| フェラーリ「テーラーメイド」では自分の名を冠したボディカラーも調合可能 |
そのほか内装の素材やカラーも自由自在
さて、フェラーリのオーナー向けイベント「フェラーリ・レーシング・デイズ」シリーズ、今回は”テーラーメイド”と”オプション”編。
テーラーメイドは通常のオプションの範囲を超えて自身のクルマのカスタムを行う際に利用するプログラムで、フェラーリが提供していないボディカラーを調合したり、塗り分け等のフィニッシュを指定したり、インテリアだと自分の指定した素材を使用したり、といったことを実現できます。
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「テーラーメイド」には3つの基本路線がある
フェラーリはカスタマイズの基準としてScuderia(スクーデリア=モータースポーツのDNA)、Classica(クラッシカ=伝統)、Inedita(イネディタ=革新)の三つを用意していて、たとえば「スクーデリア」だと、カーボン・ファイバー、スポーツ・ファブリック、スウェード、ラバー、レザー、アルカンターラ、マイクロファイバーケブラー、サテンフィニッシュ、マットメタルといったモータースポーツをイメージさせる素材を選択可能。
「クラシカ」だと”歴代フェラーリで使われた優雅なパステルカラーをはじめ、ビンテージ・レザー、ウール、カシミア、ベルベットなどの素材によってキャビンの特定エリアを仕上げると同時に、クロームメッキ・エレメントやレザークッション類のステッチなどの現代的な要素を取り入れ、エクステリアとの雰囲気の最適化を行うことが可能だと紹介されています。
「イネディタ」だと”ビビッドなカラー・レザー、流行のテキスタイル、テクニカルファブリックなど、自動車業界での使用が新たに認定された豊富な新素材を使用”することになりますが、こちらは常に新素材や新しい加工が追加されてゆくようですね。
アッズーロ・ディーノのSF90ストラダーレ
もちろん、これらの「3つ」に従う必要はなく、これまでにも数々の魅力的な仕上げを持つフェラーリが紹介されていますが、今回会場には5つのテーマを持つ車両が紹介されており、まずこちらは1964年のフェラーリ330GT 2+2にインスパイアされたというフェラーリSF90ストラダーレで、ボディカラーはぼくが296GTBに選んだ”アッズーロ・ディーノ”。※はじめて実車にペイントされたアッズーロ・ディーノを見たが、なかなかにイイ色だった
ちなみにディーノ206GTは1967年に発売されていますが、このフェラーリSF90ストラダーレのモチーフとなった330GT 2+2は1964年モデルだと記載されているので、つまりこのアッズーロ・ディーノは「ディーノ206以前から存在していた」ということに。
そう考えると、アッズーロ・ディーノの「ディーノ」は「ディーノ206GT/246GT」のブルーをイメージしているというより、もっと前の世代のモデルをイメージしているのだと思われます。
そしておそらくは当時の330GT 2+2の「クロームのモール」を意識したのだと思われるシルバーのラインがフロントバンパー先端やサイドウインドウ周辺に再現されています。
ブロンズとベージュにインスパイアされたローマ
そしてこちらは「ブロンズとベージュ」にインスパイアされたローマ。
ボディカラーは「ブロンゾ・モンテカルロ」、そしてインテリアはベージュというエレガントな一台です。
ホイールはメタリックグレーにダイヤモンドカット、ブレーキキャリパーはシルバーです。
1951年のフェラーリ342アメリカ・カブリオレにインスパイアされた812GTS
こちらは1951年のフェラーリ342アメリカ・カブリオレにインスパイアされた812GTSで、ヴェルデ・スクーロ・メットにアイボリーのフロイストライプが入ります。
インテリアにはグリーンレザーにアイボリーレザーが用いられており、やはり優雅な雰囲気を醸し出しているように思います。
ブレーキキャリパーはブラック、ホイールはシルバー、そしてセンターキャップは珍しいアイボリー。
ブロンズメタリックをイメージしたフェラーリ812GTS
こちらはあの有名なボディカラー「ブロンゾ・マサル」を身にまとうフェラーリ812GTS。
メタリックの粒子が粗い、金属感の強い輝きを持っているようですね。
インテリアにはグレー、そしてブロンズのような色合いが用いられるというかなりユニークな仕様を持っています。
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アルミニウムにインスパイアされた812GTS
こちらは「アルミ地金」をモチーフにした812GTS。
ボデイカラーはマットグレー(MATT GRIGIO COBURN)、そこへホワイトとネイビーのストライプが入ります。
ホイールもマットブラック、そしてブレーキキャリパーはイエロー。
カヴァルケードのために用意された「5つの」新しいフィニッシュも
そして会場には、カヴァルケード10周年のために考案されたという5つのフィニッシュのサンプルも展示されています(ロッソ・タオルミナ、ヴェルデ・ヴォルテラ、ビアンコ・クールマイユール、アルジェント・シラクサ、カプリブルー)。
それぞれのカラーサンプル、そしてインテリアの生地サンプルの一部もあり、いずれもこれまでのフェラーリにはない色調を持っているようですね。
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