
そしてこの新型スポーツカーにつき、他の自動車メーカー同様、過去の名車にモチーフを求めるのではと考えられており、「33ストラダーレ」(下の画像)にインスパイアされたクルマになるではないかとも言われていて、実際に「アルファの過去を愛しているのは、私だけではありません」と述べ、さらに続けて「私たちの象徴的な歴史に基づいた素晴らしいアイデアがたくさんあるので、過去にモチーフを求めるのかと問われれば、それはイエスと言えますが、実際に発売するスポーツカーは他にはないものだと言えるでしょう。私たちの提案のひとつひとつに、私たちのDNAや伝統のようなものが必ず見つかりますし、それをはっきりと、明確に目にすることもできるでしょう。ですから、その新型車を見たとき、これは何かを思い出させると言っていただけるものと確信しています。11月になれば、もっとわかるでしょう」。
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アルファロメオの新型スポーツカーはカーボン製シャシーに2.9リッターV6エンジン?
なお、このアルファロメオ製新型スポーツカーについて「カーボンファイバー製シャシー」を採用すると言われていて、すぐに思い出すのはアルファロメオ4Cのリバイバル。
ただし4Cの設計年次はすでに古く、これをEV化することは難しいと思われるので、新型スポーツカーに採用するカーボン製シャシーは新設計になるものと思われます。
しかしながらアルファロメオが現時点で新しくこれを設計することはコスト的に容易ではないと思われ、可能性として挙げられるのは、同じステランティスグループに属するマセラティがMC20にて採用するカーボン製シャシーの流用。
ちなみにこの新しいアルファロメオのスポーツカーには、ジュリアやステルヴィオのハイパフォーマンスバージョン「クアドリフォリオ」に搭載される2.9リッターV6が積まれると言われ、となるとなおのこと(V6エンジンを積んでいる)MC20のフレームを流用するのは理にかなっていると考えられます(同じグループ内で、2つも新たにカーボン製シャシーを設計するとは考えられず、かつMC20のシャシーは電動化にも対応できる設計を持っているので、これを使用しない手はない)。
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参考までにですが、マセラティがMC20を開発する際にはアルファロメオ4Cの車体を流用したプロトタイプを製作しており、両者の関係は浅くないと思われるので、やはりアルファロメオの新型スポーツカーはマセラティMC20とのなんらかの関連性を持つことになるのかもしれません。
現時点では一体このスポーツカーがどんなクルマになるのかはまったく想像がつきませんが、ジャン=フィリップ・インパラートCEOは「11月には何らかの情報を公開」とも述べているので、あと数ヶ月の辛抱ということになりそうですね。
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参照: Auto Express